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第2話「激務の疲れから、俺は寝落ちしてしまった」
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過酷な状況に生きる俺は、転職活動をしながら……
超シビアでリアルな地獄の現実から逃避しようと、
様々なヴァーチャル世界へ癒しを求めていた。
元々、俺はラノベ、マンガ、アニメ、そしてゲームが大好きなのである。
中でも最近は、世界で最高峰と謳われる、
恋愛ファンタジーアクションRPG、
『ステディ・リインカネーション』に、はまっていた。
この『ステディ・リインカネーション』は、
カッコいい主人公を、定番の美しいヒロインと巡り合わせ、最後には結ばれ、
ハッピーエンドを目指すRPGとは、一線を画すゲームだ。
現実世界と見紛うくらいリアルな四季の概念がある、
広大な中世西洋風オープンワールドで、
縛られず、自由自在にプレイ出来るだけではない。
敢えて『メインシナリオ』を全くプレイしなくともOK。
いくつも『サブイベント』が組まれていて、
それも内容と結果が、プレーヤーの行動によりマルチに変わる。
また、主人公クラスから一般ピープルのモブキャラまでそれぞれにAIが搭載……
相手のセリフがアドリブを含めて多種多彩、行動や反応も予測不可能、
そしてそして、男女、種族、年齢、職業等々を問わず、
どんなキャラクターでも主人公として作成可能。
そして、既存のゲームと最も大きく違うのは……
数十人居るヒロイン候補以外でも、
主人公のアバターは、フィールドに存在する全てのNPC相手とも、愛し合える。
ゲームのオールキャラに対し、『ステディ』として結ばれる事が出来る、
恋愛ファンタジー&アクションマルチエンディングRPGなのだ。
そんな理由で、『ステディ・リインカネーション』は、
数十億人がプレーしたら数十億通りの結末があると言われる。
その日も、夜中まで残業……
多分、楽勝で100時間を超えるのに、残業代は全く支給されない……
厭世観と極度の疲労、くたくたで帰宅した俺は、
途中で購入したコンビニ弁当を速攻で食べ……
今日も『ステディ・リインカネーション』を起動。
懸命にプレイしていた。
……駄目だあ!
眠い! 眠い! 眠い! 眠い! 眠い! 眠い! 眠い! 眠い!
ひっきりなしに睡魔が襲って来る!
もう一息でクリア出来るのに……疲れすぎてこのまま寝落ち確定だ……
思い出すと感慨深い。
理想の育成キャラが出来る最高のランダムボーナスポイントが付くまで、
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、リセットの繰り返し。
結局、『キャラクターの初期設定』には『まる1日以上』かかった。
やっと最高のボーナスポイントを得て、
自分の希望通りのパラメーター設定のキャラが出来た時は、
歓びのあまり、部屋の中で大声を出し、踊ってしまった。
その理想のキャラクターへ、ボーナスポイントも全て使い、
いくつかのパラメータを異常に突出するよう自分で割り振った。
またいくつかのプレゼントスキルを備え、キャラクターのアバターを確定させた。
そこから、じっくりじっくり最高レベルまで育て上げたキャラが、
俺のアバターである、アラン・モーリア。
攻撃力、防御力、身体能力、全てのパラメータが最高値の、イケメン魔法騎士。
習得した魔法、武技、スキルは無限に近い。
まるで全知全能の神様が地上へ降臨、
人間に生まれ変わったような能力といえる俺の自慢のキャラなのだ。
うう、今日そのアランで完璧にクリアして、素敵なあの子と、
最高の女子キャラとめでたく結ばれるはずだったのに…………………
練りに練ったキャラクター設定をし、やり込みにやり込みを重ね……
自分のアバターたるイケメン魔法騎士、
アラン・モーリアを最高レベルまで育て上げ、遂にクリア目前!
……というところで、
日々散々、こきつかわれた激務の疲れから、俺は「寝落ちしてしまった」のである。
超シビアでリアルな地獄の現実から逃避しようと、
様々なヴァーチャル世界へ癒しを求めていた。
元々、俺はラノベ、マンガ、アニメ、そしてゲームが大好きなのである。
中でも最近は、世界で最高峰と謳われる、
恋愛ファンタジーアクションRPG、
『ステディ・リインカネーション』に、はまっていた。
この『ステディ・リインカネーション』は、
カッコいい主人公を、定番の美しいヒロインと巡り合わせ、最後には結ばれ、
ハッピーエンドを目指すRPGとは、一線を画すゲームだ。
現実世界と見紛うくらいリアルな四季の概念がある、
広大な中世西洋風オープンワールドで、
縛られず、自由自在にプレイ出来るだけではない。
敢えて『メインシナリオ』を全くプレイしなくともOK。
いくつも『サブイベント』が組まれていて、
それも内容と結果が、プレーヤーの行動によりマルチに変わる。
また、主人公クラスから一般ピープルのモブキャラまでそれぞれにAIが搭載……
相手のセリフがアドリブを含めて多種多彩、行動や反応も予測不可能、
そしてそして、男女、種族、年齢、職業等々を問わず、
どんなキャラクターでも主人公として作成可能。
そして、既存のゲームと最も大きく違うのは……
数十人居るヒロイン候補以外でも、
主人公のアバターは、フィールドに存在する全てのNPC相手とも、愛し合える。
ゲームのオールキャラに対し、『ステディ』として結ばれる事が出来る、
恋愛ファンタジー&アクションマルチエンディングRPGなのだ。
そんな理由で、『ステディ・リインカネーション』は、
数十億人がプレーしたら数十億通りの結末があると言われる。
その日も、夜中まで残業……
多分、楽勝で100時間を超えるのに、残業代は全く支給されない……
厭世観と極度の疲労、くたくたで帰宅した俺は、
途中で購入したコンビニ弁当を速攻で食べ……
今日も『ステディ・リインカネーション』を起動。
懸命にプレイしていた。
……駄目だあ!
眠い! 眠い! 眠い! 眠い! 眠い! 眠い! 眠い! 眠い!
ひっきりなしに睡魔が襲って来る!
もう一息でクリア出来るのに……疲れすぎてこのまま寝落ち確定だ……
思い出すと感慨深い。
理想の育成キャラが出来る最高のランダムボーナスポイントが付くまで、
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、リセットの繰り返し。
結局、『キャラクターの初期設定』には『まる1日以上』かかった。
やっと最高のボーナスポイントを得て、
自分の希望通りのパラメーター設定のキャラが出来た時は、
歓びのあまり、部屋の中で大声を出し、踊ってしまった。
その理想のキャラクターへ、ボーナスポイントも全て使い、
いくつかのパラメータを異常に突出するよう自分で割り振った。
またいくつかのプレゼントスキルを備え、キャラクターのアバターを確定させた。
そこから、じっくりじっくり最高レベルまで育て上げたキャラが、
俺のアバターである、アラン・モーリア。
攻撃力、防御力、身体能力、全てのパラメータが最高値の、イケメン魔法騎士。
習得した魔法、武技、スキルは無限に近い。
まるで全知全能の神様が地上へ降臨、
人間に生まれ変わったような能力といえる俺の自慢のキャラなのだ。
うう、今日そのアランで完璧にクリアして、素敵なあの子と、
最高の女子キャラとめでたく結ばれるはずだったのに…………………
練りに練ったキャラクター設定をし、やり込みにやり込みを重ね……
自分のアバターたるイケメン魔法騎士、
アラン・モーリアを最高レベルまで育て上げ、遂にクリア目前!
……というところで、
日々散々、こきつかわれた激務の疲れから、俺は「寝落ちしてしまった」のである。
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