12 / 28
第12話 激烈ファン投票!推しに投票せよ!
しおりを挟む
「そろそろファイナルステージのセカンドに上がるためのファン投票が始まる頃だなぁ」
そう、この時つぎの審査に上がるためのファンによる投票が2日後に迫っていた。
このファイナルステージセカンドには今いる114名の中から40名が進出することができる
みんななんとしてもセカンドに進出したいのだろう
その日は候補生みんながライブ配信やらトゥイートで賑やかだった。
『投票お願いします!』
『セカンド審査に上がりたいです!』
『絶対後悔はさせません!』
など、みんな必死だ。
学業とアイドルオーディションを天秤にかけアイドルのオーディションを選んだ子や就職はしたもののアイドルになる夢を諦めきれずに仕事を辞めてオーディションに挑んでいます!という子もいる。
みんなそれぞれこのアイドルオーディションに命をかけている。
なんせファイナルステージにまで上がってくる方たちなので、並大抵の意気込みではないのだ。
「なんか投票したくないなぁ」
俺はそんな場の空気にそぐわないことを考えていた。
全員に同じ票数を投票するなら投票したいが、この子には投票するけどこの子には投票しないというのは気が進まない。
なぜならこの物語のタイトルにもなっている
【推しが114人いる俺最強】だからである。俺は114人全員を応援すると心に決めているのだ。
全員に同じ票数を入れるということは俺の票は0といっしょ。すなわちまったく誰にも投票しないのと同じことになる。
でもまったく投票しないのは違う気がするし、例え投票数が0と同じだとしても投票するという『行動』は必要だと思った。
「ん~やっぱ全員に同じ数を投票するか」
候補生のみんなごめん。俺票数では貢献できないわ。
ティロ~ン♪
スマホの通知音が鳴ったので見てみると
トゥイッターのスペースという声だけのライブ配信が始まったようだ。
ちなみに俺はトゥイートやライブ配信にすぐに気づけるように114人全員がなにかアクションを起こした時に通知が来るように全通知している- ̗̀📢
今は朝の7時。誰だろ?朝から頑張るなぁ😊
画面を覗き込むとHチームのキャプテンのマリナちゃんの配信のようだ。
スペースに参加してみる。
『今日の2位はB型の人~おめでとうございまーす!』
これは朝の血液型占いだね☝うん。
『そして~第3位はー!A型の人~!A型の人いますか~?今日のラッキーアイテムは映画です!「A~画」ってこと!』
『そして~今日1番ツイてない血液型は~、、、AB型の人~!でも心配はいりません!AB型の人は今日「エービー天」を食べましょう!これさえ食べれば悪い運気なんてどこかに吹き飛ばしてくれるでしょう~』
俺は可愛すぎて思わず笑ってしまった😂
そこで俺は
「ちょっと全国のAB型の人が可哀想なので、とりあえず腹筋10回お願いしてもいいですか?w」
と、なんの脈絡もない事をコメントしてみる笑
すると元々ライブ配信者出身であるマリナちゃんはノリのいい女の子なので
『やっちゃうよ~腹筋‼️w』
と言って一生懸命『よいっしょ!よいっしょ!』と言って腹筋してくれた笑
「見えないことをいい事に声だけエア腹筋お疲れ様ですm(_ _)m」
とコメントする俺w
『ちゃんとやってるし!😤私ズルなんてしないし!笑』
的なやり取り💡朝からマリナちゃんのおかげで今日は楽しく1日過ごせそうだ😆
マリナちゃんが可愛すぎたのでちょっとイジワルしたくなっちゃっただけなのである🤭
そして今日ついにファイナルステージセカンドへの投票が始まった。
セカンドステージへ進出できるのは40名。
ただ合宿でのグループパフォーマンス審査でグループGの14名が先にセカンドステージに合格しているため残り26名の席を100名で競い合わなければならない。
合宿での個人審査やSNSでの自己表現力など多数の要素を加味しファイナルステージセカンドへの進出者40名がここで決まる。
まぁ俺は前途した通り自分の投票に意味が無いことを理解している。
だから投票に関しては俯瞰的視点で見ている。
そんな中、花もSNS審査と並行してファン投票が行われているようだ。
『オーディションの投票が始まりました!応援よろしくお願いします!!』
花がSNSでファンに向けてそう投稿した。
「花~絶対合格してくれ~💦ここでサヨナラは辛すぎる😭」
俺もすぐにその投稿にリプした。
「応援してます!頑張ってください!」
応援はしているが投票に貢献出来ていない自分が少し後ろめたく感じた。
そんな中、俺は大失態を犯す。
投票開催に合わせて先日の合宿中の新たな動画が公開された。動画の中で見つけた花が一生懸命練習している姿をスクショを撮り
「この花ちゃんの真剣な顔が素敵です✨」
とリプ欄にいつものように送ると花から返信が。
『これ私じゃないです、、、』
「えっ!!!?」
心臓が止まるおもいだ💦生きた心地がしなかった。
こんなに毎日やり取りしてこんなに毎日花の更新される写真を見ているのに他の子と見間違えた!?
俺は必死にこれは夢だと思い込もうとした。現実逃避である。
その夜、いつものように花が投稿している『♯花コーデ』のリプ欄に恐る恐るリプ返をしてみた。
「僕は今日の朝、大好きな推しの花ちゃんを見間違えるという大失態を犯し、しかも推しの花ちゃん本人に『それ私じゃないです』という言葉まで言われてしまうという夢を見ました。夢の中で心臓が止まりました💦これって夢ですよね?」
そうリプしてみると、花からすぐに返信が来た。
『あら!RYOさんそんなことがあったんですね💦あの、それは、、、、、、現実です‼️』
「ガーン(꒪⌓꒪)」
やっぱり現実だったのか、、、もう謝るしかない!
「花ちゃん見間違えてごめん!この大罪を許していただけますか?」
すると花は笑って
『これからも花をよろしくお願いします😊』
と言ってくれた。
「よかったー!」
ホッと胸をなでおろした。
その後、中間結果が発表される。
1位:アオイ
2位:マリー
3位:花
4位:ヒナ
5位:サクラ
6位:真希
7位:ユナ
8位:ココア
9位:ユキ
………
この10位以内の子達は大丈夫そうだな、、、でもまだわからないか…
そのあと更に彼女達のファンに向けての熱いメッセージが加速する!
そして、いよいよ投票が締め切られてファイナルステージセカンドへの進出者の結果発表の時が来た。
俯瞰して見ているとはいえ、この時ばかりは俺もドキドキで部屋の中を意味もなくウロウロしている。
通過者の発表は通過者イベントで発表されることが予てより予定されており、セカンド通過者を発表するイベントが東京有明の大きなホールで開催される。
そう、この時つぎの審査に上がるためのファンによる投票が2日後に迫っていた。
このファイナルステージセカンドには今いる114名の中から40名が進出することができる
みんななんとしてもセカンドに進出したいのだろう
その日は候補生みんながライブ配信やらトゥイートで賑やかだった。
『投票お願いします!』
『セカンド審査に上がりたいです!』
『絶対後悔はさせません!』
など、みんな必死だ。
学業とアイドルオーディションを天秤にかけアイドルのオーディションを選んだ子や就職はしたもののアイドルになる夢を諦めきれずに仕事を辞めてオーディションに挑んでいます!という子もいる。
みんなそれぞれこのアイドルオーディションに命をかけている。
なんせファイナルステージにまで上がってくる方たちなので、並大抵の意気込みではないのだ。
「なんか投票したくないなぁ」
俺はそんな場の空気にそぐわないことを考えていた。
全員に同じ票数を投票するなら投票したいが、この子には投票するけどこの子には投票しないというのは気が進まない。
なぜならこの物語のタイトルにもなっている
【推しが114人いる俺最強】だからである。俺は114人全員を応援すると心に決めているのだ。
全員に同じ票数を入れるということは俺の票は0といっしょ。すなわちまったく誰にも投票しないのと同じことになる。
でもまったく投票しないのは違う気がするし、例え投票数が0と同じだとしても投票するという『行動』は必要だと思った。
「ん~やっぱ全員に同じ数を投票するか」
候補生のみんなごめん。俺票数では貢献できないわ。
ティロ~ン♪
スマホの通知音が鳴ったので見てみると
トゥイッターのスペースという声だけのライブ配信が始まったようだ。
ちなみに俺はトゥイートやライブ配信にすぐに気づけるように114人全員がなにかアクションを起こした時に通知が来るように全通知している- ̗̀📢
今は朝の7時。誰だろ?朝から頑張るなぁ😊
画面を覗き込むとHチームのキャプテンのマリナちゃんの配信のようだ。
スペースに参加してみる。
『今日の2位はB型の人~おめでとうございまーす!』
これは朝の血液型占いだね☝うん。
『そして~第3位はー!A型の人~!A型の人いますか~?今日のラッキーアイテムは映画です!「A~画」ってこと!』
『そして~今日1番ツイてない血液型は~、、、AB型の人~!でも心配はいりません!AB型の人は今日「エービー天」を食べましょう!これさえ食べれば悪い運気なんてどこかに吹き飛ばしてくれるでしょう~』
俺は可愛すぎて思わず笑ってしまった😂
そこで俺は
「ちょっと全国のAB型の人が可哀想なので、とりあえず腹筋10回お願いしてもいいですか?w」
と、なんの脈絡もない事をコメントしてみる笑
すると元々ライブ配信者出身であるマリナちゃんはノリのいい女の子なので
『やっちゃうよ~腹筋‼️w』
と言って一生懸命『よいっしょ!よいっしょ!』と言って腹筋してくれた笑
「見えないことをいい事に声だけエア腹筋お疲れ様ですm(_ _)m」
とコメントする俺w
『ちゃんとやってるし!😤私ズルなんてしないし!笑』
的なやり取り💡朝からマリナちゃんのおかげで今日は楽しく1日過ごせそうだ😆
マリナちゃんが可愛すぎたのでちょっとイジワルしたくなっちゃっただけなのである🤭
そして今日ついにファイナルステージセカンドへの投票が始まった。
セカンドステージへ進出できるのは40名。
ただ合宿でのグループパフォーマンス審査でグループGの14名が先にセカンドステージに合格しているため残り26名の席を100名で競い合わなければならない。
合宿での個人審査やSNSでの自己表現力など多数の要素を加味しファイナルステージセカンドへの進出者40名がここで決まる。
まぁ俺は前途した通り自分の投票に意味が無いことを理解している。
だから投票に関しては俯瞰的視点で見ている。
そんな中、花もSNS審査と並行してファン投票が行われているようだ。
『オーディションの投票が始まりました!応援よろしくお願いします!!』
花がSNSでファンに向けてそう投稿した。
「花~絶対合格してくれ~💦ここでサヨナラは辛すぎる😭」
俺もすぐにその投稿にリプした。
「応援してます!頑張ってください!」
応援はしているが投票に貢献出来ていない自分が少し後ろめたく感じた。
そんな中、俺は大失態を犯す。
投票開催に合わせて先日の合宿中の新たな動画が公開された。動画の中で見つけた花が一生懸命練習している姿をスクショを撮り
「この花ちゃんの真剣な顔が素敵です✨」
とリプ欄にいつものように送ると花から返信が。
『これ私じゃないです、、、』
「えっ!!!?」
心臓が止まるおもいだ💦生きた心地がしなかった。
こんなに毎日やり取りしてこんなに毎日花の更新される写真を見ているのに他の子と見間違えた!?
俺は必死にこれは夢だと思い込もうとした。現実逃避である。
その夜、いつものように花が投稿している『♯花コーデ』のリプ欄に恐る恐るリプ返をしてみた。
「僕は今日の朝、大好きな推しの花ちゃんを見間違えるという大失態を犯し、しかも推しの花ちゃん本人に『それ私じゃないです』という言葉まで言われてしまうという夢を見ました。夢の中で心臓が止まりました💦これって夢ですよね?」
そうリプしてみると、花からすぐに返信が来た。
『あら!RYOさんそんなことがあったんですね💦あの、それは、、、、、、現実です‼️』
「ガーン(꒪⌓꒪)」
やっぱり現実だったのか、、、もう謝るしかない!
「花ちゃん見間違えてごめん!この大罪を許していただけますか?」
すると花は笑って
『これからも花をよろしくお願いします😊』
と言ってくれた。
「よかったー!」
ホッと胸をなでおろした。
その後、中間結果が発表される。
1位:アオイ
2位:マリー
3位:花
4位:ヒナ
5位:サクラ
6位:真希
7位:ユナ
8位:ココア
9位:ユキ
………
この10位以内の子達は大丈夫そうだな、、、でもまだわからないか…
そのあと更に彼女達のファンに向けての熱いメッセージが加速する!
そして、いよいよ投票が締め切られてファイナルステージセカンドへの進出者の結果発表の時が来た。
俯瞰して見ているとはいえ、この時ばかりは俺もドキドキで部屋の中を意味もなくウロウロしている。
通過者の発表は通過者イベントで発表されることが予てより予定されており、セカンド通過者を発表するイベントが東京有明の大きなホールで開催される。
3
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる