221 / 257
第221話「前世同様、嫁の実家へ顔出しし、あいさつし、筋を通す事は必要らしい」
しおりを挟む
王立闘技場で行われた大破壊収束の公式発表は無事終わった。
しかし……
俺の生活環境はそう変わらない。
秘書達とリヴァロル公爵家邸別棟で居住する毎日がしばらくは続く予定だ。
朝早く起きて、騎士達と訓練をし、昼間は各所で仕事をし、
残業がなければ、定時で帰宅するという生活。
アレクサンドル陛下やグレゴワール様から、新たな決定が出なければ、
現状の生活は変わらないと思う。
……ただ俺の立ち位置は、大きく変わった。
表に出せるものとしては、まず爵位。
大観衆の面前で、俺は伯爵位を授与された。
王都の人々は皆、知っているし、まもなくファルコ王国中に広まるだろう。
転生して農民の息子だった俺は、ど平民から一気に貴族、それも伯爵となった。
人々は、俺の出世をファルコ王国ドリームと呼んだのである。
但し現状では、伯爵といっても、一般的な王国の伯爵みたいに、
立派な城館や広大な領地があるわけではない。
相変わらず、リヴァロル公爵家の別棟へ居住しているし、
財産は自分で稼いだ金と、ゲットしたお宝アイテムだけだ。
しかし、アレクサンドル陛下直属、グレゴワール様預かりの、王国執行官たる俺は、
貴族になったら、大いに箔がつくと思っている。
正直、グレゴワール様が発行した王国執行官御免状のみでは、
不十分だとは思っていた。
まるで水戸黄門の印籠のような、必殺の、王国執行官御免状。
知る人ぞ知るアイテム、認知度は不十分。
おいおい、何それ?という場合もありうる。
しかし支配階級たる貴族、伯爵となれば、誰でも知っている。
仕事をする際、伯爵の肩書はとても役に立つに違いない。
ちなみに、伯爵となったから、
暫定的に給金も3割増しだとグレゴワール様からは言われた。
実績を上げれば、更に増やすと言われ、嬉しい限りだ。
これまでは基本給として月に金貨20,000枚が支払われ、年俸は金貨240,000枚。
つまり月給2億円、年俸24億円だった。
3割増しだから、月給金貨26,000枚――2億6千万円、
年俸金貨312,000枚――31億2千万円となる。
何だか、大活躍したプロ野球選手の年俸アップみたいだ。
ちなみにこれまで通り、昇給あり、住宅、使用人雇用、交通費など、別途いろいろ手当が付く。
任務の内容に応じて特別手当も付く。
また、任務中にかかった費用は、全て必要経費として王国がもつのは全く変わらない。
また冒険者ギルドは顧問から、最高顧問へ昇格ということとなり、
報酬は月給金貨5,000枚――5千万円、年俸金貨60,000枚――6億円となる。
そしてルナール商会も横並びというか、同じく顧問から最高顧問へ昇格。
これまた報酬も同じく月給金貨5,000枚――5千万円、年俸金貨60,000枚――6億円となったのである。
おお!
総収入で、月給金貨36,000枚――3億6千万円、
つまり年俸金貨432,000枚――日本円に換算すると43億2千万円となったのである。
年俸、金貨432,000枚――43億2千万円!!!!!
それもノータックスの手取り金額。
ステディ・リインカネーションの世界は、前世とは物価が違うし、
単純に比較は出来ない。
それでも、すっげ~!
金額が、でかすぎて、実感が湧かない。
そしてこれらは暫定的な『基本給』だから、前述したように各所で頑張れば、
更に稼げる事は確実だ。
伯爵として付帯収入もあるだろうし、ゆくゆくはリヴァロル公爵家を継ぐとしたら、どれくらい莫大な金額となるのか、総収入は想像も出来ない。
さてさて!
肝心の仕事だが、最優先の王国執行官は、予定は未定。
今すぐ何かあるとは聞かされていなかった。
今回の大破壊みたいな緊急事態の大災厄はないに越したことはない。
まあ、アレクサンドル陛下、グレゴワール様と随時連絡を取り合い、
対応していくしかないだろう。
一方、冒険者ギルドは自分の好みの依頼を厳選して受諾する事も考えているし、
ルナール商会の方も課題が山積み。
残念ながら、食っちゃあ寝とか、の~んびり長期休暇と、
いうわけにはいかないようだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして確定事項だが、表に出せない事もある。
それは、ルクレツィア様、ジョルジエット様、アメリー様、
シルヴェーヌさん、シャルロットさん、トリッシュさんとの婚約である。
まずは頃合いを見て、ルクレツィア様と俺の婚約発表を大々的に行い……
その際、ジョルジエット様以下と婚約した事も、時間差で発表するという考えだと、
グレゴワール様からは言われている。
ただ、俺の名と実績が知れ渡った今がベストタイミングだから、
ルクレツィア様との婚約発表はそう遠くない時期に、とも言われてもいる。
そもそもステディ・リインカネーションの世界は一夫多妻制を許容している。
ステディ・リインカネーションが、恋愛ファンタジーアクションRPG、
というジャンルに分類されたのはその為だ。
当然、このファルコ王国もそう。
だからこそ!
俺は6人もの美しい嫁を持つ事が出来る。
……だが前世同様、嫁の実家へ顔出しし、あいさつし、筋を通す事は必要らしい。
そう!
嫁の実家へ顔出しし、あいさつ。
筋を通す事は必要と聞き、ピン!と来た方も多いだろう。
週末の休日……
アメリー様は久々の里帰りをする。
しかし、彼女はひとりで里帰りしない。
夫となる俺も一緒に行き、サニエ子爵に会い「筋を通す」のである。
という事で、ジョルジエット様達嫁ズ4人に、
「いってらっしゃーい!」と見送られ……
俺とアメリー様はふたりだけで、サニエ子爵家邸へ向かったのである。
しかし……
俺の生活環境はそう変わらない。
秘書達とリヴァロル公爵家邸別棟で居住する毎日がしばらくは続く予定だ。
朝早く起きて、騎士達と訓練をし、昼間は各所で仕事をし、
残業がなければ、定時で帰宅するという生活。
アレクサンドル陛下やグレゴワール様から、新たな決定が出なければ、
現状の生活は変わらないと思う。
……ただ俺の立ち位置は、大きく変わった。
表に出せるものとしては、まず爵位。
大観衆の面前で、俺は伯爵位を授与された。
王都の人々は皆、知っているし、まもなくファルコ王国中に広まるだろう。
転生して農民の息子だった俺は、ど平民から一気に貴族、それも伯爵となった。
人々は、俺の出世をファルコ王国ドリームと呼んだのである。
但し現状では、伯爵といっても、一般的な王国の伯爵みたいに、
立派な城館や広大な領地があるわけではない。
相変わらず、リヴァロル公爵家の別棟へ居住しているし、
財産は自分で稼いだ金と、ゲットしたお宝アイテムだけだ。
しかし、アレクサンドル陛下直属、グレゴワール様預かりの、王国執行官たる俺は、
貴族になったら、大いに箔がつくと思っている。
正直、グレゴワール様が発行した王国執行官御免状のみでは、
不十分だとは思っていた。
まるで水戸黄門の印籠のような、必殺の、王国執行官御免状。
知る人ぞ知るアイテム、認知度は不十分。
おいおい、何それ?という場合もありうる。
しかし支配階級たる貴族、伯爵となれば、誰でも知っている。
仕事をする際、伯爵の肩書はとても役に立つに違いない。
ちなみに、伯爵となったから、
暫定的に給金も3割増しだとグレゴワール様からは言われた。
実績を上げれば、更に増やすと言われ、嬉しい限りだ。
これまでは基本給として月に金貨20,000枚が支払われ、年俸は金貨240,000枚。
つまり月給2億円、年俸24億円だった。
3割増しだから、月給金貨26,000枚――2億6千万円、
年俸金貨312,000枚――31億2千万円となる。
何だか、大活躍したプロ野球選手の年俸アップみたいだ。
ちなみにこれまで通り、昇給あり、住宅、使用人雇用、交通費など、別途いろいろ手当が付く。
任務の内容に応じて特別手当も付く。
また、任務中にかかった費用は、全て必要経費として王国がもつのは全く変わらない。
また冒険者ギルドは顧問から、最高顧問へ昇格ということとなり、
報酬は月給金貨5,000枚――5千万円、年俸金貨60,000枚――6億円となる。
そしてルナール商会も横並びというか、同じく顧問から最高顧問へ昇格。
これまた報酬も同じく月給金貨5,000枚――5千万円、年俸金貨60,000枚――6億円となったのである。
おお!
総収入で、月給金貨36,000枚――3億6千万円、
つまり年俸金貨432,000枚――日本円に換算すると43億2千万円となったのである。
年俸、金貨432,000枚――43億2千万円!!!!!
それもノータックスの手取り金額。
ステディ・リインカネーションの世界は、前世とは物価が違うし、
単純に比較は出来ない。
それでも、すっげ~!
金額が、でかすぎて、実感が湧かない。
そしてこれらは暫定的な『基本給』だから、前述したように各所で頑張れば、
更に稼げる事は確実だ。
伯爵として付帯収入もあるだろうし、ゆくゆくはリヴァロル公爵家を継ぐとしたら、どれくらい莫大な金額となるのか、総収入は想像も出来ない。
さてさて!
肝心の仕事だが、最優先の王国執行官は、予定は未定。
今すぐ何かあるとは聞かされていなかった。
今回の大破壊みたいな緊急事態の大災厄はないに越したことはない。
まあ、アレクサンドル陛下、グレゴワール様と随時連絡を取り合い、
対応していくしかないだろう。
一方、冒険者ギルドは自分の好みの依頼を厳選して受諾する事も考えているし、
ルナール商会の方も課題が山積み。
残念ながら、食っちゃあ寝とか、の~んびり長期休暇と、
いうわけにはいかないようだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして確定事項だが、表に出せない事もある。
それは、ルクレツィア様、ジョルジエット様、アメリー様、
シルヴェーヌさん、シャルロットさん、トリッシュさんとの婚約である。
まずは頃合いを見て、ルクレツィア様と俺の婚約発表を大々的に行い……
その際、ジョルジエット様以下と婚約した事も、時間差で発表するという考えだと、
グレゴワール様からは言われている。
ただ、俺の名と実績が知れ渡った今がベストタイミングだから、
ルクレツィア様との婚約発表はそう遠くない時期に、とも言われてもいる。
そもそもステディ・リインカネーションの世界は一夫多妻制を許容している。
ステディ・リインカネーションが、恋愛ファンタジーアクションRPG、
というジャンルに分類されたのはその為だ。
当然、このファルコ王国もそう。
だからこそ!
俺は6人もの美しい嫁を持つ事が出来る。
……だが前世同様、嫁の実家へ顔出しし、あいさつし、筋を通す事は必要らしい。
そう!
嫁の実家へ顔出しし、あいさつ。
筋を通す事は必要と聞き、ピン!と来た方も多いだろう。
週末の休日……
アメリー様は久々の里帰りをする。
しかし、彼女はひとりで里帰りしない。
夫となる俺も一緒に行き、サニエ子爵に会い「筋を通す」のである。
という事で、ジョルジエット様達嫁ズ4人に、
「いってらっしゃーい!」と見送られ……
俺とアメリー様はふたりだけで、サニエ子爵家邸へ向かったのである。
1
お気に入りに追加
954
あなたにおすすめの小説

俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜
ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。
その一員であるケイド。
スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。
戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。
それでも彼はこのパーティでやって来ていた。
彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。
ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。
途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。
だが、彼自身が気付いていない能力があった。
ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。
その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。
自分は戦闘もできる。
もう荷物持ちだけではないのだと。
見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。
むしろもう自分を卑下する必要もない。
我慢しなくていいのだ。
ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。
※小説家になろう様でも連載中

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる