フィリス・ガランの近衛生活

第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった？

127.子どもには聞かせられない話をする。暫く会ってない友達のお子さんを構ってみた。友達と似てるかなと思ったら、あまり似てなかったなあ。

フィリス、王都2回目。

ジーンが、ウィルソンという人を紹介したいって。

ラウルは、レオナルドという人を紹介したいって。

今回の王都行きは、デヒルお兄様がご一緒くださったの。
お兄様のお許しが出たら、会うことになったよ。


今日は、お家にお客様がいらっしゃるから、お出かけしておいでってデヒルお兄様に頼まれたの。

ナイショのお客様だから、誰にも話してはだめ。
見ても聞いてもだめ。
うっかり見てしまわないように、家にいない方が安全なんだって。

行き先はラウルのおうち。
ラウルはお留守だけど、今日はとても安全に遊べるようにしてある、から安心して良いそう。

お家になのに、いつもは安全じゃないの？
王都は不思議なところ。

ラウルのおうちでは、ラウルのお父様がご一緒くださるの。

ラウルのお父様は、小さいとき体が弱くてベッドにいる時間が長かったそう。
いろんなご本を読んだり、絵を見たり、音楽を聴いて過ごしていたんだって。
ご披露したり、誰かと話したいとずっと願っているうちに大人になりました、と残念そうにおっしゃるから。

ボクと交代交代でお互いにご披露し合うのは、どうかしら？とお話ししたら、とても喜んでいただけた。

ラウルのお父様の体調を考えながらね。
お喋りとお食事を挟みつつ、交代でご披露したよ。

ラウルのお父様は、王都のお話しを聞かせてくださったり、お歌を歌ってくださったり。

ボクは、歌って踊ったよ。

ラウルのお父様のお話しもお歌も初めて聞くものばかりで、ずっと心が飛び跳ねている。

ボクのお歌や踊りも、ラウルのお父様は新鮮で楽しかったって。


王都は2度目も楽しい。

王都にきて良かったです。

お父様、ありがとうございます。