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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
108.無関係のやつが良かれと思って、とか言ってきたら、腹立つよね?諸悪の根源が、逆恨みした挙げ句、正義ヅラしてきたら、我慢できる?
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父は、外国に出る体力がなくて、伝聞になるけど、と断ると、当時のガラン子爵家を取り巻く状況を話し始めた。
「ガラン子爵家に対し
『ガラン子爵家は、せっかく嫡子が与えた損害を弁償する機会を得たのだから、今こそ、名誉挽回に務めるのがよろしい』
と親切な助言をする御仁がほうぼうに出現するようになった。」
「ガラン子爵家は黙して語らずを選んだらしい。コーハ王国に対して、なんの動きも見せなかった。」
「ガラン子爵家にご注進に現れる者達は、次第に場所を選ばなくなっていったんだ。」
「ガラン子爵家の周囲にご注進グループが存在している理由を突き止めたい外国の王侯貴族も動き出した。コーハ王家へ直接探りを入れにくることもあった。他にも、独自に調査を始めている者の存在が確認出来た、という報告も王家に上がってきた。」
当時、ガラン子爵家は世界中の注目の的になっていた。
しかし、噂の渦中にいるのに、ガラン子爵家からは何の情報も出てこない。
次に。
父は、当時のコーハ王家の状況を語った。
「当時は王位にあった先代国王陛下は、ひっきりなしに訪れる外国からの招かれざる客に頭を悩ませていた。
王太子である兄は、貴族からの突き上げを躱すのに疲れていた。」
「ある日、そんな兄に対し、素晴らしい考えをもたらしたものがいた。
『ガラン子爵家の陞爵を行う。これまでの功績に子爵位は役不足。ガラン侯爵とする。』
陞爵は国家行事だ。
式典の準備、段取りもある。
担当者がガラン子爵家に連絡したところ、
『陞爵の話をガラン家は直接聞いていない。ガラン家を陞爵するという話を出したのは、誰で、公言したのは誰だ?
国から説明もない。了承もしていない。拒否する。』
とけんもほろろに突っ返された。
いつまで経っても、当主とも嫡子とも連絡はとれない。
時間だけが過ぎていくことに焦りを覚えた担当者は、上司に泣きついた。
担当者の上司も含めて、部署全員が関係各署に確認したところ、兄が王太子として号令をかけたことがわかった。
『このままだと、陞爵の儀が行えない。王太子殿下の手配で、ガラン子爵家に連絡をするように命令なりして、引っ張り出してください。こんな名誉なことに、非協力的な貴族はあり得ません。』
と現場からの声が大きくなり、兄は手配すると約束した。」
「後でガラン家から猛抗議があり、確認したところ。
手配の者らは、ダルクが外国から帰国するのを待ち構えて、国境を越えるなり、拉致するかのように、王城へ案内してきた、とわかった。」
「連れてこられたダルクは、外国から帰ってきたばかりで疲れていた。
コーハ王国に足を踏み入れた途端、集団に拉致され、連行先が王城、待ち構えていたのが兄とわたしという状況。」
「王家から、王太子と第2王子が揃っているにも関わらず、挨拶も詫びも、雑談も何もなく。
唐突に始まった。」
「兄は、王城に連れてこられたダルクに対し、『陞爵するから、当主はガラン侯爵を名乗るように。陞爵の儀の担当者が難儀しているから、早急に協力したまえ。今日は、この部屋に担当者を呼ぶように話してある。ダルク、君が頑ななために、皺寄せを被った者がいた。良心に従い、誠意を持って、付き合うといい。』
と言ったんだよ。」
「ガラン子爵家に対し
『ガラン子爵家は、せっかく嫡子が与えた損害を弁償する機会を得たのだから、今こそ、名誉挽回に務めるのがよろしい』
と親切な助言をする御仁がほうぼうに出現するようになった。」
「ガラン子爵家は黙して語らずを選んだらしい。コーハ王国に対して、なんの動きも見せなかった。」
「ガラン子爵家にご注進に現れる者達は、次第に場所を選ばなくなっていったんだ。」
「ガラン子爵家の周囲にご注進グループが存在している理由を突き止めたい外国の王侯貴族も動き出した。コーハ王家へ直接探りを入れにくることもあった。他にも、独自に調査を始めている者の存在が確認出来た、という報告も王家に上がってきた。」
当時、ガラン子爵家は世界中の注目の的になっていた。
しかし、噂の渦中にいるのに、ガラン子爵家からは何の情報も出てこない。
次に。
父は、当時のコーハ王家の状況を語った。
「当時は王位にあった先代国王陛下は、ひっきりなしに訪れる外国からの招かれざる客に頭を悩ませていた。
王太子である兄は、貴族からの突き上げを躱すのに疲れていた。」
「ある日、そんな兄に対し、素晴らしい考えをもたらしたものがいた。
『ガラン子爵家の陞爵を行う。これまでの功績に子爵位は役不足。ガラン侯爵とする。』
陞爵は国家行事だ。
式典の準備、段取りもある。
担当者がガラン子爵家に連絡したところ、
『陞爵の話をガラン家は直接聞いていない。ガラン家を陞爵するという話を出したのは、誰で、公言したのは誰だ?
国から説明もない。了承もしていない。拒否する。』
とけんもほろろに突っ返された。
いつまで経っても、当主とも嫡子とも連絡はとれない。
時間だけが過ぎていくことに焦りを覚えた担当者は、上司に泣きついた。
担当者の上司も含めて、部署全員が関係各署に確認したところ、兄が王太子として号令をかけたことがわかった。
『このままだと、陞爵の儀が行えない。王太子殿下の手配で、ガラン子爵家に連絡をするように命令なりして、引っ張り出してください。こんな名誉なことに、非協力的な貴族はあり得ません。』
と現場からの声が大きくなり、兄は手配すると約束した。」
「後でガラン家から猛抗議があり、確認したところ。
手配の者らは、ダルクが外国から帰国するのを待ち構えて、国境を越えるなり、拉致するかのように、王城へ案内してきた、とわかった。」
「連れてこられたダルクは、外国から帰ってきたばかりで疲れていた。
コーハ王国に足を踏み入れた途端、集団に拉致され、連行先が王城、待ち構えていたのが兄とわたしという状況。」
「王家から、王太子と第2王子が揃っているにも関わらず、挨拶も詫びも、雑談も何もなく。
唐突に始まった。」
「兄は、王城に連れてこられたダルクに対し、『陞爵するから、当主はガラン侯爵を名乗るように。陞爵の儀の担当者が難儀しているから、早急に協力したまえ。今日は、この部屋に担当者を呼ぶように話してある。ダルク、君が頑ななために、皺寄せを被った者がいた。良心に従い、誠意を持って、付き合うといい。』
と言ったんだよ。」
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