33 / 257
第33話「呆れ、終いには苦笑してしまった」
しおりを挟む
午後2時30分過ぎ……『召喚術』基礎の講義が終わった。
本日受けた『剣技』『回復魔法』『召喚術』基礎クラスでは、
全て『望んだ以上の結果』が得られた。
『剣技』は、剣さばき、体さばきは標準以上の腕を得た。
物差しはランクAの教官剣士。
模擬戦とはいえ、俺の圧勝だった。
『回復魔法』は、治癒、解毒、回復3つの魔法を習得した。
そして『召喚術』は、
上から目線の、いかにも強そうな『使い魔』を呼ぶ事が出来た。
どう見ても巨大な灰色狼であり、体長は軽く2m、体高は1mを超える。
こいつが居れば、メッセンジャーどころか、戦力として使えるかもしれない。
全ての基礎クラスをクリア、『上級応用』クラスへの受講申し込みも済ませてある。
という事で大満足の俺は、本館1階フロアへ。
何か、こう上手く行くと、学んだり訓練する事がとても面白く楽しくなって来たからだ。
そう、もう1科目か、2科目、科目を増やせないか、業務カウンターへ相談に行く。
午後半ばという事で、業務カウンターは空いていた。
ぱっと見やれば、この前講座の受付をしてくれた職員さんが座っていた。
これは験がいい。
という事で、俺はその職員さんが座るカウンターへ行き、
「こんにちは! 先日はありがとうございました!」
相手が憶えていなくても構わない。
何故なら、礼を言われ、不快になる者はそう居ないからだ。
しかし、職員さんは俺の事を憶えていてくれた。
「わあ、ロイク・アルシェ君じゃない」
おお、憶えていて貰っていた。
「はい、更に講座の申し込みをしたいとお思いまして」
「更に講座の申し込み?」
「はい、既に手続き済みだと思いますが、『剣技』『回復魔法』『召喚術』基礎クラスを既に修了しましたので、それぞれ『上級応用クラス』を受講します」
「はい! 各基礎クラスの担当教官から、ロイクさんの『上級応用クラス』受講申し込みの連絡が来ております! す、凄いですね! 1日で3つの基礎クラスを、全て修了ですか」
「ええ、何とか」
「何とかですか?」
「ええ、それでですね。これなら夜間も含め、もっと科目を増やして、受講可能だと思いますので、どうスケジューリングすれば、ベストなのか相談に乗ってください」
「わ、分かりました。それでご希望の科目は?」
「はい、『防御』『格闘・殴打』『攻撃魔法』『防御魔法』『シーフ職』の各基礎ってところですね」
「え? 一気に5つも? では『剣技』『回復魔法』『召喚術』の各上級応用クラス以外の科目も5つ受講されるのですか?」
「はい、都合8クラスを、夜間もフルで受けますから」
「は、8クラスですか。……りょ、了解です」
……という事で、職員さんが一生懸命にスケジューリングしてくれた事もあり、
俺は、一度にギルドの講座を8科目受講する事となったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ギルドの講座を8科目受講の手続きを済ませた俺。
さてと、時間は3時30分か……
ギルドの図書館で勉強か、またいろいろ買い物イベントにチャレンジか、
と思ったが……1階フロアを歩いていると、
「ロイクくうん!」
俺を呼ぶ声がする
……あ、クラン猛禽《ラパス》の女子剣士イネスさんか。
そして傍らには30代半ばとおぼしき、たくましいガタイの男子、
リーダーのジョアキムさんが。
イネスさんは微妙な笑顔。
ジョアキムさんは、しかめっ面。
どんな話をされるのか、予想はつくけど。
仕方がない。
俺は一礼し、ふたりの下へ。
「こんにちは!」
俺があいさつすると、ジョアキムさんが開口一番。
「いきなりだが、ロイク君、君に話がある。ギルドの食堂でお茶でも飲まないか?」
やっぱり来た!
幸い、時間はある。
多分、これから、ジョアキムさんがする話は大事な件だし、
彼には紹介状を書いて貰った恩がある。
OKせざるを得ないだろう。
まあ、それはそれ、これはこれ、なんだけどね。
ということで、3人はギルドの食堂へ。
まずは、冒険者未経験、新人の俺がランクBになった事に対し、
『お祝い』を言われた。
ジョアキムさんは、大いに驚き、
イネスさんは呆れていた。
俺はイネスさんへランクBの認定を伝えたが、
ジョアキムさんは、サブマスターのエヴラールさんへ確認したらしい。
しばし雑談の後、話は本題に。
「ロイク君」
「はい」
「君の所属の件だ」
ほうら!
やっぱり来た!
勧誘されていた件。
予想通りだ!
しかし、俺はもう決意している。
『フリーの自営業者』になると決めたのだ。
理由は先述したから、ここでは省きます。
ここは、話を振られる前に、こちらから告げる。
事実関係を全て述べる。
先手必勝である。
こういう時は、危機回避しながら、相手の了解を得るのが鉄則。
営業マン時代に学んでいる。
「申し訳ありません! ジョアキムさん!」
「え?」
「申し上げます! 俺ロイク・アルシェは冒険者ギルド所属とはいえ、『フリーの自営業者』になりますので、宜しければお仕事をご発注して頂き、互いの条件が折り合えば、ぜひ前向きに請け負いたいと思います」
「え? そ、そうなのか?」
「はい! ……という事なので、本当に申し訳ありません。大変、恐縮ではありますが、クラン猛禽への入隊というお誘いは、ご遠慮させて頂きます」
「う!」
「俺は、ルナール商会の社員へというお誘いもお断りしましたし、サブマスターのエヴラールさんのお誘いもお断りするつもりです」
ここで俺は、ルナール商会との『取引契約書』も見せた。
ルナール商会会頭のセドリックさんと幹部社員オーバンさんのサイン入りだ。
クラン猛禽にとって、ルナール商会は大事なお客さん。
ルナール商会を差し置いて、俺を勧誘出来るはずもない。
「な、成る程……そうか……仕方がない、君の我がクラン入隊は諦めるよ」
おお、やった!
円満にお断り出来た。
しかし、もう一回お詫びだけしておく。
「申し訳ありません」
空気がだいぶ重い。
ここでイネスさんが、雰囲気を変えようと、俺へ話を振って来る。
「そ、そういえば、ロイク君。今日講座3つ受けたんでしょ? ど、どうだった?」
「はい! 今日、ギルドの講座『剣技』『回復魔法』『召喚術』基礎クラスを修了、同じ科目の上級応用クラスへ進むのと、『防御』『格闘・殴打』『攻撃魔法』『防御魔法』『シーフ職』の基礎クラスも受講します」
俺が正直に言うと、ジョアキムさんもイネスさんも驚愕してしまう。
「「ええええっっっ!!??」」
しかし、俺が当たり前のように平然としていると、
ジョアキムさんとイネスさんは、顔を見合わせ、呆れ、
終いには苦笑してしまったのである。
本日受けた『剣技』『回復魔法』『召喚術』基礎クラスでは、
全て『望んだ以上の結果』が得られた。
『剣技』は、剣さばき、体さばきは標準以上の腕を得た。
物差しはランクAの教官剣士。
模擬戦とはいえ、俺の圧勝だった。
『回復魔法』は、治癒、解毒、回復3つの魔法を習得した。
そして『召喚術』は、
上から目線の、いかにも強そうな『使い魔』を呼ぶ事が出来た。
どう見ても巨大な灰色狼であり、体長は軽く2m、体高は1mを超える。
こいつが居れば、メッセンジャーどころか、戦力として使えるかもしれない。
全ての基礎クラスをクリア、『上級応用』クラスへの受講申し込みも済ませてある。
という事で大満足の俺は、本館1階フロアへ。
何か、こう上手く行くと、学んだり訓練する事がとても面白く楽しくなって来たからだ。
そう、もう1科目か、2科目、科目を増やせないか、業務カウンターへ相談に行く。
午後半ばという事で、業務カウンターは空いていた。
ぱっと見やれば、この前講座の受付をしてくれた職員さんが座っていた。
これは験がいい。
という事で、俺はその職員さんが座るカウンターへ行き、
「こんにちは! 先日はありがとうございました!」
相手が憶えていなくても構わない。
何故なら、礼を言われ、不快になる者はそう居ないからだ。
しかし、職員さんは俺の事を憶えていてくれた。
「わあ、ロイク・アルシェ君じゃない」
おお、憶えていて貰っていた。
「はい、更に講座の申し込みをしたいとお思いまして」
「更に講座の申し込み?」
「はい、既に手続き済みだと思いますが、『剣技』『回復魔法』『召喚術』基礎クラスを既に修了しましたので、それぞれ『上級応用クラス』を受講します」
「はい! 各基礎クラスの担当教官から、ロイクさんの『上級応用クラス』受講申し込みの連絡が来ております! す、凄いですね! 1日で3つの基礎クラスを、全て修了ですか」
「ええ、何とか」
「何とかですか?」
「ええ、それでですね。これなら夜間も含め、もっと科目を増やして、受講可能だと思いますので、どうスケジューリングすれば、ベストなのか相談に乗ってください」
「わ、分かりました。それでご希望の科目は?」
「はい、『防御』『格闘・殴打』『攻撃魔法』『防御魔法』『シーフ職』の各基礎ってところですね」
「え? 一気に5つも? では『剣技』『回復魔法』『召喚術』の各上級応用クラス以外の科目も5つ受講されるのですか?」
「はい、都合8クラスを、夜間もフルで受けますから」
「は、8クラスですか。……りょ、了解です」
……という事で、職員さんが一生懸命にスケジューリングしてくれた事もあり、
俺は、一度にギルドの講座を8科目受講する事となったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ギルドの講座を8科目受講の手続きを済ませた俺。
さてと、時間は3時30分か……
ギルドの図書館で勉強か、またいろいろ買い物イベントにチャレンジか、
と思ったが……1階フロアを歩いていると、
「ロイクくうん!」
俺を呼ぶ声がする
……あ、クラン猛禽《ラパス》の女子剣士イネスさんか。
そして傍らには30代半ばとおぼしき、たくましいガタイの男子、
リーダーのジョアキムさんが。
イネスさんは微妙な笑顔。
ジョアキムさんは、しかめっ面。
どんな話をされるのか、予想はつくけど。
仕方がない。
俺は一礼し、ふたりの下へ。
「こんにちは!」
俺があいさつすると、ジョアキムさんが開口一番。
「いきなりだが、ロイク君、君に話がある。ギルドの食堂でお茶でも飲まないか?」
やっぱり来た!
幸い、時間はある。
多分、これから、ジョアキムさんがする話は大事な件だし、
彼には紹介状を書いて貰った恩がある。
OKせざるを得ないだろう。
まあ、それはそれ、これはこれ、なんだけどね。
ということで、3人はギルドの食堂へ。
まずは、冒険者未経験、新人の俺がランクBになった事に対し、
『お祝い』を言われた。
ジョアキムさんは、大いに驚き、
イネスさんは呆れていた。
俺はイネスさんへランクBの認定を伝えたが、
ジョアキムさんは、サブマスターのエヴラールさんへ確認したらしい。
しばし雑談の後、話は本題に。
「ロイク君」
「はい」
「君の所属の件だ」
ほうら!
やっぱり来た!
勧誘されていた件。
予想通りだ!
しかし、俺はもう決意している。
『フリーの自営業者』になると決めたのだ。
理由は先述したから、ここでは省きます。
ここは、話を振られる前に、こちらから告げる。
事実関係を全て述べる。
先手必勝である。
こういう時は、危機回避しながら、相手の了解を得るのが鉄則。
営業マン時代に学んでいる。
「申し訳ありません! ジョアキムさん!」
「え?」
「申し上げます! 俺ロイク・アルシェは冒険者ギルド所属とはいえ、『フリーの自営業者』になりますので、宜しければお仕事をご発注して頂き、互いの条件が折り合えば、ぜひ前向きに請け負いたいと思います」
「え? そ、そうなのか?」
「はい! ……という事なので、本当に申し訳ありません。大変、恐縮ではありますが、クラン猛禽への入隊というお誘いは、ご遠慮させて頂きます」
「う!」
「俺は、ルナール商会の社員へというお誘いもお断りしましたし、サブマスターのエヴラールさんのお誘いもお断りするつもりです」
ここで俺は、ルナール商会との『取引契約書』も見せた。
ルナール商会会頭のセドリックさんと幹部社員オーバンさんのサイン入りだ。
クラン猛禽にとって、ルナール商会は大事なお客さん。
ルナール商会を差し置いて、俺を勧誘出来るはずもない。
「な、成る程……そうか……仕方がない、君の我がクラン入隊は諦めるよ」
おお、やった!
円満にお断り出来た。
しかし、もう一回お詫びだけしておく。
「申し訳ありません」
空気がだいぶ重い。
ここでイネスさんが、雰囲気を変えようと、俺へ話を振って来る。
「そ、そういえば、ロイク君。今日講座3つ受けたんでしょ? ど、どうだった?」
「はい! 今日、ギルドの講座『剣技』『回復魔法』『召喚術』基礎クラスを修了、同じ科目の上級応用クラスへ進むのと、『防御』『格闘・殴打』『攻撃魔法』『防御魔法』『シーフ職』の基礎クラスも受講します」
俺が正直に言うと、ジョアキムさんもイネスさんも驚愕してしまう。
「「ええええっっっ!!??」」
しかし、俺が当たり前のように平然としていると、
ジョアキムさんとイネスさんは、顔を見合わせ、呆れ、
終いには苦笑してしまったのである。
1
お気に入りに追加
953
あなたにおすすめの小説
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる