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第5章 神様の新しい棲み家は、俺のネットショップ
27.扉の向こうには、誰がいる?
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朝ご飯用に買ってきたおにぎりとペットボトルで朝食をとる。
歯ブラシも、コップも家に置いてあるのは、怖くて使えないから、歯ブラシは新しいのを、コップは紙コップを買ってきた。
自分の家なのに、空き巣のせいで、全く落ち着けない。
スマホには、モバイルバッテリー。
神様が棲んでいる〈神棚〉のホームページを閉じて寝るのは、不安だったから、ホームページにアクセスしたまま寝たんだ。
「夜は、何もなかった。」
と神様が教えてくれて、ほっとする。
「ありがとう。神様が見てくれているから、安心して眠れた。神様セキュリティは偉大。」
「セキュリティ?志春(しはる)の警備か。
志春(しはる)の怖いものを一緒に見てやる。」
と神様。
「ありがとう。神様と話をするだけで、寝たり食べたりする余裕が生まれる。」
俺は、昨日買ってきた毛布と布団の中にいる。
ゴミは、袋にまとめた。
持ち出そうと考えていたものが、軒並み、空き巣にやられていたから、持って帰るものがない。
空き巣が、どう過ごしていたか分からないから、家の中に残っているものには、触りたくないし、山のふもとの家に持ち込みたくない。
空き巣が着ていたかもしれない服も、使っていたかもしれない食器も、家に残されている何もかもが、気持ち悪い。
勿体ないけど、全部捨てることにした。
俺の部屋なのに、全く寛げない。
俺が安心できるのは、昨日買ってきた布団の中だけ。
トイレ以外では、布団から出たくない。
家を空けたくない。
買い物に行って帰ってくる間に、空き巣に鍵を壊されていたり、窓を割られていたりしたら、と考えてしまう。
食べ物と飲み物が尽きる前には、買い物に行って、可燃と不燃のゴミ袋も買ってこないと。
空き巣が、入り浸っていた形跡さえなければ、リサイクルショップに売ったりするのに。
空き巣が、どんな目的で、部屋に残したものを使用していたか分からない。
捨てるしかない。
はあ。
捨てるものが多いから、ゴミ袋を追加で買いにいかないといけないけれど、家の外に出たくない。
寒いから出たくない気持ちもあるけれど、これからの作業を考えると憂鬱になる。
俺が、布団でゴロゴロしていると。
足音が聞こえてきた。
空き巣?
無関係な隣人?
配達?
俺は、布団から、そっと抜け出し、インターホンのカメラの前に立つ。
無関係な他人であればいい。
通り過ぎてくれれば。
俺の願いも虚しく、足音は、俺の部屋の前で止まった。
玄関ドアを挟んだ向こうに、誰かがいる。
俺は、スマホを片手に、インターホンにうつる人物を確認した。
知らない人だ。
年齢も見た目も、俺と同じ大学生くらい。
俺と同じ大学かは分からないけれど、大学にいてもおかしくない。
犯罪に無縁そうな、普通の人に見える。
この男が、空き巣?
人は見かけによらない?
俺は、スマホのカメラを動画に切り替える。
これからの行動を撮影してやるんだ。
俺は、インターホンのカメラにうつる男の次の行動を待った。
男は、鍵を取り出して、鍵穴に差し込み、鍵が合わないと慌てたり、罵ったりしなかった。
ピンポーン。
と電子音が響く。
俺は、予想していなかった男の行動に、混乱した。
男は、インターホンを鳴らしたのだ。
鍵で開け閉めして、出入りしていた空き巣が、インターホンを鳴らす?
ひょっとしたら、客を擬態しているのかもしれない。
俺は、息を潜めて、男の次の行動を待った。
男は、訝しげに、部屋の壁と窓を見て、再び、インターホンを鳴らした。
ピンポーンと、電子音が響く。
男は、空き巣じゃなく、本当の客?
でも、俺の知り合いじゃない。
間違って、うちに来ている?
俺は、混乱したまま、インターホンのカメラにうつる男の顔を撮影することにした。
そのまま、インターホンの通話ボタンを押す。
俺は、唾を飲み込んでから、声を出した。
「はい。」
歯ブラシも、コップも家に置いてあるのは、怖くて使えないから、歯ブラシは新しいのを、コップは紙コップを買ってきた。
自分の家なのに、空き巣のせいで、全く落ち着けない。
スマホには、モバイルバッテリー。
神様が棲んでいる〈神棚〉のホームページを閉じて寝るのは、不安だったから、ホームページにアクセスしたまま寝たんだ。
「夜は、何もなかった。」
と神様が教えてくれて、ほっとする。
「ありがとう。神様が見てくれているから、安心して眠れた。神様セキュリティは偉大。」
「セキュリティ?志春(しはる)の警備か。
志春(しはる)の怖いものを一緒に見てやる。」
と神様。
「ありがとう。神様と話をするだけで、寝たり食べたりする余裕が生まれる。」
俺は、昨日買ってきた毛布と布団の中にいる。
ゴミは、袋にまとめた。
持ち出そうと考えていたものが、軒並み、空き巣にやられていたから、持って帰るものがない。
空き巣が、どう過ごしていたか分からないから、家の中に残っているものには、触りたくないし、山のふもとの家に持ち込みたくない。
空き巣が着ていたかもしれない服も、使っていたかもしれない食器も、家に残されている何もかもが、気持ち悪い。
勿体ないけど、全部捨てることにした。
俺の部屋なのに、全く寛げない。
俺が安心できるのは、昨日買ってきた布団の中だけ。
トイレ以外では、布団から出たくない。
家を空けたくない。
買い物に行って帰ってくる間に、空き巣に鍵を壊されていたり、窓を割られていたりしたら、と考えてしまう。
食べ物と飲み物が尽きる前には、買い物に行って、可燃と不燃のゴミ袋も買ってこないと。
空き巣が、入り浸っていた形跡さえなければ、リサイクルショップに売ったりするのに。
空き巣が、どんな目的で、部屋に残したものを使用していたか分からない。
捨てるしかない。
はあ。
捨てるものが多いから、ゴミ袋を追加で買いにいかないといけないけれど、家の外に出たくない。
寒いから出たくない気持ちもあるけれど、これからの作業を考えると憂鬱になる。
俺が、布団でゴロゴロしていると。
足音が聞こえてきた。
空き巣?
無関係な隣人?
配達?
俺は、布団から、そっと抜け出し、インターホンのカメラの前に立つ。
無関係な他人であればいい。
通り過ぎてくれれば。
俺の願いも虚しく、足音は、俺の部屋の前で止まった。
玄関ドアを挟んだ向こうに、誰かがいる。
俺は、スマホを片手に、インターホンにうつる人物を確認した。
知らない人だ。
年齢も見た目も、俺と同じ大学生くらい。
俺と同じ大学かは分からないけれど、大学にいてもおかしくない。
犯罪に無縁そうな、普通の人に見える。
この男が、空き巣?
人は見かけによらない?
俺は、スマホのカメラを動画に切り替える。
これからの行動を撮影してやるんだ。
俺は、インターホンのカメラにうつる男の次の行動を待った。
男は、鍵を取り出して、鍵穴に差し込み、鍵が合わないと慌てたり、罵ったりしなかった。
ピンポーン。
と電子音が響く。
俺は、予想していなかった男の行動に、混乱した。
男は、インターホンを鳴らしたのだ。
鍵で開け閉めして、出入りしていた空き巣が、インターホンを鳴らす?
ひょっとしたら、客を擬態しているのかもしれない。
俺は、息を潜めて、男の次の行動を待った。
男は、訝しげに、部屋の壁と窓を見て、再び、インターホンを鳴らした。
ピンポーンと、電子音が響く。
男は、空き巣じゃなく、本当の客?
でも、俺の知り合いじゃない。
間違って、うちに来ている?
俺は、混乱したまま、インターホンのカメラにうつる男の顔を撮影することにした。
そのまま、インターホンの通話ボタンを押す。
俺は、唾を飲み込んでから、声を出した。
「はい。」
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