161 / 176
第161話「お前をナンパしに、客の男どもが来る。5人だ」
しおりを挟む
引っ越して来たばかりで、新居は荷物であふれている。
家具は作業員がセッティングしてくれたが、まだまだ未整理の荷物が多く、
本番はこれからだ。
なので今日は冒険者ギルドの講座もお休み。
一日で目途をつける事にした。
引っ越し作業は大体が力仕事。
ここは、シャルロットに指示をして貰い、俺が率先して身体を動かさねば。
という事で、俺はフットワーク軽く、ガンガン働く。
なんやかんや、荷物の大部分を収納し終わったのが午後3時過ぎ。
未整理の荷物もまだあるが、ヤマは越えたって感じ。
朝食を摂っただけで、昼飯抜きのぶっ通し。
腹が減ったので、ここで遅いメシも兼ね、用足しに出かける事にした。
留守番は、昨夜もお願いしたケルベロス、オルトロスの魔獣兄弟。
さすがに本体はまずい。
体長15m、複数の頭、たてがみは蛇、尾は竜などという真の本体で番をしたら、
「街は大騒ぎさ」となってしまう。
それも1体じゃなく2体。
王都に住めなくなるのは、確実だ。
なので、いかつい体長2mの灰色狼風に擬態し、
玄関先と裏口前で、交代で寝そべり、『番』をしてくれと頼んでおく。
当然、魔獣兄弟には、報酬を払う。
お礼として、肉屋から大量に配達して貰った、巨大な豚の肉塊を10㎏、
それぞれに与えるのだ。
おうおう、1回に肉10㎏?
食費が大変だねえという突っ込みなら心配無用。
魔獣兄弟は、食料がない場合、大気中のマナを変換し、魔力に変えるという。
魔力を満タンにしたら、空腹は満たされるらしいのだ。
ちなみに、普通の肉を食べる事もOKである。
という事で、俺とシャルロットは、魔獣兄弟へ留守を託し、
手をつないで、お出かけ。
まずは冒険者ギルドへ、
引っ越しが終わったので、業務部へ、住所変更届けを出しておく。
ホテルから、新築の一軒家という事で。
ギルド職員から、同居するふたりの間柄を尋ねられたので、
正式な婚約者同士としておいた。
え?
婚約者?
うっそ~とか、このやろ! リア充爆発しろ! と言われそうだが、
これは本当の事。
先日、創世神教会へちゃんと届けを出してある。
これで婚約者として堂々と、シャルロットを守る名目が出来たし、
ミランダみたいなアホに凸されても、きっぱりと排除する事も可能だ。
冒険者ギルドからは、ローラン様の屋敷へ。
用件は、ギルドと同じく引っ越しの報告。
ノーアポで行ったので、残念ながらローラン様は不在。
家令さんへ、新住所記載入りの手紙を託しておく。
当然、俺とシャルロットの連名である。
ここまで用足しをして、午後4時過ぎ。
や~っと昼兼用の夕飯だ。
更に引っ越し祝いもやってしまおう。
ランチタイムなどとっくに終わっているから、
早めのディナー営業を行っている店を探す。
となると、居酒屋がほとんどだ。
スフェール王国では16歳以上の飲酒を認めているから、
俺が居酒屋へ入っても問題ナッシング。
腹も減っていたので、俺とシャルロットは、外装が綺麗で、
料理の良い匂いがする、とある一軒へ入ったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
看板を見て知ったが、店の名前は、口笛亭というらしい。
テーブル席、カウンター席があり、50人くらいが飲食出来そうだ。
時間がまだ早いせいか、客はまばらである。
「いらっしゃいませええ! おふたりさまですかああ!」
出迎えてくれたのは、メイド服姿の若い女子スタッフさん。
俺たちと同じく20歳になっていないだろう。
金髪碧眼のスレンダー。
結構可愛いけど、俺はシャルロットの方が好みだし、
手をつないだ婚約者の前で、他の女子に色目は使えない。
え?
何?何?
デート中に、きょろきょろ使う奴が居る!?
それ、私の彼だって?
ええっと、彼女さん、そいつ多分、女子に見境なしの外道だから、
付き合いを再考した方が良いと思うよ。
そんなこんなで、スタッフさんに案内されたのは、まだ空いていた事もあり、
奥まった端っこのテーブル席。
とりあえず、エールをジョッキでふたつ頼み、乾杯をする事に。
そんなに間を置かず、スタッフさんはジョッキふたつを持って来てくれた。
メニューを見て、料理をいくつか、そして『お勧め』の料理も一品、
お任せでオーダーした。
「引っ越しの無事な完了にかんぱ~い!」
「素敵な新居にかんぱ~い!」
かち~ん!
かち~ん!
と、マグカップを合わせ、シャルロットと雑談。
彼女とは本当に気が合う。
話題が尽きないや。
楽しくしゃべっていたら、勘働きスキルで感じる不穏な気配が……
ちらと見たら、少し離れた席から、
冒険者らしき男どもが5人、シャルロットをちらちら見てた。
こいつら……立ち上がった。
成る程、こっちへ来るな。
シャルロットをナンパしに。
数に物を言わせ、俺を追い払う気だ。
そしてシャルロットを、奴らの家へ無理やり連れ込む気だ。
ばかやろ~が。
そんな事させるものか!
俺はふっと笑い、声を抑えめにし、シャルロットへ言う。
「シャルロット」
「ん?」
「お前をナンパしに、客の男どもが来る。5人だ」
「え? ナンパ?」
「ああ、以前の市場の時みたいに、威圧のスキルで追っ払うからな。心配するな」
「うふふ、分かった、エル君、了解」
気が付かないふりをして、会話をしていたら、
5人の男たちは、俺とシャルロットの座るテーブルをぐるりと取り囲んだのである。
家具は作業員がセッティングしてくれたが、まだまだ未整理の荷物が多く、
本番はこれからだ。
なので今日は冒険者ギルドの講座もお休み。
一日で目途をつける事にした。
引っ越し作業は大体が力仕事。
ここは、シャルロットに指示をして貰い、俺が率先して身体を動かさねば。
という事で、俺はフットワーク軽く、ガンガン働く。
なんやかんや、荷物の大部分を収納し終わったのが午後3時過ぎ。
未整理の荷物もまだあるが、ヤマは越えたって感じ。
朝食を摂っただけで、昼飯抜きのぶっ通し。
腹が減ったので、ここで遅いメシも兼ね、用足しに出かける事にした。
留守番は、昨夜もお願いしたケルベロス、オルトロスの魔獣兄弟。
さすがに本体はまずい。
体長15m、複数の頭、たてがみは蛇、尾は竜などという真の本体で番をしたら、
「街は大騒ぎさ」となってしまう。
それも1体じゃなく2体。
王都に住めなくなるのは、確実だ。
なので、いかつい体長2mの灰色狼風に擬態し、
玄関先と裏口前で、交代で寝そべり、『番』をしてくれと頼んでおく。
当然、魔獣兄弟には、報酬を払う。
お礼として、肉屋から大量に配達して貰った、巨大な豚の肉塊を10㎏、
それぞれに与えるのだ。
おうおう、1回に肉10㎏?
食費が大変だねえという突っ込みなら心配無用。
魔獣兄弟は、食料がない場合、大気中のマナを変換し、魔力に変えるという。
魔力を満タンにしたら、空腹は満たされるらしいのだ。
ちなみに、普通の肉を食べる事もOKである。
という事で、俺とシャルロットは、魔獣兄弟へ留守を託し、
手をつないで、お出かけ。
まずは冒険者ギルドへ、
引っ越しが終わったので、業務部へ、住所変更届けを出しておく。
ホテルから、新築の一軒家という事で。
ギルド職員から、同居するふたりの間柄を尋ねられたので、
正式な婚約者同士としておいた。
え?
婚約者?
うっそ~とか、このやろ! リア充爆発しろ! と言われそうだが、
これは本当の事。
先日、創世神教会へちゃんと届けを出してある。
これで婚約者として堂々と、シャルロットを守る名目が出来たし、
ミランダみたいなアホに凸されても、きっぱりと排除する事も可能だ。
冒険者ギルドからは、ローラン様の屋敷へ。
用件は、ギルドと同じく引っ越しの報告。
ノーアポで行ったので、残念ながらローラン様は不在。
家令さんへ、新住所記載入りの手紙を託しておく。
当然、俺とシャルロットの連名である。
ここまで用足しをして、午後4時過ぎ。
や~っと昼兼用の夕飯だ。
更に引っ越し祝いもやってしまおう。
ランチタイムなどとっくに終わっているから、
早めのディナー営業を行っている店を探す。
となると、居酒屋がほとんどだ。
スフェール王国では16歳以上の飲酒を認めているから、
俺が居酒屋へ入っても問題ナッシング。
腹も減っていたので、俺とシャルロットは、外装が綺麗で、
料理の良い匂いがする、とある一軒へ入ったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
看板を見て知ったが、店の名前は、口笛亭というらしい。
テーブル席、カウンター席があり、50人くらいが飲食出来そうだ。
時間がまだ早いせいか、客はまばらである。
「いらっしゃいませええ! おふたりさまですかああ!」
出迎えてくれたのは、メイド服姿の若い女子スタッフさん。
俺たちと同じく20歳になっていないだろう。
金髪碧眼のスレンダー。
結構可愛いけど、俺はシャルロットの方が好みだし、
手をつないだ婚約者の前で、他の女子に色目は使えない。
え?
何?何?
デート中に、きょろきょろ使う奴が居る!?
それ、私の彼だって?
ええっと、彼女さん、そいつ多分、女子に見境なしの外道だから、
付き合いを再考した方が良いと思うよ。
そんなこんなで、スタッフさんに案内されたのは、まだ空いていた事もあり、
奥まった端っこのテーブル席。
とりあえず、エールをジョッキでふたつ頼み、乾杯をする事に。
そんなに間を置かず、スタッフさんはジョッキふたつを持って来てくれた。
メニューを見て、料理をいくつか、そして『お勧め』の料理も一品、
お任せでオーダーした。
「引っ越しの無事な完了にかんぱ~い!」
「素敵な新居にかんぱ~い!」
かち~ん!
かち~ん!
と、マグカップを合わせ、シャルロットと雑談。
彼女とは本当に気が合う。
話題が尽きないや。
楽しくしゃべっていたら、勘働きスキルで感じる不穏な気配が……
ちらと見たら、少し離れた席から、
冒険者らしき男どもが5人、シャルロットをちらちら見てた。
こいつら……立ち上がった。
成る程、こっちへ来るな。
シャルロットをナンパしに。
数に物を言わせ、俺を追い払う気だ。
そしてシャルロットを、奴らの家へ無理やり連れ込む気だ。
ばかやろ~が。
そんな事させるものか!
俺はふっと笑い、声を抑えめにし、シャルロットへ言う。
「シャルロット」
「ん?」
「お前をナンパしに、客の男どもが来る。5人だ」
「え? ナンパ?」
「ああ、以前の市場の時みたいに、威圧のスキルで追っ払うからな。心配するな」
「うふふ、分かった、エル君、了解」
気が付かないふりをして、会話をしていたら、
5人の男たちは、俺とシャルロットの座るテーブルをぐるりと取り囲んだのである。
0
お気に入りに追加
234
あなたにおすすめの小説
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる