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Extra Episode
春の夕方、横須賀線で 4
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午前八時、瞳子が鳴りはじめたスマートフォンの目覚ましアラームを止めたとき、肘がなにか硬いものにぶつかった。
背中にも、温かな気配や息づかいがする。途中から、無意識の眠りのなかでは彼がはいってきていたことに気づいていた。
――飛豪さん、おはよう。こっち来てくれたんだ……。
包まれるように大きな幸せを感じる。規則的な呼吸をたてて、彼が静かに眠っていた。
低血圧で朝に弱い彼女は、まだ目覚めることができない。五分後にもう一度アラームが鳴ることを確かめると、目をつぶったまま仔猫のように彼の腕のなかへともぐり込んだ。
五分おきのアラームを何度か繰りかえして、ようやく瞳子がベッドから出る気になったときも、彼はまだ眠っていた。
――昨日、よっぽど遅かったのかな。飛豪さんは支度に時間かからないから、あと二〇分ぐらい寝ててもらっていいか。朝ご飯は……りんご切って紅茶いれて、足りなかったら外の喫茶店でなにか食べよう。
大抵の朝は、彼の方が目覚めがはやい。時計をみながら瞳子を起こしつつ、なおかつ朝食の支度までととのえてくれるので、今日みたいな日はとても珍しい。だから、彼の寝顔にまじまじと見入ってしまっていた。
――わぁっ! 今日はいい日。
やわらかな褐色の肌だとか、すっと流れる鼻筋だとか、伏せられた目蓋は眠っているのに知的でそそられるだとか、かすかに息をしている口元は見つめているだけでキスしたくなるだとか、瞳子にとっては素敵で大好きなものばかりなので、飽きもせずに堪能してしまう。彼の寝顔は、とてもレアなお宝特典なのだ。
幸せな気分で洗面台に立った彼女は、スマートフォンの画像フォルダのなかにある一枚の写真を思いだしていた。リビングのソファで昼寝をしている彼の寝顔だった。土曜日のジム帰りを撮影したものだ。午後の日ざしがちょうど良い具合で射しこんでいたので、完璧な一枚が撮れた。
待ち受けの画面にしてしまうのも勿体なくて、時々眺めてはニマニマさせてもらっている。瞳子の簡易エナジードリンクだった。
洗顔を終え、鏡とスキンケアのセットをとりに部屋に戻ると、彼がベッドの中からぼんやりとした眼ざしでこちらを見つめていた。しぱしぱと瞬きをして、起きぬけの少しあどけない顔で目をこすっている。
普段は目にすることのない、その幼い仕草に瞳子の心臓がズギュゥゥンと射貫かれる。
――やだ、カワイイ。どうしよう。
動揺を隠しつつ、ベッドに腰かける。額に手をおいて、前髪のあたりを撫ぜた。
「飛豪さん、朝だよ。今日、鎌倉行けそう?」
「ん……おはよう。行ける……寝坊してごめん。いま朝食つくる」
「わたしがやるから、あともう少し寝てていいよ」
「寝るなら瞳子も一緒がいい。……君が起きるなら、俺も起きる」
彼はゆっくりとベッドから起きあがると、彼女を引き寄せ、一度だけ深く抱きしめた。彼女も腕をまわして抱擁する。
「とりあえず鎌倉行こうか。あんまり遅くなると、父さんとオッサンに呆れられるから」
「うん」
名残りおしさを感じながら、二人は体をはなした。週末は始まったばかりだった。
新宿から乗った湘南新宿ラインで、「昨晩は四時間くらいしか寝れてない」と彼は教えてくれた。
「終わったと思ったときに、別件の問い合わせメールが入ってしまって。土日で片づければいい仕事だったけど、これをさっさと終わらせたら二日間、君とのんびりできるなって思って」
「ありがとう」
隣で花束をかかえて座る瞳子は、彼の仕事の話を聞きながら、彼が最近働きすぎであることと、自分が社会人になったら彼ほどの業務量をこなせるだろうか、と二つ不安になる。一八時台に帰宅することはまずないし、深夜までの残業や土日出社も当たり前のように彼はおこなっている。
心配になりながら打ち明けると、「夏に退職するから、今は仕事を詰めすぎてるんだ。あとは秋から大学院に戻るのにあわせて、並行して事前準備もしているし。新卒の社会人に、こんな働き方を強制する会社はないはずだから大丈夫」と、彼は疲労がうっすらとにじんだ顔で笑いかけてくれた。
「でも、あまり無理しないでくださいね」
「ありがと。あともう少しで落ちつくから」
並んで座りながら、彼女は隣の彼の様子をそっと窺う。今日は電車での移動なので、まだ眠たげに目蓋が揺れている。車でなくてよかった、と思った。
マンションを出るとき、地下駐車場に向かおうとした瞳子を引きとめて、飛豪は「今日は電車」とエントランスを指でさした。
「お葬式では、車でしたよね?」
「あの時は運ぶ人数が多かったから例外。鎌倉って道路がすごく混むんだ。道が細いし、観光客が多いし、抜け道もないから、墓参りはいつも電車で行ってる」
そんなやりとりの後にJRの駅へと向かったのだが、電車に乗ってからの彼ときたら、夕方に由比ヶ浜を散歩して帰ろうだとか、奥まったところにあるビーフシチューの名店に一緒に行こうだとか、彼女を喜ばせるためのプランをどんどん出してくる。
瞳子はそれが嬉しくて、悲しい。
鎌倉といえば首都圏の一大観光地で、神社仏閣や日本庭園がめじろ押しである。
海と山がそろっている上、美味しいレストランやカフェ、様々な雑貨店がつどっていて、町そのものがテーマパークのような土地だ。瞳子ももちろん鎌倉が好きで、奈津子とも遊びにいったことがある。鎌倉にお墓参り、と言われた時、飛豪とも町歩きを楽しめたらいいな、と思ったのは事実なのだが。
――すごく疲れてるのに、わたしのために無理させちゃうのは嫌だ。
ひょっとして、彼女の狭いベッドで眠ったことも疲労に加速度をつけてしまったのかもしれない。
後ろめたさと、申し訳なさをかかえたまま、瞳子は電車に揺られていた。
背中にも、温かな気配や息づかいがする。途中から、無意識の眠りのなかでは彼がはいってきていたことに気づいていた。
――飛豪さん、おはよう。こっち来てくれたんだ……。
包まれるように大きな幸せを感じる。規則的な呼吸をたてて、彼が静かに眠っていた。
低血圧で朝に弱い彼女は、まだ目覚めることができない。五分後にもう一度アラームが鳴ることを確かめると、目をつぶったまま仔猫のように彼の腕のなかへともぐり込んだ。
五分おきのアラームを何度か繰りかえして、ようやく瞳子がベッドから出る気になったときも、彼はまだ眠っていた。
――昨日、よっぽど遅かったのかな。飛豪さんは支度に時間かからないから、あと二〇分ぐらい寝ててもらっていいか。朝ご飯は……りんご切って紅茶いれて、足りなかったら外の喫茶店でなにか食べよう。
大抵の朝は、彼の方が目覚めがはやい。時計をみながら瞳子を起こしつつ、なおかつ朝食の支度までととのえてくれるので、今日みたいな日はとても珍しい。だから、彼の寝顔にまじまじと見入ってしまっていた。
――わぁっ! 今日はいい日。
やわらかな褐色の肌だとか、すっと流れる鼻筋だとか、伏せられた目蓋は眠っているのに知的でそそられるだとか、かすかに息をしている口元は見つめているだけでキスしたくなるだとか、瞳子にとっては素敵で大好きなものばかりなので、飽きもせずに堪能してしまう。彼の寝顔は、とてもレアなお宝特典なのだ。
幸せな気分で洗面台に立った彼女は、スマートフォンの画像フォルダのなかにある一枚の写真を思いだしていた。リビングのソファで昼寝をしている彼の寝顔だった。土曜日のジム帰りを撮影したものだ。午後の日ざしがちょうど良い具合で射しこんでいたので、完璧な一枚が撮れた。
待ち受けの画面にしてしまうのも勿体なくて、時々眺めてはニマニマさせてもらっている。瞳子の簡易エナジードリンクだった。
洗顔を終え、鏡とスキンケアのセットをとりに部屋に戻ると、彼がベッドの中からぼんやりとした眼ざしでこちらを見つめていた。しぱしぱと瞬きをして、起きぬけの少しあどけない顔で目をこすっている。
普段は目にすることのない、その幼い仕草に瞳子の心臓がズギュゥゥンと射貫かれる。
――やだ、カワイイ。どうしよう。
動揺を隠しつつ、ベッドに腰かける。額に手をおいて、前髪のあたりを撫ぜた。
「飛豪さん、朝だよ。今日、鎌倉行けそう?」
「ん……おはよう。行ける……寝坊してごめん。いま朝食つくる」
「わたしがやるから、あともう少し寝てていいよ」
「寝るなら瞳子も一緒がいい。……君が起きるなら、俺も起きる」
彼はゆっくりとベッドから起きあがると、彼女を引き寄せ、一度だけ深く抱きしめた。彼女も腕をまわして抱擁する。
「とりあえず鎌倉行こうか。あんまり遅くなると、父さんとオッサンに呆れられるから」
「うん」
名残りおしさを感じながら、二人は体をはなした。週末は始まったばかりだった。
新宿から乗った湘南新宿ラインで、「昨晩は四時間くらいしか寝れてない」と彼は教えてくれた。
「終わったと思ったときに、別件の問い合わせメールが入ってしまって。土日で片づければいい仕事だったけど、これをさっさと終わらせたら二日間、君とのんびりできるなって思って」
「ありがとう」
隣で花束をかかえて座る瞳子は、彼の仕事の話を聞きながら、彼が最近働きすぎであることと、自分が社会人になったら彼ほどの業務量をこなせるだろうか、と二つ不安になる。一八時台に帰宅することはまずないし、深夜までの残業や土日出社も当たり前のように彼はおこなっている。
心配になりながら打ち明けると、「夏に退職するから、今は仕事を詰めすぎてるんだ。あとは秋から大学院に戻るのにあわせて、並行して事前準備もしているし。新卒の社会人に、こんな働き方を強制する会社はないはずだから大丈夫」と、彼は疲労がうっすらとにじんだ顔で笑いかけてくれた。
「でも、あまり無理しないでくださいね」
「ありがと。あともう少しで落ちつくから」
並んで座りながら、彼女は隣の彼の様子をそっと窺う。今日は電車での移動なので、まだ眠たげに目蓋が揺れている。車でなくてよかった、と思った。
マンションを出るとき、地下駐車場に向かおうとした瞳子を引きとめて、飛豪は「今日は電車」とエントランスを指でさした。
「お葬式では、車でしたよね?」
「あの時は運ぶ人数が多かったから例外。鎌倉って道路がすごく混むんだ。道が細いし、観光客が多いし、抜け道もないから、墓参りはいつも電車で行ってる」
そんなやりとりの後にJRの駅へと向かったのだが、電車に乗ってからの彼ときたら、夕方に由比ヶ浜を散歩して帰ろうだとか、奥まったところにあるビーフシチューの名店に一緒に行こうだとか、彼女を喜ばせるためのプランをどんどん出してくる。
瞳子はそれが嬉しくて、悲しい。
鎌倉といえば首都圏の一大観光地で、神社仏閣や日本庭園がめじろ押しである。
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――すごく疲れてるのに、わたしのために無理させちゃうのは嫌だ。
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後ろめたさと、申し訳なさをかかえたまま、瞳子は電車に揺られていた。
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