20 / 257
第20話「ランク判定模擬試合」
しおりを挟む
冒険者ギルド総本部のサブマスター、エヴラール・バシュレさんと戦うにあたり、
俺にはとっておきの『切り札』がある。
この切り札は、俺がこのゲーム、
『ステディ・リインカネーション』を「やり込んだ」特典だ。
え?
それは、何かって?
早く教えろ?
……申し訳ない、少しだけ待って。
本番で、エヴラールさんと戦った時にはっきりさせるよ。
なあんだ、って言うかもしれないけど。
ひとつだけ、ヒントを言うのなら、
このゲーム、『ステディ・リインカネーション』製作者の、
とんでもない『こだわり』……である。
さあ、試合の準備は完了!
俺はロッカーを出て、闘技場のフィールドへ向かった。
フィールドでは、既にエヴラールさんが待っていた。
あれえ?
俺は違和感を覚える。
ああ、そうか。
俺は気付いた。
エヴラールさんが『左手』に雷撃剣を持っているからだ。
本来、エヴラールさんは右利き。
利き手じゃない左手で、剣を扱う。
という事で、さっきクロエさんへ告げた通り、手加減するという意味か。
まあ、エヴラールさんが左手も、右手のように自由自在に使える。
そういう可能性はゼロではないだろう。
しかし、ここは考えすぎるのは禁物。
それに俺の知っている『ステディ・リインカネーション』のエヴラールさんは、
そこまで『腹黒い策士』ではない。
ここは素直に「付け込むスキが増えた」と、受け止めよう。
つらつら考える俺。
フィールドの中央へ。
開始線に立つ。
対面には、エヴラールさん。
ああ、ほんと嬉しそうだ。
この人、いつもは沈着冷静だが、
自分が興味を持った未知の相手、ものに対しては、凄い執着を見せるからなあ。
ここで魔導スピーカーから、クロエさんの声で、場内アナウンスが流れる。
「では、おふた方、向かい合って礼を」
「はい!」
「はい!」
俺とエヴラールさんは礼をした。
クロエさんのアナウンスは続く。
「試合制限時間は10分。先に5ポイント先取した方が勝利者となります。時間が来て5点にポイントが満たない場合はポイント上位が勝者。同点の場合は、魔導審査機が戦況を判断し、判定で勝利者を決定します」
うん!
やはり、『ステディ・リインカネーション』のギルド模擬試合のルール通りだ。
「ロイク君、素人相手のハンデとして、魔法は一切使わない。それと私は本来右利きだが、左手で戦おう」
おお、やっぱりゲームの俺アラン・モーリアが親友付き合いしただけの事はある。
先ほど述べた性癖以外は、強くて冷静沈着、フェアな男なのだ。
よっし!
俺も今、持てる力の全てを出して戦おう。
「始め!」
クロエさんの合図が入り、ランク判定の模擬試合は開始されたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
しかし!
作戦通り、俺はその場で、身体をほぐし軽く動かすだけで、攻撃を仕掛けない。
俺が打ちかからないので、エヴラールさんは首を傾げている。
「ふむ、攻撃して来ないとは……ロイク君は、カウンター攻撃狙いですか?」
惜しい!
それ半分当たってる。
エヴラールさんは、ニヤッと笑う。
「……分かりました。その誘い、乗ってあげましょう」
だん!
エヴラールさんはフィールドの地を蹴り、神速で、踏み込んで来た。
間合いへ入り、剣を振りかざし、鋭く振った。
音が鳴って、風で刀身が唸る。
俺の胴、近辺が薙ぎ払われる!
素人考えなのだが、一流と呼ばれる武人は、
攻防のあらゆる面が優れていると同時に、
攻撃に関しては必殺の間合いに入る事がめちゃ早く、更に巧みだ。
しかし!
避ける事だけを考えていた俺は、相手の剣の軌道を追い、
ステップバック……何とか、かわす事が出来た。
うわ! 危なかった!
山賊なら余裕でかわせるが、さすが剣聖、スピードが半端ない。
「お、おお!! かわしたか! やるな!」
「何とかです!」
言葉では言いつつも、俺には勝機がはっきりと見えていた。
あっちはまだ手加減しているだろうが、俺もまだ、『ギア』に余裕があるからだ。
そして、俺は確かめた。
やはり……変わっていない。
これなら見切れる。
ここで、約束通り、切り札の『種明かし』をしよう。
先述したが、俺はゲーム『ステディ・リインカネーション』において、
100回以上、真剣勝負、練習含めエヴラールさんと戦った。
その時、当然だが、しばらくの間、何度も何度も何度も……負けた。
惨敗だった。
剣の素質では敵わない。
だったら、どうするのか?
勝つ為には敵の弱点をつく。
そう弱点をつく俺の切り札とは、エヴラールさんが攻防の際に出す『癖』だ。
この『ステディ・リインカネーション』の開発製作者は、相当の凝り性。
メインキャラクターのひとり、エヴラール・バルシュへ、
そこまでの思い入れを持ち、細かくプロムラミングしたのだ。
癖を見せたら、エヴラールさんの次の動きを予測し、
見切って、反撃する。
野球の投手が、走者を出した時、
その走者の癖で、『盗塁』を予測するのと同じだ。
癖を把握したおかげで、ず~っと連敗していたのを脱出。
エヴラールさんに、3連勝する事が出来た。
何だ、もったいぶっておいて、単なる癖かよ!
と言うなかれ。
例えば、突きを放つ前に、まばたきを2回するとしたら。
袈裟懸けに斬る場合、右足から踏み出すとか、
攻撃して来ない場合、右肩の角度がわずかに違うとか、
剣聖だから、癖のデメリットに気付き、悟られないようにしたかもしれない。
だが、エヴラールさんの癖は全部で、数十以上あった。
そして俺は、エヴラールさんと何度も戦った魔法剣士アラン・モーリアではない。
まあ、この世界でアランが存在したのか自体、不明だけど。
変に聞くと、話がややこしくなりそうな予感がする。
だから、尋ねたりはしない。
話を戻せば、俺は、エヴラールさんとは縁もゆかりもない、
素人の16歳少年、ロイク・アルシェなのだ。
まさか初対面の元よろず屋店員が、自分の癖を熟知しているとは分かるまい!
もしも分かっていたら、手加減などしない。
そして俺が有利なのは、模擬戦で、雷撃剣を当てればOKな事。
致命傷や大ダメージを与える必要はない。
俺に一撃をかわされ、闘志を燃やしたのか、エヴラールさんの第二撃目。
ああ、どことは言わないが、癖がしっかり出てる。
俺は余裕でかわし、エヴラールさんの胴を突く。
ほんの軽くだ。
つん!
しかし、雷撃はしっかり伝わった。
びりびりびり!
ヒット!
大当たりぃ!
「あっつう!」
サブマスターのエヴラール・バシュレさんは俺の電撃を受け、悲鳴をあげる。
すかさず、クロエさんの声が魔導スピーカーから響く。
「ロイク様、ポイント、ワン!」
よし!
俺が先制!
あっさりポイントを奪われ、エヴラールさんは驚き、呆然としていたのである。
俺にはとっておきの『切り札』がある。
この切り札は、俺がこのゲーム、
『ステディ・リインカネーション』を「やり込んだ」特典だ。
え?
それは、何かって?
早く教えろ?
……申し訳ない、少しだけ待って。
本番で、エヴラールさんと戦った時にはっきりさせるよ。
なあんだ、って言うかもしれないけど。
ひとつだけ、ヒントを言うのなら、
このゲーム、『ステディ・リインカネーション』製作者の、
とんでもない『こだわり』……である。
さあ、試合の準備は完了!
俺はロッカーを出て、闘技場のフィールドへ向かった。
フィールドでは、既にエヴラールさんが待っていた。
あれえ?
俺は違和感を覚える。
ああ、そうか。
俺は気付いた。
エヴラールさんが『左手』に雷撃剣を持っているからだ。
本来、エヴラールさんは右利き。
利き手じゃない左手で、剣を扱う。
という事で、さっきクロエさんへ告げた通り、手加減するという意味か。
まあ、エヴラールさんが左手も、右手のように自由自在に使える。
そういう可能性はゼロではないだろう。
しかし、ここは考えすぎるのは禁物。
それに俺の知っている『ステディ・リインカネーション』のエヴラールさんは、
そこまで『腹黒い策士』ではない。
ここは素直に「付け込むスキが増えた」と、受け止めよう。
つらつら考える俺。
フィールドの中央へ。
開始線に立つ。
対面には、エヴラールさん。
ああ、ほんと嬉しそうだ。
この人、いつもは沈着冷静だが、
自分が興味を持った未知の相手、ものに対しては、凄い執着を見せるからなあ。
ここで魔導スピーカーから、クロエさんの声で、場内アナウンスが流れる。
「では、おふた方、向かい合って礼を」
「はい!」
「はい!」
俺とエヴラールさんは礼をした。
クロエさんのアナウンスは続く。
「試合制限時間は10分。先に5ポイント先取した方が勝利者となります。時間が来て5点にポイントが満たない場合はポイント上位が勝者。同点の場合は、魔導審査機が戦況を判断し、判定で勝利者を決定します」
うん!
やはり、『ステディ・リインカネーション』のギルド模擬試合のルール通りだ。
「ロイク君、素人相手のハンデとして、魔法は一切使わない。それと私は本来右利きだが、左手で戦おう」
おお、やっぱりゲームの俺アラン・モーリアが親友付き合いしただけの事はある。
先ほど述べた性癖以外は、強くて冷静沈着、フェアな男なのだ。
よっし!
俺も今、持てる力の全てを出して戦おう。
「始め!」
クロエさんの合図が入り、ランク判定の模擬試合は開始されたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
しかし!
作戦通り、俺はその場で、身体をほぐし軽く動かすだけで、攻撃を仕掛けない。
俺が打ちかからないので、エヴラールさんは首を傾げている。
「ふむ、攻撃して来ないとは……ロイク君は、カウンター攻撃狙いですか?」
惜しい!
それ半分当たってる。
エヴラールさんは、ニヤッと笑う。
「……分かりました。その誘い、乗ってあげましょう」
だん!
エヴラールさんはフィールドの地を蹴り、神速で、踏み込んで来た。
間合いへ入り、剣を振りかざし、鋭く振った。
音が鳴って、風で刀身が唸る。
俺の胴、近辺が薙ぎ払われる!
素人考えなのだが、一流と呼ばれる武人は、
攻防のあらゆる面が優れていると同時に、
攻撃に関しては必殺の間合いに入る事がめちゃ早く、更に巧みだ。
しかし!
避ける事だけを考えていた俺は、相手の剣の軌道を追い、
ステップバック……何とか、かわす事が出来た。
うわ! 危なかった!
山賊なら余裕でかわせるが、さすが剣聖、スピードが半端ない。
「お、おお!! かわしたか! やるな!」
「何とかです!」
言葉では言いつつも、俺には勝機がはっきりと見えていた。
あっちはまだ手加減しているだろうが、俺もまだ、『ギア』に余裕があるからだ。
そして、俺は確かめた。
やはり……変わっていない。
これなら見切れる。
ここで、約束通り、切り札の『種明かし』をしよう。
先述したが、俺はゲーム『ステディ・リインカネーション』において、
100回以上、真剣勝負、練習含めエヴラールさんと戦った。
その時、当然だが、しばらくの間、何度も何度も何度も……負けた。
惨敗だった。
剣の素質では敵わない。
だったら、どうするのか?
勝つ為には敵の弱点をつく。
そう弱点をつく俺の切り札とは、エヴラールさんが攻防の際に出す『癖』だ。
この『ステディ・リインカネーション』の開発製作者は、相当の凝り性。
メインキャラクターのひとり、エヴラール・バルシュへ、
そこまでの思い入れを持ち、細かくプロムラミングしたのだ。
癖を見せたら、エヴラールさんの次の動きを予測し、
見切って、反撃する。
野球の投手が、走者を出した時、
その走者の癖で、『盗塁』を予測するのと同じだ。
癖を把握したおかげで、ず~っと連敗していたのを脱出。
エヴラールさんに、3連勝する事が出来た。
何だ、もったいぶっておいて、単なる癖かよ!
と言うなかれ。
例えば、突きを放つ前に、まばたきを2回するとしたら。
袈裟懸けに斬る場合、右足から踏み出すとか、
攻撃して来ない場合、右肩の角度がわずかに違うとか、
剣聖だから、癖のデメリットに気付き、悟られないようにしたかもしれない。
だが、エヴラールさんの癖は全部で、数十以上あった。
そして俺は、エヴラールさんと何度も戦った魔法剣士アラン・モーリアではない。
まあ、この世界でアランが存在したのか自体、不明だけど。
変に聞くと、話がややこしくなりそうな予感がする。
だから、尋ねたりはしない。
話を戻せば、俺は、エヴラールさんとは縁もゆかりもない、
素人の16歳少年、ロイク・アルシェなのだ。
まさか初対面の元よろず屋店員が、自分の癖を熟知しているとは分かるまい!
もしも分かっていたら、手加減などしない。
そして俺が有利なのは、模擬戦で、雷撃剣を当てればOKな事。
致命傷や大ダメージを与える必要はない。
俺に一撃をかわされ、闘志を燃やしたのか、エヴラールさんの第二撃目。
ああ、どことは言わないが、癖がしっかり出てる。
俺は余裕でかわし、エヴラールさんの胴を突く。
ほんの軽くだ。
つん!
しかし、雷撃はしっかり伝わった。
びりびりびり!
ヒット!
大当たりぃ!
「あっつう!」
サブマスターのエヴラール・バシュレさんは俺の電撃を受け、悲鳴をあげる。
すかさず、クロエさんの声が魔導スピーカーから響く。
「ロイク様、ポイント、ワン!」
よし!
俺が先制!
あっさりポイントを奪われ、エヴラールさんは驚き、呆然としていたのである。
1
お気に入りに追加
953
あなたにおすすめの小説
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。
音爽(ネソウ)
ファンタジー
見た目だけはユルフワ女子のハウラナ・ゼベール王女。
その容姿のせいで誤解され、男達には尻軽の都合の良い女と見られ、婦女子たちに嫌われていた。
16歳になったハウラナは大帝国ダネスゲート皇帝の末席側室として娶られた、体の良い人質だった。
後宮内で弱小国の王女は冷遇を受けるが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる