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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
156.フィリップ殿下じゃなくラウルやエスターを見たり、2人と話したときのフィリップ殿下がラウルとエスターに向ける感情が、もはや怨念。
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本日は、フィリップ殿下とラウルとエスターとボクの4人で会っている。
ラウルは、フィリップ殿下が怖いことを言ったりやったりしないように頑張ってくれるから、とエスターが教えてくれた。
ラウルとエスターだけで遊びたい。
ボクがフィリップ殿下から視線を外して、ラウルやエスターを見たときに見せるフィリップ殿下が怖い。
ラウルとエスターを嫌っている方が、まだまともなくらいの感情をこめている。
声は全然変わらないの。
表情とか、目の動きが!
嫉妬、憎しみ、嫌悪、殺意。
でも、ラウルとエスターがいないとボクが怖がるから、排除できないけれど、何か後ろ暗いことを考えていそうな怨念が滲み出てる。
フィリップ殿下が、ラウルとエスターに嫌なことしようとしても、デヒルお兄様にお願いしようと思う。
「今日はフィリスの声がたくさん聞きたい。」
開始の合図からして、仲良くできなさそうだよ?
「4人で話しましょう。」
とラウル。
「フィリス、声をきかせてくれるかな?」
話を聞かないフィリップ殿下。
「お茶とお菓子をいただきながら、感想を言うのはいかがですか?」
とエスター。
「フィリス、泣いているときはたくさん声を出していただろう?あの瞬間を思い出して、あのときみたいに、大きな声でお喋りしてごらん。」
「ボク、泣きたくて泣いたんじゃない。」
怖くて必死だったんだから。
「私が泣かせたんだから、知っている。全身愛らしかった。流れ出る涙の1滴さえ、私がとりこもうとしていたのに。」
涙を取り込むって何?
目尻をペロペロ舐め取るつもりだったの?
「え。」
「ウィルソンとレオナルドめ。」
ありがとう、ウィルソン。
ありがとう、レオナルド。
側近のお仕事終わったら、デヒルお兄様にいっぱいお礼してくれるようにお願いしておくからね。
だから、ボクのフィリップ殿下修業が終わるまで、どこかに行かないでね。
「フィリス、また泣いてごらん。」
「泣くのは楽しくないもの、嫌。」
「楽しく泣きたいんだね?私も泣いて喜ぶフィリスと一緒に朝日がみたい。」
「殿下、フィリスが幼いのをお忘れなく。幼児にかける言葉の域を超えています。」
とラウル。
「話を変えてください。出来ないなら、今日は終わりにしましょう。」
とラウル。
ラウルがいてくれて、安心する。
でも、ボクを幼児にたとえるのは言い過ぎ。
「殿下。フィリスと今後も会う機会がほしいですか?」
とエスター。
エスターは、テーブルの下でボクと手を繋いでくれている。
エスター、頑張って。
「フィリスが殿下と会う時間を怖いと感じることがないようにしてください。」
とエスター。
「どうすればよいと?」
「ご自身で発散なさって、1度落ち着いてから、会ってはいかがですか?」
とエスター。
「自身で発散はしたことがない。エスター、お前がするか?」
「ご用命でしたら、王命をわが家にお出しください。エスターにフィリップ殿下の伽を申し付けると王命をうけましたなら、参りましょう。」
とエスター。
エスター。
握った手が震えているし、手が冷たい。
ボクの友達に好き勝手しないで。
今こそ、ボクが!
ラウルは、フィリップ殿下が怖いことを言ったりやったりしないように頑張ってくれるから、とエスターが教えてくれた。
ラウルとエスターだけで遊びたい。
ボクがフィリップ殿下から視線を外して、ラウルやエスターを見たときに見せるフィリップ殿下が怖い。
ラウルとエスターを嫌っている方が、まだまともなくらいの感情をこめている。
声は全然変わらないの。
表情とか、目の動きが!
嫉妬、憎しみ、嫌悪、殺意。
でも、ラウルとエスターがいないとボクが怖がるから、排除できないけれど、何か後ろ暗いことを考えていそうな怨念が滲み出てる。
フィリップ殿下が、ラウルとエスターに嫌なことしようとしても、デヒルお兄様にお願いしようと思う。
「今日はフィリスの声がたくさん聞きたい。」
開始の合図からして、仲良くできなさそうだよ?
「4人で話しましょう。」
とラウル。
「フィリス、声をきかせてくれるかな?」
話を聞かないフィリップ殿下。
「お茶とお菓子をいただきながら、感想を言うのはいかがですか?」
とエスター。
「フィリス、泣いているときはたくさん声を出していただろう?あの瞬間を思い出して、あのときみたいに、大きな声でお喋りしてごらん。」
「ボク、泣きたくて泣いたんじゃない。」
怖くて必死だったんだから。
「私が泣かせたんだから、知っている。全身愛らしかった。流れ出る涙の1滴さえ、私がとりこもうとしていたのに。」
涙を取り込むって何?
目尻をペロペロ舐め取るつもりだったの?
「え。」
「ウィルソンとレオナルドめ。」
ありがとう、ウィルソン。
ありがとう、レオナルド。
側近のお仕事終わったら、デヒルお兄様にいっぱいお礼してくれるようにお願いしておくからね。
だから、ボクのフィリップ殿下修業が終わるまで、どこかに行かないでね。
「フィリス、また泣いてごらん。」
「泣くのは楽しくないもの、嫌。」
「楽しく泣きたいんだね?私も泣いて喜ぶフィリスと一緒に朝日がみたい。」
「殿下、フィリスが幼いのをお忘れなく。幼児にかける言葉の域を超えています。」
とラウル。
「話を変えてください。出来ないなら、今日は終わりにしましょう。」
とラウル。
ラウルがいてくれて、安心する。
でも、ボクを幼児にたとえるのは言い過ぎ。
「殿下。フィリスと今後も会う機会がほしいですか?」
とエスター。
エスターは、テーブルの下でボクと手を繋いでくれている。
エスター、頑張って。
「フィリスが殿下と会う時間を怖いと感じることがないようにしてください。」
とエスター。
「どうすればよいと?」
「ご自身で発散なさって、1度落ち着いてから、会ってはいかがですか?」
とエスター。
「自身で発散はしたことがない。エスター、お前がするか?」
「ご用命でしたら、王命をわが家にお出しください。エスターにフィリップ殿下の伽を申し付けると王命をうけましたなら、参りましょう。」
とエスター。
エスター。
握った手が震えているし、手が冷たい。
ボクの友達に好き勝手しないで。
今こそ、ボクが!
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