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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

157.フィリップ殿下がエスターに言ったことは取り消して貰った。フィリップ殿下とボクとボクのお友達で、貴族について勉強会をすることになった。

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ラウルのお姉様の必殺技をまだ覚えていないから、どうしよう? 

練習だけでもしておくべきだった?

ボクは、ガラン当主の男子。
ボクに手を差し伸べた友達の頑張りを無にしない。


「ボクはガラン家の当主の子どもだよ?
コーハ王家に生まれながら、ボクに言っていいことと悪いことが分からないの?」

「フィリスはガラン子爵家の4男だったな?私はこの国の第4王子。順番がお揃いだよ。」
フィリップ殿下、順番は問題じゃないの!

「第4王子だから何かしら?」
ボクは偉いお家の子どもなの。
ボク自身は、どうだか知らないけれど。

ボクの家レベルのお家の子どもが害されたら、
報復は、基本、完膚無きまでするから。

王子1人、この世からサヨナラするくらいで済むと侮ってるでしょ?

国の1つ2つ、必要ならおとすよ。

「フィリスはまだ貴族について学んでいないことが多そうだな。
そんな無邪気なところも、可愛いが、私と一緒に学ぶといい。大人になって困ることもない。」

「お父様とお兄様と一緒に暮らすんだもの。貴族の常識なんて使わないから。」
領地にいれば、外から来る貴族はお父様とお兄様が担当するから、ボクは、ガランに繋がりがあって遊びにくる人、遊びにいく場所の常識に馴染めればいいだけなの。

「フィリスは父と兄を好いているのだな。では、好いている父や兄のために、私のところに通うとよい。」

「父や兄のためになる?」
敵情視察のため?

諜報の勉強も修業もしていないよ。

軍の後方支援の練習は、役に立つかなあ。

「ラウルとエスターにいじわるするフィリップ殿下とお勉強しても、楽しくないと思う。」

「2人っきりでするよ。」

「絶対行かない。でもね。」

「でも?」

「どうしても、フィリップ殿下がボクとお勉強したいっていうなら。」

「いうなら?」

「ウィルソンとレオナルドとラウルとエスター。他にもボクのお友達と一緒で、皆に意地悪しないなら、考えてあげてもいいよ。
それと、エスターに言った言葉は今すぐ取り消して。同じことは、エスターにも、ラウルにも他のお友達にも言わないこと。
お約束出来ないなら、考えてあげない。」

「約束する。エスターへの発言は取り消そう。エスターの発言も不問にする。今後、フィリスのお友達には言わない。さあ、考えてくれ。」

「デヒルお兄様がいいよって言ったらね。」
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