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第162話「俺、料理を作るのが大好きだし、引退後はこういうお店をやるのもあり、かな!」
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5人の男たちは、俺とシャルロットの座るテーブルをぐるりと取り囲んだ。
あはは、これはもうナンパって、柔なものじゃない。
脅迫とか、襲撃だろう。
そもそも俺は男たちを認識してから、勘働きスキルをMAXにし、
ず~っと『動き』をうかがっていた。
こういう場合、男たちから、何か「警告的な物言い」がある可能性が高いが、
予備動作なしで、いきなりシャルロットへちょっかいを出す場合もある。
腕をつかみ、連れ去ろうとする、とかだ。
なので、俺はすぐに動ける態勢である。
まあ、良い。
ここは先手必勝。
俺から警告する事にした。
「あんたら、何か、用ですか? 食べにくいんで、圧かけないで欲しいんですけど」
そう言うと、リーダーらしき男が、
「ガキ、女を置いて消えろ」
と低く、どすのきいた声で告げた。
こっちは5人だぞ!という圧もかけて来る。
でも全然怖くはない。
対して、
「断る! てめえらがすぐ消えろ! 目障りだ!」
俺がきっぱりそう言った瞬間。
「お客さん! 困ります!」
と、メイド服スレンダースタッフ女子が、男たちを押しのけ、割り込んで来た。
これも計算積み。
スタッフ女子さんが、注意する事は分かっていたから。
すると男たちは、すいませ~んという殊勝な態度をとるわけがなく、
「ひゃっは~! ついでに、コイツも、らちるか!」
などとお約束で、騒ぎだす始末。
どさくさに紛れて手を伸ばし、スタッフ女子さんのお尻を触ろうとする奴まで居る。
よし!
これで文句なしに、お仕置き決定!
俺はすっくと立ちあがり、威圧のスキルを発動。
鋭い眼差しを男たちへ据える。
ぎん!ぎん!ぎん!ぎん!ぎん!
さすがに石化にするのはやりすぎだが、
少しだけ強めに発したので、5人の男どもは脱力、
あっさり、膝からがくがくっと、崩れ落ちてしまった。
はい、戦闘不能というか、行動不能。
ゲーム終了。
「ええええ!!!??」
驚き、目が真ん丸なスタッフ女子さん。
ちょっち可愛い。
俺は呆然とするスタッフ女子さんへ言う。
「あの、スタッフさん」
「は、は、はいっ!」
「当たり前だとは思いますが、この店ではナンパ、けんかを始めとして、店内の迷惑行為は厳禁ですよね?」
「は、は、はいっ! と、と、当然、そうですっ! そういうルールですっ!」
「では、店主さんに、ことわった上で、衛兵を呼びましょう。こいつら余罪もあるようですし」
「よ、余罪!?」
「はい、こいつらは、俺の彼女と貴女をらちし、どこかへ連れ込もうとしていました。叩けばほこりが出ます!」
「ええええ!!!??」
俺は、
「ガキ、女を置いて消えろ」
と脅して来たリーダーは勿論、さっき、
「ひゃっは~! ついでに、コイツも、らちるか!」
と騒いでいた男も指さし、きっぱりと言い切ったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
という事で、スタッフ女子さんに連れられ、やって来た口笛亭の店主さん。
自己紹介の際、判明したが、元冒険者だという。
俺とシャルロットが自己紹介と経緯を話し、
スタッフ女子さんが間違いないと同意すれば、すぐ衛兵を呼んでくれた。
衛兵が来るまで、店主さん、スタッフ女子さんと、
俺が使った威圧のスキルについて、
そしてローラン様、グランシャリオの話で盛り上がる。
待つ事約10分……来た衛兵ふたりに、俺とシャルロットが名乗り、
冒険者ギルドの所属登録証を見せると、態度が一変。
来た当初は、いかめしかったのが、やたら丁寧となった。
ローラン様とグランシャリオのブランドはやはり凄い。
結果、男たち5人はお縄にされ、連行されていった。
身元も判明し、やはり冒険者ギルド所属の冒険者のようだ。
余罪が判明すれば、厳罰にと衛兵さんは言っていた。
威圧スキルを使った手前、少し回復魔法を使い、奴らが動け、歩けるようにしたのは俺のサービスである。
そしてサービスと言えば、店主さんが今回のお詫びにと、
料金なしで構わないと言い出した。
でもさすがにタダは固辞。
正規料金を支払いますとお断りした。
すると、店主さん。
追加の料理、飲み物、デザートだけはサービスすると頑なに譲らない。
仕方がない。
落としどころとしては、そんなものだろう。
……やがて、料理が出来上がり、運ばれて来たので、
俺とシャルロットはエールのジョッキもお代わりし、改めて乾杯。
その上で、料理を頬張る。
おお、おおお!!
美味い!!
美味いよ、この店の料理!!
勘働きスキルの内なる声が教えるまま、この店をチョイスし、入ったが、
彼女と食事をする店探しまで、やってくれるとは思わなかった。
視線を感じると、俺をじっと見つめるシャルロット。
彼女も心から嬉しそうにし、料理をぱくぱくと食べている。
「エル君! 美味しいねえ!」
「ああ、美味いな!」
などと、再開した会話がまた弾む。
最後に出て来たデザートも、凄く美味しかった。
俺、料理を作るのが大好きだし、引退後はこういうお店をやるのもあり、かな!
などとシャルロットへ言えば、彼女も大賛成。
ますます、大盛り上がりとなったのである。
あはは、これはもうナンパって、柔なものじゃない。
脅迫とか、襲撃だろう。
そもそも俺は男たちを認識してから、勘働きスキルをMAXにし、
ず~っと『動き』をうかがっていた。
こういう場合、男たちから、何か「警告的な物言い」がある可能性が高いが、
予備動作なしで、いきなりシャルロットへちょっかいを出す場合もある。
腕をつかみ、連れ去ろうとする、とかだ。
なので、俺はすぐに動ける態勢である。
まあ、良い。
ここは先手必勝。
俺から警告する事にした。
「あんたら、何か、用ですか? 食べにくいんで、圧かけないで欲しいんですけど」
そう言うと、リーダーらしき男が、
「ガキ、女を置いて消えろ」
と低く、どすのきいた声で告げた。
こっちは5人だぞ!という圧もかけて来る。
でも全然怖くはない。
対して、
「断る! てめえらがすぐ消えろ! 目障りだ!」
俺がきっぱりそう言った瞬間。
「お客さん! 困ります!」
と、メイド服スレンダースタッフ女子が、男たちを押しのけ、割り込んで来た。
これも計算積み。
スタッフ女子さんが、注意する事は分かっていたから。
すると男たちは、すいませ~んという殊勝な態度をとるわけがなく、
「ひゃっは~! ついでに、コイツも、らちるか!」
などとお約束で、騒ぎだす始末。
どさくさに紛れて手を伸ばし、スタッフ女子さんのお尻を触ろうとする奴まで居る。
よし!
これで文句なしに、お仕置き決定!
俺はすっくと立ちあがり、威圧のスキルを発動。
鋭い眼差しを男たちへ据える。
ぎん!ぎん!ぎん!ぎん!ぎん!
さすがに石化にするのはやりすぎだが、
少しだけ強めに発したので、5人の男どもは脱力、
あっさり、膝からがくがくっと、崩れ落ちてしまった。
はい、戦闘不能というか、行動不能。
ゲーム終了。
「ええええ!!!??」
驚き、目が真ん丸なスタッフ女子さん。
ちょっち可愛い。
俺は呆然とするスタッフ女子さんへ言う。
「あの、スタッフさん」
「は、は、はいっ!」
「当たり前だとは思いますが、この店ではナンパ、けんかを始めとして、店内の迷惑行為は厳禁ですよね?」
「は、は、はいっ! と、と、当然、そうですっ! そういうルールですっ!」
「では、店主さんに、ことわった上で、衛兵を呼びましょう。こいつら余罪もあるようですし」
「よ、余罪!?」
「はい、こいつらは、俺の彼女と貴女をらちし、どこかへ連れ込もうとしていました。叩けばほこりが出ます!」
「ええええ!!!??」
俺は、
「ガキ、女を置いて消えろ」
と脅して来たリーダーは勿論、さっき、
「ひゃっは~! ついでに、コイツも、らちるか!」
と騒いでいた男も指さし、きっぱりと言い切ったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
という事で、スタッフ女子さんに連れられ、やって来た口笛亭の店主さん。
自己紹介の際、判明したが、元冒険者だという。
俺とシャルロットが自己紹介と経緯を話し、
スタッフ女子さんが間違いないと同意すれば、すぐ衛兵を呼んでくれた。
衛兵が来るまで、店主さん、スタッフ女子さんと、
俺が使った威圧のスキルについて、
そしてローラン様、グランシャリオの話で盛り上がる。
待つ事約10分……来た衛兵ふたりに、俺とシャルロットが名乗り、
冒険者ギルドの所属登録証を見せると、態度が一変。
来た当初は、いかめしかったのが、やたら丁寧となった。
ローラン様とグランシャリオのブランドはやはり凄い。
結果、男たち5人はお縄にされ、連行されていった。
身元も判明し、やはり冒険者ギルド所属の冒険者のようだ。
余罪が判明すれば、厳罰にと衛兵さんは言っていた。
威圧スキルを使った手前、少し回復魔法を使い、奴らが動け、歩けるようにしたのは俺のサービスである。
そしてサービスと言えば、店主さんが今回のお詫びにと、
料金なしで構わないと言い出した。
でもさすがにタダは固辞。
正規料金を支払いますとお断りした。
すると、店主さん。
追加の料理、飲み物、デザートだけはサービスすると頑なに譲らない。
仕方がない。
落としどころとしては、そんなものだろう。
……やがて、料理が出来上がり、運ばれて来たので、
俺とシャルロットはエールのジョッキもお代わりし、改めて乾杯。
その上で、料理を頬張る。
おお、おおお!!
美味い!!
美味いよ、この店の料理!!
勘働きスキルの内なる声が教えるまま、この店をチョイスし、入ったが、
彼女と食事をする店探しまで、やってくれるとは思わなかった。
視線を感じると、俺をじっと見つめるシャルロット。
彼女も心から嬉しそうにし、料理をぱくぱくと食べている。
「エル君! 美味しいねえ!」
「ああ、美味いな!」
などと、再開した会話がまた弾む。
最後に出て来たデザートも、凄く美味しかった。
俺、料理を作るのが大好きだし、引退後はこういうお店をやるのもあり、かな!
などとシャルロットへ言えば、彼女も大賛成。
ますます、大盛り上がりとなったのである。
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