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《第6章》 台湾・林森北路のサロメ
また一人ぼっち
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長い沈黙の末、彼がようやく口を開きかけた瞬間、唐突に怖くなった。
――嫌われちゃう! 居候のくせに家主を責めるようなこと言った。
答えを待たずに、「やっぱいいです!」と瞳子は叫んでいた。両手をぶんぶんと振りながら、謝る。
「ごめんなさい! 全部忘れて。そっちも疲れてるのに、変なこと言っちゃった。調子に乗りました」
立ち上がって、背を向ける。「おやすみなさい」と逃げるように去る彼女の腕を、追いかけた飛豪が捕まえた。
「待てよ。こっち向いて。……なんで泣きそうなの?」
肩を掴まれて振り返ったその顔は、泣きだす直前のように赤みがさして大きく歪んでいた。
「だって。怒ったでしょ? 今の状態に感謝しなきゃいけないのに、それじゃ足りないみたいなこと言ったから、嫌われると思った」
「瞳子、怒ってないよ。嫌いもしない。むしろ、嫌われるか心配しなきゃいけないのは俺のほう……遅くなったけど、今日ありがと」
飛豪は瞳子の額に自分の額をかさねた。いつもより少し熱い気がする。
「美芳さんのお部屋で話したこと、あんな感じで本当に良かった?」
「大満足。超ねぎらいたいもん」彼は何かを思いだしたかのように、人の悪い笑みを浮かべた。
「本当に? あの後、絶対わたしの話になったでしょ」
「なったけど、なんでそんな自信なさげなの」
「人の気持ちは、見えないから」
「じゃ、これで俺の気持ち分かる?」
彼の顔が近づき、口づけがおりてくる。そっと、忍びやかに舌が侵入してくる。その優しさに、瞳子もゆったりと応えた。
脳裏に、赤のサロンでたゆたうように開いていった茉莉花茶の花のイメージが広がってゆく。温かな水流に揺られているような、いつまでも味わっていたい心地よいキスだった。最後、ゆっくりと身をはなしていく飛豪は、どこか名残惜しげだった。
「……今日、瞳子と寝たいな」
「……うん」
「シャワー浴びてくるから、俺の部屋にいて」
彼はもう一度キスをすると、浴室へと消えた。
自分の枕とタオルケットをかかえて飛豪の部屋にいく。
彼の身長にあわせたキングサイズのベッドは、初めてこの家に来たときに寝かされていたものだ。ベッドの他にはデスクと書棚、スーツケースだけがあるシンプルな部屋だった。机の上にはパソコンと手帳とボールペンだけ。書棚も、半分以上のスペースが余っている。思い出も、個人的な趣味がうかがえる雑貨もない、無機質な部屋。
隣のリビングも同じで、日常で使うものしか置かれていない簡素で片づいた空間だった。彼にとってこの家は、仮住まいであることを示していた。
――ずっと、きっと、わたしが来るもっと前から、飛豪さんはここを出ていくことを考えてたんだろうな。
ベッドにごろんと体を投げだすと、寝具から彼がよくつけている香水のサンダルウッドの香りがふわりと漂ってきた。
思いたって、瞳子は書棚においてある黒いボトルを手にとった。手首にワンプッシュすると、彼自身がそこにいるかのように、空気が濃密な輪郭をもつ。
――飛豪さんが、いなくなっちゃう。わたしはまた、一人になる。
天井を見つめて、瞳子は「一人になる」と小さく繰りかえした。
淋しいといえば、淋しい。不安だといえば、不安。一人になることも嫌だし、彼がいなくなることも嫌だ。なんて自分はワガママなのだろう。だけど、引き留めるだけの理由がない。
下だけスウェットをはいた彼が、上半身をタオルで拭きながらのしのしと入ってきた。
Tシャツをとりだして着ると、「よし寝よう」と宣言しながら電気を消し、夏物の薄い上掛けをめくった。彼女の隣に体を落ちつけ、「おやすみ」と先ほど自分が乾かした髪を大雑把に撫ぜた。その後、体に触れてくる様子がない。
――ん、あれ?
戸惑ったのは瞳子だ。こちらの部屋に来るのは、いつもする時だ。
「飛豪さん、今日……しないの?」
顔が見えないまま暗がりのなかで話しかけると、すぐに返ってきた。
「なに、したいの? けっこう元気じゃん」声が、彼女をからかっていた。
「だっていつも、こっちの部屋おいでって呼ばれるときはする時で、だから……」
「んー、今日はいいよ。今日はただ、デカい抱き枕と一緒に寝たかっただけ」
彼は瞳子の腰に腕をまわして、ぐっと引き寄せた。体が密着し、太腿がからまる。飛豪の大きな体の温もりや陽だまりの気配が、彼女の鼓動をやすらかに鎮めてゆく。
「ほっそいな」感に入ったように、彼が呟いた。
「これでも太ったんですけど」
「もうちょっと太って。あんまり痩せてると、悪いヤツにさらわれそうになった時、抵抗できないから」
「飛豪さんがやっつけてくれたじゃないですか」
「でも俺は、いつも心配してる」
「そうなの?」
「うん……」
彼の声が眠たげだったので、瞳子は話しかけるのをやめた。ほどなくして、耳元近くで静かな寝息がたちはじめる。
ショートスリーパーの彼にしては、珍しいことだった。いつもは行為の後、ぐったりとして身動き一つできないでいる彼女のケアや後始末までしてくれてから寝ているというのに。精神的に消耗していたのかもしれない。
――飛豪さんのこと、まだ分からないことばっかり。でも今日は、家のことも自分のことも話してくれた。それでいいんじゃないかな。
瞳子は彼の首筋に一つキスをすると、まぶたを閉じた。規則的なその寝息にあわせるように自分の呼吸をかさねると、彼女もゆるやかに眠りに浸されていく。
真夏の宵、夜の蝉の鳴き声が、耳の奥でいつまでも響いていた。
――嫌われちゃう! 居候のくせに家主を責めるようなこと言った。
答えを待たずに、「やっぱいいです!」と瞳子は叫んでいた。両手をぶんぶんと振りながら、謝る。
「ごめんなさい! 全部忘れて。そっちも疲れてるのに、変なこと言っちゃった。調子に乗りました」
立ち上がって、背を向ける。「おやすみなさい」と逃げるように去る彼女の腕を、追いかけた飛豪が捕まえた。
「待てよ。こっち向いて。……なんで泣きそうなの?」
肩を掴まれて振り返ったその顔は、泣きだす直前のように赤みがさして大きく歪んでいた。
「だって。怒ったでしょ? 今の状態に感謝しなきゃいけないのに、それじゃ足りないみたいなこと言ったから、嫌われると思った」
「瞳子、怒ってないよ。嫌いもしない。むしろ、嫌われるか心配しなきゃいけないのは俺のほう……遅くなったけど、今日ありがと」
飛豪は瞳子の額に自分の額をかさねた。いつもより少し熱い気がする。
「美芳さんのお部屋で話したこと、あんな感じで本当に良かった?」
「大満足。超ねぎらいたいもん」彼は何かを思いだしたかのように、人の悪い笑みを浮かべた。
「本当に? あの後、絶対わたしの話になったでしょ」
「なったけど、なんでそんな自信なさげなの」
「人の気持ちは、見えないから」
「じゃ、これで俺の気持ち分かる?」
彼の顔が近づき、口づけがおりてくる。そっと、忍びやかに舌が侵入してくる。その優しさに、瞳子もゆったりと応えた。
脳裏に、赤のサロンでたゆたうように開いていった茉莉花茶の花のイメージが広がってゆく。温かな水流に揺られているような、いつまでも味わっていたい心地よいキスだった。最後、ゆっくりと身をはなしていく飛豪は、どこか名残惜しげだった。
「……今日、瞳子と寝たいな」
「……うん」
「シャワー浴びてくるから、俺の部屋にいて」
彼はもう一度キスをすると、浴室へと消えた。
自分の枕とタオルケットをかかえて飛豪の部屋にいく。
彼の身長にあわせたキングサイズのベッドは、初めてこの家に来たときに寝かされていたものだ。ベッドの他にはデスクと書棚、スーツケースだけがあるシンプルな部屋だった。机の上にはパソコンと手帳とボールペンだけ。書棚も、半分以上のスペースが余っている。思い出も、個人的な趣味がうかがえる雑貨もない、無機質な部屋。
隣のリビングも同じで、日常で使うものしか置かれていない簡素で片づいた空間だった。彼にとってこの家は、仮住まいであることを示していた。
――ずっと、きっと、わたしが来るもっと前から、飛豪さんはここを出ていくことを考えてたんだろうな。
ベッドにごろんと体を投げだすと、寝具から彼がよくつけている香水のサンダルウッドの香りがふわりと漂ってきた。
思いたって、瞳子は書棚においてある黒いボトルを手にとった。手首にワンプッシュすると、彼自身がそこにいるかのように、空気が濃密な輪郭をもつ。
――飛豪さんが、いなくなっちゃう。わたしはまた、一人になる。
天井を見つめて、瞳子は「一人になる」と小さく繰りかえした。
淋しいといえば、淋しい。不安だといえば、不安。一人になることも嫌だし、彼がいなくなることも嫌だ。なんて自分はワガママなのだろう。だけど、引き留めるだけの理由がない。
下だけスウェットをはいた彼が、上半身をタオルで拭きながらのしのしと入ってきた。
Tシャツをとりだして着ると、「よし寝よう」と宣言しながら電気を消し、夏物の薄い上掛けをめくった。彼女の隣に体を落ちつけ、「おやすみ」と先ほど自分が乾かした髪を大雑把に撫ぜた。その後、体に触れてくる様子がない。
――ん、あれ?
戸惑ったのは瞳子だ。こちらの部屋に来るのは、いつもする時だ。
「飛豪さん、今日……しないの?」
顔が見えないまま暗がりのなかで話しかけると、すぐに返ってきた。
「なに、したいの? けっこう元気じゃん」声が、彼女をからかっていた。
「だっていつも、こっちの部屋おいでって呼ばれるときはする時で、だから……」
「んー、今日はいいよ。今日はただ、デカい抱き枕と一緒に寝たかっただけ」
彼は瞳子の腰に腕をまわして、ぐっと引き寄せた。体が密着し、太腿がからまる。飛豪の大きな体の温もりや陽だまりの気配が、彼女の鼓動をやすらかに鎮めてゆく。
「ほっそいな」感に入ったように、彼が呟いた。
「これでも太ったんですけど」
「もうちょっと太って。あんまり痩せてると、悪いヤツにさらわれそうになった時、抵抗できないから」
「飛豪さんがやっつけてくれたじゃないですか」
「でも俺は、いつも心配してる」
「そうなの?」
「うん……」
彼の声が眠たげだったので、瞳子は話しかけるのをやめた。ほどなくして、耳元近くで静かな寝息がたちはじめる。
ショートスリーパーの彼にしては、珍しいことだった。いつもは行為の後、ぐったりとして身動き一つできないでいる彼女のケアや後始末までしてくれてから寝ているというのに。精神的に消耗していたのかもしれない。
――飛豪さんのこと、まだ分からないことばっかり。でも今日は、家のことも自分のことも話してくれた。それでいいんじゃないかな。
瞳子は彼の首筋に一つキスをすると、まぶたを閉じた。規則的なその寝息にあわせるように自分の呼吸をかさねると、彼女もゆるやかに眠りに浸されていく。
真夏の宵、夜の蝉の鳴き声が、耳の奥でいつまでも響いていた。
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