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第108話「何という、ちからわざだ!!」
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運命のプロポーズは大成功!
まるで恋愛小説のワンシーンのようだ。
テーブルをはさみ、手を握り合うフェルナンさんとオレリアさん。
完全にふたりの世界へ入っている(笑い)
いやいや!
俺とシャルロットだって、傍から見れば、バカップルに見えるんだろうなあ……
さてさて!
そんなふたりを見て、ローラン様は微笑む。
「ふむ、間違いなく、お互いに相思相愛という事だな……結構!」
確かめるようにそう言った。
そう言えば、これまで、俺とシャルロット、
そしてローラン様たちグランシャリオのメンバーも、
フェルナンさん視点の話しか聞いていなかった。
フェルナンさん、オレリアさんのふたりは相思相愛だと。
当然フェルナンさんを信じたい。
でも万が一、フェルナンさんの思い違いによる横恋慕だったり、
もしくは、諸事情でオレリアさんが求愛を拒否する可能性もゼロではない。
だから、ローラン様は、
もしオレリアさんが結婚の意思を否定した場合……
結婚を拒否するのが、彼女本人の意思なのか?
伯爵本人の意思なのか?
それとも見合い相手先のアングラ―ド侯爵からの外圧なのか?
もしくは全く違う原因なのか、確かめねばならない。
それぞれで対処方法が違ってくると考え、様々な可能性を想定していたと思う。
なので、プロポーズ後のタイミングで、ローラン様は、
「私が責任を持つ。何のしがらみも考えず、貴女の素直な気持ちで、フェルナンへ返事をしてあげてくれるかな」
と、余計なバイアスが、かからないようにしてくれたのだ。
剣技の腕前が太鼓判を押され、更に高収入と、
フェルナンさんの高スペックが、ローラン様から披露された事で、
お父上ブラントーム伯爵の印象が良くなった。
オレリアさんが素直にプロポーズを受けた要因になったと思う。
至れり尽くせりで、ローラン様のフォローは完璧。
一方、オレリアさんのお父上ブラントーム伯爵は何とも言えない表情をしている。
ズバリ、浮かない表情である。
ここでまたローラン様が言う。
「ブラントーム伯爵」
「は、はい」
「めでたい事があったのに、お顔の色がすぐれませんな」
「は、はあ……」
「ふむ、貴族家の婚姻は当人同士以外にも、いろいろな思惑、事情が絡むものだ。何か、ご懸念がおありかな?」
「ええっと……」
「ははははは! オレリア殿のご器量なら引く手あまた。どこからか、問合せがおありなのかな?」
「そ、それが……実は」
「アングラ―ド侯爵家からの見合いの申し込み……ですかな?」
「なぜ? それを? あ、ああ、フェルナンから聞いていたのですね?」
「いえ、フェルナン君から聞いたわけではなく、私の方で独自に調べさせていただきましたよ」
ローラン様はそう言うと、柔らかく微笑んだのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
アングラ―ド侯爵家の見合いの件が、フェルナンさんではなく、
独自に調べて知った事。
フェルナンさんが情報漏洩したのではなく、ローラン様が調べて得た情報。
ローラン様からそう言われ、「意外だ」とブラントーム伯爵は驚く。
「フェルナンさんが、ローラン様へ教えたに違いない」と伯爵は思っているだろう。
実際そうだしね。
でも、ここで大事なのは、ローラン様がわざわざ、
グランシャリオへ入団したばかりのフェルナンさんの為に調べたという発言と事実。
この公式発言と対処が、アングラ―ド侯爵家の強権発動を止める抑止力となるからだ。
一方、ブラントーム伯爵はまだ信じられないらしい。
「え? フェルナンの為にそこまで? ローラン様が独自にお調べになったのですか?」
「はい、グランシャリオとして、急ぎ調査をかけさせていただきました」
「グランシャリオとして!? ローラン様自ら? な、何故? そこまでされるのですか?」
「当然でしょう。フェルナン君は、グランシャリオの大事な仲間ですからな。所属メンバーが幸せになる為に尽力するのが、我がクランのモットーですよ」
「え!? 所属メンバーが幸せになる為に尽力するのが、我がクランのモットー……」
呆気にとられるブラントーム伯爵。
マエストロたる魔王退治の国民的英雄が、わざわざ若輩者の為に!?
という、驚きがず~っと継続していた。
しかしまだまだ終わらない。
ローラン様は、封筒をひとつ取り出す。
「はい! そして、伯爵。これがフェルナンの推薦状です。私ローラン名と、グランシャリオ連名のもの、計2通あります」
「えええ!? フェルナンの……推薦状ですって!? ローラン様が、そしてグランシャリオが、フェルナンをご推薦なさる?」
「はい、文句なしで推薦します。私の推薦ならば、フェルナン君は、ブラントーム伯爵家の入り婿に相応しい」
「た、確かに!」
「ですから明日にでも、国王陛下と宰相へ、この推薦状を持ち、フェルナン君とオレリア殿のご婚約内定を伝えます。伯爵、貴方も同行してください。何、私主導で動くから、伯爵へご迷惑はかけません」
「うおお!!?? 国王陛下と宰相へ!!??」
えええ!!??
ブラントーム伯爵が驚き、のけぞるのも分かる。
フェルナンさんとオレリアさん、
俺、シャルロットも驚愕し、絶句している。
国王陛下と宰相!!??
まさか、そのふたりに、結婚を認めて貰うなんて!
何という、ちからわざだ!!
「国王陛下と宰相が認めれば、誰も文句は言えない。その上で、アングラ―ド侯爵家へは、見合いの中止を申し入れれば宜しいでしょう」
ローラン様は「にやっ」と笑い、「しれっ」と言い放ったのである。
まるで恋愛小説のワンシーンのようだ。
テーブルをはさみ、手を握り合うフェルナンさんとオレリアさん。
完全にふたりの世界へ入っている(笑い)
いやいや!
俺とシャルロットだって、傍から見れば、バカップルに見えるんだろうなあ……
さてさて!
そんなふたりを見て、ローラン様は微笑む。
「ふむ、間違いなく、お互いに相思相愛という事だな……結構!」
確かめるようにそう言った。
そう言えば、これまで、俺とシャルロット、
そしてローラン様たちグランシャリオのメンバーも、
フェルナンさん視点の話しか聞いていなかった。
フェルナンさん、オレリアさんのふたりは相思相愛だと。
当然フェルナンさんを信じたい。
でも万が一、フェルナンさんの思い違いによる横恋慕だったり、
もしくは、諸事情でオレリアさんが求愛を拒否する可能性もゼロではない。
だから、ローラン様は、
もしオレリアさんが結婚の意思を否定した場合……
結婚を拒否するのが、彼女本人の意思なのか?
伯爵本人の意思なのか?
それとも見合い相手先のアングラ―ド侯爵からの外圧なのか?
もしくは全く違う原因なのか、確かめねばならない。
それぞれで対処方法が違ってくると考え、様々な可能性を想定していたと思う。
なので、プロポーズ後のタイミングで、ローラン様は、
「私が責任を持つ。何のしがらみも考えず、貴女の素直な気持ちで、フェルナンへ返事をしてあげてくれるかな」
と、余計なバイアスが、かからないようにしてくれたのだ。
剣技の腕前が太鼓判を押され、更に高収入と、
フェルナンさんの高スペックが、ローラン様から披露された事で、
お父上ブラントーム伯爵の印象が良くなった。
オレリアさんが素直にプロポーズを受けた要因になったと思う。
至れり尽くせりで、ローラン様のフォローは完璧。
一方、オレリアさんのお父上ブラントーム伯爵は何とも言えない表情をしている。
ズバリ、浮かない表情である。
ここでまたローラン様が言う。
「ブラントーム伯爵」
「は、はい」
「めでたい事があったのに、お顔の色がすぐれませんな」
「は、はあ……」
「ふむ、貴族家の婚姻は当人同士以外にも、いろいろな思惑、事情が絡むものだ。何か、ご懸念がおありかな?」
「ええっと……」
「ははははは! オレリア殿のご器量なら引く手あまた。どこからか、問合せがおありなのかな?」
「そ、それが……実は」
「アングラ―ド侯爵家からの見合いの申し込み……ですかな?」
「なぜ? それを? あ、ああ、フェルナンから聞いていたのですね?」
「いえ、フェルナン君から聞いたわけではなく、私の方で独自に調べさせていただきましたよ」
ローラン様はそう言うと、柔らかく微笑んだのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
アングラ―ド侯爵家の見合いの件が、フェルナンさんではなく、
独自に調べて知った事。
フェルナンさんが情報漏洩したのではなく、ローラン様が調べて得た情報。
ローラン様からそう言われ、「意外だ」とブラントーム伯爵は驚く。
「フェルナンさんが、ローラン様へ教えたに違いない」と伯爵は思っているだろう。
実際そうだしね。
でも、ここで大事なのは、ローラン様がわざわざ、
グランシャリオへ入団したばかりのフェルナンさんの為に調べたという発言と事実。
この公式発言と対処が、アングラ―ド侯爵家の強権発動を止める抑止力となるからだ。
一方、ブラントーム伯爵はまだ信じられないらしい。
「え? フェルナンの為にそこまで? ローラン様が独自にお調べになったのですか?」
「はい、グランシャリオとして、急ぎ調査をかけさせていただきました」
「グランシャリオとして!? ローラン様自ら? な、何故? そこまでされるのですか?」
「当然でしょう。フェルナン君は、グランシャリオの大事な仲間ですからな。所属メンバーが幸せになる為に尽力するのが、我がクランのモットーですよ」
「え!? 所属メンバーが幸せになる為に尽力するのが、我がクランのモットー……」
呆気にとられるブラントーム伯爵。
マエストロたる魔王退治の国民的英雄が、わざわざ若輩者の為に!?
という、驚きがず~っと継続していた。
しかしまだまだ終わらない。
ローラン様は、封筒をひとつ取り出す。
「はい! そして、伯爵。これがフェルナンの推薦状です。私ローラン名と、グランシャリオ連名のもの、計2通あります」
「えええ!? フェルナンの……推薦状ですって!? ローラン様が、そしてグランシャリオが、フェルナンをご推薦なさる?」
「はい、文句なしで推薦します。私の推薦ならば、フェルナン君は、ブラントーム伯爵家の入り婿に相応しい」
「た、確かに!」
「ですから明日にでも、国王陛下と宰相へ、この推薦状を持ち、フェルナン君とオレリア殿のご婚約内定を伝えます。伯爵、貴方も同行してください。何、私主導で動くから、伯爵へご迷惑はかけません」
「うおお!!?? 国王陛下と宰相へ!!??」
えええ!!??
ブラントーム伯爵が驚き、のけぞるのも分かる。
フェルナンさんとオレリアさん、
俺、シャルロットも驚愕し、絶句している。
国王陛下と宰相!!??
まさか、そのふたりに、結婚を認めて貰うなんて!
何という、ちからわざだ!!
「国王陛下と宰相が認めれば、誰も文句は言えない。その上で、アングラ―ド侯爵家へは、見合いの中止を申し入れれば宜しいでしょう」
ローラン様は「にやっ」と笑い、「しれっ」と言い放ったのである。
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