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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
129.質問は答えやすく。欲しい答えがあると、答えを誘導する質問をしがちにならない?真相に近づくためには、望む答えを悟らせないことだよね?
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「王子の名前は出さずに、話せ。出来るな?」
とデヒル。
「わかりました。」
とウィルソン。
「では、初めてお会いした交流会の前から。」
とレオナルド。
「代々、王家にご縁のある家だが、滅多に王都に顔を出さないから、会えたら奇跡だと言われている家がある。そういう話を耳にされたと。その家を知っているかと、我々にお尋ねになりました。」
とレオナルド。
「我々は、寡聞にして存じ上げませんでしたから、そうお伝えしています。」
とレオナルド。
「別の日に、ガラン子爵家というらしい、と。誰に教えられたのか、お聞きしても、おっしゃいませんでした。」
とレオナルド。
「数日後、ガラン子爵家は代々、交流会で伝説を打ち立ててきた、と。発言者については、こちらも答えていただけませんでした。」
とウィルソン。
「ガラン子爵家の参加者に興味を持たれ、参加が決まったら会うので、予定を知らせるように、と担当部署へ。」
とウィルソン。
「当日は、担当部署からの連絡で予め待機していたのか?」
とデヒル。
「そうです。」
とレオナルド。
「職員の誘導後はどうだ?」
とデヒル。
「興味深く様子を見ていらっしゃいました。」
とレオナルド。
「閉会後は?」
とデヒル。
「個人的にお調べになっています。」
とウィルソン。
「知りたがっている内容は、話せるか?」
とデヒル。
「家よりも、弟ぎみご本人について、です。」
とレオナルド。
「その調べものに使っているのは、どこの部署だ?それとも、王子専属か?」
とデヒル。
「これという部署に固定で依頼しているわけではなく、そのときどきで、必要に応じて依頼を分けています。」
とウィルソン。
「では、王子が調べるにあたり、頼った人間がいたら、心の中に思い描け。」
とデヒル。
「これから、その人物に関して質問をするが、その人物の名前は王子以上に出すな。」
とデヒル。
「わかりました。」
とレオナルド。
「ウィルソンとレオナルドの2人と、その人物。比較すれば、より王子に影響を与えないのは、前者か後者のどちらだ?」
とデヒル。
「前者です。」
とレオナルド。
「その人物と王子の関わった時期を覚えている限り。初対面と、王子が向こうを頼った時期、向こうが王子を知った時期。順番に。」
とデヒル。
「初対面はわかりません。
私が向こうを確認した最初の日をお答えします。
側近・御学友の候補者選出の日の会場で、私は向こうの姿を見ました。向こうは、部屋の中に控えていました。発言や働きかけはしていませんでした。様子をみるために部屋の中にいるように見えました。」
とウィルソン。
「頼った時期も、わかりません。私達のいる場面で、頼ったことはありません。」
とレオナルド。
「知った時期もわかりません。ですが、向こうは、お生まれになる前から知ることができる場所にいました。」
とウィルソン。
「向こうと王子の関わりを2人が指摘することはできない。そうだな?」
とデヒル。
「出来ません。」
とレオナルド。
「関わりを見せないのは、向こうの意思か、王子の意思か、両方か。
王子が名前を言わないのは、向こうの口止めか、王子の意思か。
もしくは、関わりがあってもおかしくないが、実際にはなかったか。」
とデヒル。
「王子が2人に向こうの名前を言わなかったのは、3人にとっての最良の判断だと、現時点では言える。」
とデヒル。
「理由をお伺いしても?」
とレオナルド。
「向こうは、王子に影響を与えることが出来ていたとしても、2人には出来ていない。2人が私に会いにきたのは、私と会う重要性を理解しているから。そうだな?」
とデヒル。
「その通りです。」
とレオナルド。
とデヒル。
「わかりました。」
とウィルソン。
「では、初めてお会いした交流会の前から。」
とレオナルド。
「代々、王家にご縁のある家だが、滅多に王都に顔を出さないから、会えたら奇跡だと言われている家がある。そういう話を耳にされたと。その家を知っているかと、我々にお尋ねになりました。」
とレオナルド。
「我々は、寡聞にして存じ上げませんでしたから、そうお伝えしています。」
とレオナルド。
「別の日に、ガラン子爵家というらしい、と。誰に教えられたのか、お聞きしても、おっしゃいませんでした。」
とレオナルド。
「数日後、ガラン子爵家は代々、交流会で伝説を打ち立ててきた、と。発言者については、こちらも答えていただけませんでした。」
とウィルソン。
「ガラン子爵家の参加者に興味を持たれ、参加が決まったら会うので、予定を知らせるように、と担当部署へ。」
とウィルソン。
「当日は、担当部署からの連絡で予め待機していたのか?」
とデヒル。
「そうです。」
とレオナルド。
「職員の誘導後はどうだ?」
とデヒル。
「興味深く様子を見ていらっしゃいました。」
とレオナルド。
「閉会後は?」
とデヒル。
「個人的にお調べになっています。」
とウィルソン。
「知りたがっている内容は、話せるか?」
とデヒル。
「家よりも、弟ぎみご本人について、です。」
とレオナルド。
「その調べものに使っているのは、どこの部署だ?それとも、王子専属か?」
とデヒル。
「これという部署に固定で依頼しているわけではなく、そのときどきで、必要に応じて依頼を分けています。」
とウィルソン。
「では、王子が調べるにあたり、頼った人間がいたら、心の中に思い描け。」
とデヒル。
「これから、その人物に関して質問をするが、その人物の名前は王子以上に出すな。」
とデヒル。
「わかりました。」
とレオナルド。
「ウィルソンとレオナルドの2人と、その人物。比較すれば、より王子に影響を与えないのは、前者か後者のどちらだ?」
とデヒル。
「前者です。」
とレオナルド。
「その人物と王子の関わった時期を覚えている限り。初対面と、王子が向こうを頼った時期、向こうが王子を知った時期。順番に。」
とデヒル。
「初対面はわかりません。
私が向こうを確認した最初の日をお答えします。
側近・御学友の候補者選出の日の会場で、私は向こうの姿を見ました。向こうは、部屋の中に控えていました。発言や働きかけはしていませんでした。様子をみるために部屋の中にいるように見えました。」
とウィルソン。
「頼った時期も、わかりません。私達のいる場面で、頼ったことはありません。」
とレオナルド。
「知った時期もわかりません。ですが、向こうは、お生まれになる前から知ることができる場所にいました。」
とウィルソン。
「向こうと王子の関わりを2人が指摘することはできない。そうだな?」
とデヒル。
「出来ません。」
とレオナルド。
「関わりを見せないのは、向こうの意思か、王子の意思か、両方か。
王子が名前を言わないのは、向こうの口止めか、王子の意思か。
もしくは、関わりがあってもおかしくないが、実際にはなかったか。」
とデヒル。
「王子が2人に向こうの名前を言わなかったのは、3人にとっての最良の判断だと、現時点では言える。」
とデヒル。
「理由をお伺いしても?」
とレオナルド。
「向こうは、王子に影響を与えることが出来ていたとしても、2人には出来ていない。2人が私に会いにきたのは、私と会う重要性を理解しているから。そうだな?」
とデヒル。
「その通りです。」
とレオナルド。
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