35 / 257
第35話「青い奴と言われそうだが……」
しおりを挟む
俺は『防御』『格闘・殴打』『攻撃魔法』『防御魔法』『シーフ職』の基礎クラスを楽しみながら、1日でクリア。
受講したオール5クラス、
全ての科目の『上級応用クラス』への申し込みを済ませた。
『防御』の基本動作は、やはりボクシングのディフェンスに近かった。
バックステップ、サイドステップ、スウエー、ダッキング、
ウェービング等々の身のこなしを……
そして盾の使い方は基本的な攻撃の防ぎ方から、シールドバッシュまでを習得。
『格闘・殴打』もやはりボクシングのジャブ、ストレート、拳法の突きに近いパンチ、
空手に近い前蹴りを、また殴打武器は、メイスの基本的な使い方を習得。
次の『攻撃魔法』は、スキップして一番後に述べよう。
少し補足説明をしたいからだ。
3番目の『防御魔法』は自己をビルドアップする身体強化魔法。
物理的な防御力を上げるディフェンスの魔法を習得。
4番目の『シーフ職』はといえば、
迷宮、遺跡探索に必要なシーフ職の能力が、付呪された真鍮製の指輪が威力を発揮。
先日ゲットした『大盗賊の指輪』装着で大楽勝。
気配読み、気配消し、忍び足、罠確認及び解除、開錠など……
出された課題を全てクリアした。
そして、そして!
オミットして、最後に述べる『攻撃魔法』は、発動により、
隠しパラメータだった俺の『属性』が初めて分かる記念すべき科目なのだ。
……発動の結果、俺の属性はやはり、アラン・モーリアと同じく、
『風』だと判明した……のだが、それは表向きで、実は違う。
今回の講座で『攻撃の属性魔法』を発動し、改めて判明した。
その瞬間、ロイク・アルシェに転生して俺は最大の喜びを得た。
実は俺、全ての属性魔法を行使出来る、
全属性魔法使用者だったのだ。
補足しよう。
この『ステディ・リインカネーション』の世界には、
絶対的な魔法の理がある。
魔法使いなら誰でも習得出来る、かまどに火を点けるとか、水を出すとか、
洗濯物を乾かすとかいう初歩の『生活魔法』を除き……
得られる真の魔法属性は、ひとりの魔法使いに対して、4大属性のうち、
たったひとつだけなのである。
つまり、風の属性魔法を行使する、『風の魔法使い』たる俺は、
基本的に他の地・水・火、3属性の『本格的な属性魔法』を習得する事は出来ない。
しかし時たま……
イレギュラーな術者として、ふたつの属性魔法を行使可能な魔法使いが現れる。
例えば、火と風、『両方の属性魔法』が行使可能であると。
このふたつの属性魔法を使いこなす魔法使いを、『複数属性魔法使用者』と呼び、数万人にひとりの天才だとうたわれる。
加えて言えば、複数属性魔法使用者の中でも、『3つの属性魔法』を使えるのは、超天才と称えられ、数百万人にひとりだと言われている。
更に更に!!
『全属性の魔法が行使可能』な『全属性魔法使用者』は……
ひとつの時代にたったひとり、現れるか現れないかという類まれな希少さであり、『神の使徒にも匹敵する』という伝説の存在なのだ。
俺のアバターたるアラン・モーリアが、この『全属性魔法使用者』だからこそ!
まるで全知全能の神様が地上へ降臨、
この物語の冒頭で、人間に生まれ変わったような能力といえる、
自慢のキャラだと言い切ったのである。
プレイヤー仲間に尋ねても、あらゆる攻略サイトを見回しても、
『全属性魔法使用者』の存在は確認出来なかった。
俺のアバター、アラン・モーリアは全プレイヤー中、
唯一の『全属性魔法使用者』だったのだ。
そのアラン・モーリアの初期設定が、俺ロイク・アルシェ。
但し!
俺がとんでもない存在である『全属性魔法使用者』という事がバレたら、街中どころか、王国中が大騒ぎ。
いずれは分かるにせよ、しばらくは内緒にして、
自由にのんびり暮らしたいと決めた。
……まあ、自慢はこれくらいにして、
攻撃魔法に関しては、『風弾』『風矢』を習得。
他の属性魔法は、内緒で修行しておこう。
という事で、繰り返しにはなるが、受講したオール5クラス、
全ての科目の『上級応用クラス』への申し込みを済ませたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
更に嬉しい事が起こった。
講座で仲良くなった冒険者女子達3人から、
「ロイク君、お疲れ! 基礎クラスのクリアおめでと! 一緒にお夕飯行こ!」
と誘われたのである。
今日の『習得無双』もあり、俺の評判はますます良くなっているらしい。
これは嬉しい!
過ぎ去った青春時代にも、女子から誘われて食事に行くなど、
ケン・アキヤマの人生ではついぞなかった。
食事をした経験が皆無とは言わないが、
誘うのは、「お願いします!」という低姿勢で、
いつも俺の方からばかりであったから。
え?
女子3人連れて、ハーレムうはうは?
ムーディな店へ連れて行って盛り上げ、全員ホテルへお持ち帰り確定?
いやいや、そんな事はしない。
何故なら!
俺が食事に誘われた先は、『ギルドの食堂』!
甘いムードは皆無だから。
え?
ならば、どこか、おしゃれな店に誘え?
いやいや、明日も講座受講の予定が朝から晩までがびっしり入っているし、
ムーディな店へ連れて行って盛り上げ、お持ち帰りしようたって、
俺が泊まっているのは、ルナール商会の経営するホテル。
女子を連れ込んで酒池肉林などしたら、ホテルにもろばれ。
支配人から、即座にルナール商会会頭、セドリックさんへ通報。
セドリックさんは、『誠実で強い少年』だからこそ、
ロイクがお気に入りなのだ。
せっかく、請負契約をしたのが、ご破算確定となってしまう。
そんな『若さゆえの過ち』など、
中身が25歳の大人である俺はやらない。
青い奴と言われそうだが……
仕事と同様に「恋愛も相手に対し、誠実であれ!」が俺のモットー。
いずれ、この世界で『運命の想い人』に出会う日が絶対に来る!
俺はそう信じている!
お夕飯に誘ってくれた3人の女子がまじめなタイプだった事もあり……
俺は、清く正しく懇親を深めた。
その後、俺はホテルへ帰って入浴。
予習をして早めに就寝したのである。
受講したオール5クラス、
全ての科目の『上級応用クラス』への申し込みを済ませた。
『防御』の基本動作は、やはりボクシングのディフェンスに近かった。
バックステップ、サイドステップ、スウエー、ダッキング、
ウェービング等々の身のこなしを……
そして盾の使い方は基本的な攻撃の防ぎ方から、シールドバッシュまでを習得。
『格闘・殴打』もやはりボクシングのジャブ、ストレート、拳法の突きに近いパンチ、
空手に近い前蹴りを、また殴打武器は、メイスの基本的な使い方を習得。
次の『攻撃魔法』は、スキップして一番後に述べよう。
少し補足説明をしたいからだ。
3番目の『防御魔法』は自己をビルドアップする身体強化魔法。
物理的な防御力を上げるディフェンスの魔法を習得。
4番目の『シーフ職』はといえば、
迷宮、遺跡探索に必要なシーフ職の能力が、付呪された真鍮製の指輪が威力を発揮。
先日ゲットした『大盗賊の指輪』装着で大楽勝。
気配読み、気配消し、忍び足、罠確認及び解除、開錠など……
出された課題を全てクリアした。
そして、そして!
オミットして、最後に述べる『攻撃魔法』は、発動により、
隠しパラメータだった俺の『属性』が初めて分かる記念すべき科目なのだ。
……発動の結果、俺の属性はやはり、アラン・モーリアと同じく、
『風』だと判明した……のだが、それは表向きで、実は違う。
今回の講座で『攻撃の属性魔法』を発動し、改めて判明した。
その瞬間、ロイク・アルシェに転生して俺は最大の喜びを得た。
実は俺、全ての属性魔法を行使出来る、
全属性魔法使用者だったのだ。
補足しよう。
この『ステディ・リインカネーション』の世界には、
絶対的な魔法の理がある。
魔法使いなら誰でも習得出来る、かまどに火を点けるとか、水を出すとか、
洗濯物を乾かすとかいう初歩の『生活魔法』を除き……
得られる真の魔法属性は、ひとりの魔法使いに対して、4大属性のうち、
たったひとつだけなのである。
つまり、風の属性魔法を行使する、『風の魔法使い』たる俺は、
基本的に他の地・水・火、3属性の『本格的な属性魔法』を習得する事は出来ない。
しかし時たま……
イレギュラーな術者として、ふたつの属性魔法を行使可能な魔法使いが現れる。
例えば、火と風、『両方の属性魔法』が行使可能であると。
このふたつの属性魔法を使いこなす魔法使いを、『複数属性魔法使用者』と呼び、数万人にひとりの天才だとうたわれる。
加えて言えば、複数属性魔法使用者の中でも、『3つの属性魔法』を使えるのは、超天才と称えられ、数百万人にひとりだと言われている。
更に更に!!
『全属性の魔法が行使可能』な『全属性魔法使用者』は……
ひとつの時代にたったひとり、現れるか現れないかという類まれな希少さであり、『神の使徒にも匹敵する』という伝説の存在なのだ。
俺のアバターたるアラン・モーリアが、この『全属性魔法使用者』だからこそ!
まるで全知全能の神様が地上へ降臨、
この物語の冒頭で、人間に生まれ変わったような能力といえる、
自慢のキャラだと言い切ったのである。
プレイヤー仲間に尋ねても、あらゆる攻略サイトを見回しても、
『全属性魔法使用者』の存在は確認出来なかった。
俺のアバター、アラン・モーリアは全プレイヤー中、
唯一の『全属性魔法使用者』だったのだ。
そのアラン・モーリアの初期設定が、俺ロイク・アルシェ。
但し!
俺がとんでもない存在である『全属性魔法使用者』という事がバレたら、街中どころか、王国中が大騒ぎ。
いずれは分かるにせよ、しばらくは内緒にして、
自由にのんびり暮らしたいと決めた。
……まあ、自慢はこれくらいにして、
攻撃魔法に関しては、『風弾』『風矢』を習得。
他の属性魔法は、内緒で修行しておこう。
という事で、繰り返しにはなるが、受講したオール5クラス、
全ての科目の『上級応用クラス』への申し込みを済ませたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
更に嬉しい事が起こった。
講座で仲良くなった冒険者女子達3人から、
「ロイク君、お疲れ! 基礎クラスのクリアおめでと! 一緒にお夕飯行こ!」
と誘われたのである。
今日の『習得無双』もあり、俺の評判はますます良くなっているらしい。
これは嬉しい!
過ぎ去った青春時代にも、女子から誘われて食事に行くなど、
ケン・アキヤマの人生ではついぞなかった。
食事をした経験が皆無とは言わないが、
誘うのは、「お願いします!」という低姿勢で、
いつも俺の方からばかりであったから。
え?
女子3人連れて、ハーレムうはうは?
ムーディな店へ連れて行って盛り上げ、全員ホテルへお持ち帰り確定?
いやいや、そんな事はしない。
何故なら!
俺が食事に誘われた先は、『ギルドの食堂』!
甘いムードは皆無だから。
え?
ならば、どこか、おしゃれな店に誘え?
いやいや、明日も講座受講の予定が朝から晩までがびっしり入っているし、
ムーディな店へ連れて行って盛り上げ、お持ち帰りしようたって、
俺が泊まっているのは、ルナール商会の経営するホテル。
女子を連れ込んで酒池肉林などしたら、ホテルにもろばれ。
支配人から、即座にルナール商会会頭、セドリックさんへ通報。
セドリックさんは、『誠実で強い少年』だからこそ、
ロイクがお気に入りなのだ。
せっかく、請負契約をしたのが、ご破算確定となってしまう。
そんな『若さゆえの過ち』など、
中身が25歳の大人である俺はやらない。
青い奴と言われそうだが……
仕事と同様に「恋愛も相手に対し、誠実であれ!」が俺のモットー。
いずれ、この世界で『運命の想い人』に出会う日が絶対に来る!
俺はそう信じている!
お夕飯に誘ってくれた3人の女子がまじめなタイプだった事もあり……
俺は、清く正しく懇親を深めた。
その後、俺はホテルへ帰って入浴。
予習をして早めに就寝したのである。
1
お気に入りに追加
953
あなたにおすすめの小説
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる