フィリス・ガランの近衛生活

第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった？

126.旅は、始まりでつまづいても、最後に満足出来たら、良い旅だと言っていいよね？

フィリスは、王都に来て、人生初のお友達を得た。

ノーマとシエルは、何を話しても大丈夫。話したいことをお互い、好きなだけ話すから、時間がいつもあっという間に終わって、次が待ち遠しい。
もし、声に出したら良くないことがあったら、理由と一緒にそっと教えてくれる。


交流会で同じテーブルにいた4人も、王都に来たんだから、楽しもうと外出に誘ってくれる。

お家にもお招きしてもらった。

王都のお家は、ガラン領の造りと全然違うけれども、お家だった。

フィリス付きの使用人のうち、警備と警護が連日あちこち調査に行った結果、いいよと言ってもらえたので、ジーン、シドニー、ラウル、エスターのお家に遊びにいった。

知らないことさえ、知らない、ということも4人は1つ1つ分かるまで教えてくれる。

お家にいる日も、フィリスのためにガラン領から連れてきた人と一緒。
ガラン領にいるときみたいに、お歌を歌うのも、踊るのも好きなときに好きなだけ。

王都はとても楽しいところ。

でも、お父様、お母様、お兄様に、妹のマーゴットにそろそろ会いたくなっちゃった。

お友達とは再会の挨拶をして、ガラン領に帰ろう。
また、王都に来たら、遊びましょう。

フィリスの王都生活第1回は、ご機嫌に終わった。