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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
78.王妃様主催のトトカルチョ。ハーマルにとって、弟フィリスは、可愛くて、出来る子。
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近衛別働隊から上がってきたフィリス達の売春宿内偵計画に目を通したハーマルの上司は、感慨深げに言った。
「『フィリスとサブリーとユージュアル。アホのこ3人組は、いつまでアホのこでいられるか。』に今年までを選んでいたら、まけていたな。」
「そのトトカルチョ、本当にあるんですね?」
ハーマルは、外交部に配属後、同僚から、家族は参加できないけど、と教えられた。
1年刻みで、年を選んで、1人1口からかけられる。
参加資格は、貴族籍の王城勤務者。
胴元が王妃陛下。
トトカルチョにかかる事務作業は、王妃様の直属の部下があたっている。
利益の一部は、フィリス、サブリー、ユージュアルに還元されている。
歴代王城勤務者には、数々の奇特な人物や猛者がいた。
優秀さ故、長く働いていてほしいが、周りが被る被害が甚大だったり、突拍子なさすぎて後始末に苦労したりすることがあった。
周囲の苦労緩和とガス抜き、諸々の後始末費用を捻出するために、王族主催のトトカルチョ開催に踏み切ったのが始まり。
適宜、情報の周知し、関係者への慰労金捻出、該当人物の後始末費用に充当しながら、定期的に配当を配る。
参加者によっては、良い小遣い稼ぎになるようだ。
該当人物本人にはトトカルチョの存在をふせる。
該当人物の1親等、2親等の親族は参加不可。
3親等の親族は、同居していたら参加不可。
別居の場合は、参加可能。
ガラン子爵家の王城勤務は、ハーマルだけだ。
当主の父は、王城側の説明を聞いて、1言発して帰った。
『フィリスが可愛くいられるかが重要。』
フィリスがのびのび過ごすために、どこかでバランスをとるなら、トトカルチョだろうとハーマルも思う。
第4王子フィリップ殿下の不始末でフィリスは近衛にいるのだから、感謝などはない。
かつて、トトカルチョの対象者の兄弟姉妹が感謝感激した話があるらしいが、そんな問題人物と可愛い弟を一緒くたにするなんて、頭が悪すぎると腹の底で思っている。
決して表に出さないが、ハーマルには思うところがある。
うちの弟は、アホのこではない。
理解できないのは、基準が違うからで、おつむの出来が悪いせいじゃない。
トトカルチョの告知があると、フィリスとハーマルを比べて、ハーマルを褒める人間が出てきた。
余計なお世話でしかない。
「手のかかる弟さんがいると大変ね。」
「君はよくやっている。」
「君は、仕事も出来る良い子だね。」
フィリスは、成人後、領地で、ガラン軍の後方支援に携わる予定で育てられた。
子ども時代のうちに、フィリスに必要な教育は終えている。
ガラン領主、ガラン領、ガラン軍とガラン領民、周辺国の地理、ガラン領が交流を持っている国、地域、人物についてちゃんと理解して、動けることが重要だった。
フィリスがガラン領で生きていく限り、充分、出来る子で通る。
国内の王族も貴族も、対応するのは、当主と嫡子なので、領地で遊んで生きると決まった4男には、無関係で通せる。
国境の領地から、気に入ったから自分の側におきたい、と戦力になる男子を召し抱えようとする王子が馬鹿とハーマルは思っている。
ハーマルは、フィリスの召し抱え事件の前から、フィリップ殿下の歓心を買いたい人間に物凄く迷惑をかけられている。
ハーマルは、国内の貴族学校に通ったので、王城で働く貴族に顔見知りは多い。
フィリスと父が、フィリップ殿下の誘いを断ると、有象無象が次々、ハーマルのところへ訳知り顔で顔を出す。
めちゃくちゃうざい。
この一言に尽きる。
貴族学校の先輩後輩かもしれないし、同級生かもしれないけど、他人じゃん?
うちの弟を勝手に人身御供に持っていこうとするな、である。
今では、迷惑をかけてきた有象無象のことは下調べも済み、要所要所で、扱き使っている。
「『フィリスとサブリーとユージュアル。アホのこ3人組は、いつまでアホのこでいられるか。』に今年までを選んでいたら、まけていたな。」
「そのトトカルチョ、本当にあるんですね?」
ハーマルは、外交部に配属後、同僚から、家族は参加できないけど、と教えられた。
1年刻みで、年を選んで、1人1口からかけられる。
参加資格は、貴族籍の王城勤務者。
胴元が王妃陛下。
トトカルチョにかかる事務作業は、王妃様の直属の部下があたっている。
利益の一部は、フィリス、サブリー、ユージュアルに還元されている。
歴代王城勤務者には、数々の奇特な人物や猛者がいた。
優秀さ故、長く働いていてほしいが、周りが被る被害が甚大だったり、突拍子なさすぎて後始末に苦労したりすることがあった。
周囲の苦労緩和とガス抜き、諸々の後始末費用を捻出するために、王族主催のトトカルチョ開催に踏み切ったのが始まり。
適宜、情報の周知し、関係者への慰労金捻出、該当人物の後始末費用に充当しながら、定期的に配当を配る。
参加者によっては、良い小遣い稼ぎになるようだ。
該当人物本人にはトトカルチョの存在をふせる。
該当人物の1親等、2親等の親族は参加不可。
3親等の親族は、同居していたら参加不可。
別居の場合は、参加可能。
ガラン子爵家の王城勤務は、ハーマルだけだ。
当主の父は、王城側の説明を聞いて、1言発して帰った。
『フィリスが可愛くいられるかが重要。』
フィリスがのびのび過ごすために、どこかでバランスをとるなら、トトカルチョだろうとハーマルも思う。
第4王子フィリップ殿下の不始末でフィリスは近衛にいるのだから、感謝などはない。
かつて、トトカルチョの対象者の兄弟姉妹が感謝感激した話があるらしいが、そんな問題人物と可愛い弟を一緒くたにするなんて、頭が悪すぎると腹の底で思っている。
決して表に出さないが、ハーマルには思うところがある。
うちの弟は、アホのこではない。
理解できないのは、基準が違うからで、おつむの出来が悪いせいじゃない。
トトカルチョの告知があると、フィリスとハーマルを比べて、ハーマルを褒める人間が出てきた。
余計なお世話でしかない。
「手のかかる弟さんがいると大変ね。」
「君はよくやっている。」
「君は、仕事も出来る良い子だね。」
フィリスは、成人後、領地で、ガラン軍の後方支援に携わる予定で育てられた。
子ども時代のうちに、フィリスに必要な教育は終えている。
ガラン領主、ガラン領、ガラン軍とガラン領民、周辺国の地理、ガラン領が交流を持っている国、地域、人物についてちゃんと理解して、動けることが重要だった。
フィリスがガラン領で生きていく限り、充分、出来る子で通る。
国内の王族も貴族も、対応するのは、当主と嫡子なので、領地で遊んで生きると決まった4男には、無関係で通せる。
国境の領地から、気に入ったから自分の側におきたい、と戦力になる男子を召し抱えようとする王子が馬鹿とハーマルは思っている。
ハーマルは、フィリスの召し抱え事件の前から、フィリップ殿下の歓心を買いたい人間に物凄く迷惑をかけられている。
ハーマルは、国内の貴族学校に通ったので、王城で働く貴族に顔見知りは多い。
フィリスと父が、フィリップ殿下の誘いを断ると、有象無象が次々、ハーマルのところへ訳知り顔で顔を出す。
めちゃくちゃうざい。
この一言に尽きる。
貴族学校の先輩後輩かもしれないし、同級生かもしれないけど、他人じゃん?
うちの弟を勝手に人身御供に持っていこうとするな、である。
今では、迷惑をかけてきた有象無象のことは下調べも済み、要所要所で、扱き使っている。
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