フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

87.王城で開催される未成年者の貴族子弟、子女対象の交流会は、職員を間に挟んで、紹介をお願いする方式であり、拒否も可能なんだ。

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王城の交流会は、だいたいの流れがある。

初参加の者は、
交流会を担当する職員が、
参加者の氏名と年齢、コミュニケーション能力を確認。


時刻になったら、開始を宣言。

最初に。
職員が、
交流会の決まり事を口頭で説明し、文字に書き起こしたものを見やすいところに何箇所か掲示する。


次に。
紹介の時間。


職員が初参加者を紹介する。

参加者は、名前と年齢、家の爵位を自分で言う。

続いて。
職員が2回目以上の参加者を紹介する。

参加者は、名前と年齢、家の爵位を自分で言う。


最後に。

参加者と名前と年齢、家の爵位が書かれた紙が掲示される。



参加者は、交流したいものがいれば、近くの職員に声をかけて、紹介を頼む。

紹介を頼まれた職員は、紹介される側に職員を向かわせ、本人の希望を聞く。

紹介を拒むと、この日は紹介されずに終わる。

紹介を受け入れると、職員を通して紹介され、会話スペースへ移動して、交流開始。

会話スペースには、1組に1人以上の職員がつき、会話を助けながら、監督する。

片方でも、会話する気がなくなったら、その場は解散。


この流れを繰り返す。

紹介拒否の組み合わせは、即座に職員間で情報共有され、職員を変えても、紹介は成らない。


同じ組み合わせで、紹介を頼めるのは1日1回。

1度、会話スペースから出た組み合わせで、その日中に、2回目を頼むのは不可。



交流会は、希望者が希望日に参加方式である。

交流会で子ども同士が顔見知りになっても、
未成年の非公式な集いなので、交流会の外では知らない者同士になる。


公式な場で紹介されあって、互いに知り合いへ昇格する。

その辺は大人と同じ。
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