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第90話「怒りと殺意の魔力が男たちを包んだ」
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翌朝、ホテルのレストランで一緒に朝食を摂ってから、
フェルナンさんとは、別行動となった。
じゃあフェルナンさんは? といえば、例の伯爵令嬢彼女さんへ会いに行くとの事。
王都貴族街区にある彼女さんの家を訪ねるようだ。
俺とシャルロットのイチャに、あてられたのもあるやもしれない。
話を戻すと、フェルナンさん、指名されたグランシャリオの研修が無事に終わり、
本契約の可否を待つだけと、彼女さんへ伝えると言う。
地獄の研修と聞いていたはずなので、彼女さんも心配していたと思う。
彼女さんのお父上である伯爵が進める侯爵家次期当主との縁談もどうなっているのか気にはなる。
だが、まだ身分が不安定なフェルナンさんを、
同じく身分が不安定な俺とシャルロットが助けてあげられる事はそうない。
まずやる事は現時点でのフェルナンさんと彼女さんの情報共有、意思確認。
そして明後日、ホテルで行われるグランシャリオの新人本契約の打ち合わせを、
待つしかない。
その上で、方法を考えようと昨夜、話をしている。
一方、俺とシャルロットもホテルを出て、
ふたりっきりで王都デートをすることになった。
10日間にわたる研修の疲れを癒し、楽しく気分転換した後、
ホテルの部屋でゆっくりと将来について話す予定だ。
しかし、困った。
え?何が困ったの? と言えば、情けないが、
超恋愛初心者の俺は、デートにおいて、
ステディーな彼女をどこへ連れて行って良いのか分からない。
かと言って、シャルロットへ丸投げし、全てお任せで、
彼女の好きな場所へ行こうぜ、というのもいかがなものか。
仕方ない。
俺は決めた。
心の底へ眠った記憶をサルベージするとしようと。
え?
心の底へ眠った記憶とは、何ぞや、だって?
前にも言った事があるが、俺の先輩には女子慣れしている人が居た。
その先輩がことあるごとに、
俺に恋愛指南というか、はっきり言ってモテ自慢をしていた。
女子との出会い方、彼女の情報収集、デートの仕方、仲の深め方、告白の仕方、
プロポーズまで……
こうすれば、素敵な女子を相思相愛の彼女に出来る云々
当時の俺は、彼女居ない歴イコール年齢の続行中。
その先輩からも、たびたび、お前って一生、女子に縁がないだろうなあと、
思い切り馬鹿にされていたので、話してくれた恋愛指南のロジックを、
しっかりと理解して聞いてはいなかった。
ただ俺は記憶力が良い方である。
先輩から言われた物言いを、そのまま憶えていた。
という事で、俺は絞り出すように先輩の言葉を思い出した。
そう、デートの仕方をサルベージしたのだ。
幸い、出会い、彼女の情報収集、仲の深め方、告白は全てクリアーしているから、
後はデートコースを決めるだけ。
……ええっと、王都デートの基本コースは、公園市場等、王都内散策、
彼女の好きな店で買い物、美味しいレストランでランチ……かな?
俺はそんな事を思いつつ、シャルロットと手をつなぎ、出かけたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
久しぶりの王都の街中……
俺とシャルロットは、手をつなぎながら、むつまじく歩いていた。
事前にホテルでシャルロットの『希望』を聞いてある。
散策コース、好きな店、好きな食べ物……
ここで、研修前のランニングが役に立った。
身体の鍛錬の為、王都中をくまなく走り回ったのだ。
表通り、裏通り、曲がりくねった路地、明るく安全な場所、暗く危険な場所、
様々な業種の店等々、チェックし、頭へ叩き込んでいた。
そして、服飾雑貨、飲食店に関しては、
何人かのホテルの従業員にしっかりと聞き、裏どりをしておいた。
当然、店名と場所は特徴などは、はっきりと把握している。
なので、不安はなく俺の足取りも軽やかだ。
そしてそして、超恋愛初心者が陥りがちな失敗はデート相手の女子に対し、
緊張のあまり、きょどってしまう事だと、先輩は言っていた。
これに関しても、全く心配はない。
研修中、訓練場で、そして戻ってからもホテルでハグしたり、ちゅーしたり、散々、イチャイチャしている。
リア充爆発しろと怒鳴られそうだが、
今更、手をつないで歩くくらい、どうという事はないのだ。
しかし!
好事魔多しという。
つまり、物事が上手く行きそうなときには、とかく邪魔が入るもの。
勘働き……索敵で分かっていたが、俺にとって嫌な奴と遭遇する事となる。
反対側から歩いて来る男がふたり。
でっち上げで俺を陥れたクラン、シーニュのシーフ職の男である。
もうひとりは俺が見た事のない男だ。
革鎧を着こんだ20代の若い男、こいつも冒険者らしい。
シーフ職の男は、一瞬怪訝な表情をしたが、すぐ俺に気づいた。
にやりと嫌らしく笑い、こちらへ近づいて来る。
若い男も一緒だ。
「ほう! 誰かと思えば、カスのエルヴェ君じゃないか!」
「へえ、こいつがゴミのエルヴェですか? 裏金を使って、グランシャリオにドラフト一位指名されたっていう。ミランダさんが言ってました」
「ははは、そうなんだよ、うす汚い手を使ったドブネズミさ」
おいおいおい、ミランダの奴、ありもしない大嘘つきやがって!
くそみたいなデマを飛ばすんじゃねえ!
俺はムッとしたが、男ふたりの罵詈雑言を聞き、シャルロットも憤慨、
美しい柳眉を逆立てる。
「な、何ですって! 貴方たち! エル君に失礼じゃない!」
そんなシャルロットを見て、シーフ職の男はせせら笑う。
「はははは、ストロベリーブロンドの綺麗な姉ちゃんじゃねえか。こんなドブネズミ野郎にはもったいない! 俺たちと遊びに行こうぜ」
「そうそう、こんなゴミは、君みたいな綺麗な子には釣り合わない。ポイっと捨てちゃえよ」
男たちの毒舌は止まらない。
言いたい放題だ。
挙句の果てに、シャルロットに触ろうと汚い手を伸ばして来る。
ここは彼氏として、シャルロットを守らねばならない。
しかし、こんな屑どもは俺が直接、手を下すまでもない。
下手をすると、過剰防衛になってしまう。
ちょうどいい。
習得したての『威圧』のテスト台になって貰おう。
傍からみれば、にらみつけるだけだからね。
石にするのはさすがにまずいから、手加減はしてやるよ。
俺はシャルロットを背後に移し、ちらっと周囲を見れば、
やりとりを聞いていたらしい野次馬も居る。
俺は、大きく声を張り上げる。
「通行人の皆さ~ん! 助けてくださあい! 俺の彼女が! 変な奴らに絡まれてま~す!」
おお、俺の声を聞いて、野次馬の視線がこちらへ集中、通行人の注意も向いた。
もしもの場合の証人もばっちりだ。
シーフ職の男と若い男が怒りに燃え、俺とシャルロットへ詰め寄って来た。
よし、数秒数えた。
俺は更に叫ぶ。
「衛兵さ~ん! こっちで~す!」
無抵抗の俺たちカップルが、襲われているシーンが完成した。
よし! 今だ!と俺は、男ふたりを見据え、目力をぎん!と込めた。
怒りと殺意の魔力が男たちを包んだ。
威圧の効果はすぐに現れた。
「ひ、ひええええっっ!!!!!」
「ぎゃあああああっっ!!!!!」
大きな悲鳴をあげた男たちは、無様にぺたんと座り込み、何と何と!
じょろろろろろろと、盛大に小便を漏らしてしまったのである。
フェルナンさんとは、別行動となった。
じゃあフェルナンさんは? といえば、例の伯爵令嬢彼女さんへ会いに行くとの事。
王都貴族街区にある彼女さんの家を訪ねるようだ。
俺とシャルロットのイチャに、あてられたのもあるやもしれない。
話を戻すと、フェルナンさん、指名されたグランシャリオの研修が無事に終わり、
本契約の可否を待つだけと、彼女さんへ伝えると言う。
地獄の研修と聞いていたはずなので、彼女さんも心配していたと思う。
彼女さんのお父上である伯爵が進める侯爵家次期当主との縁談もどうなっているのか気にはなる。
だが、まだ身分が不安定なフェルナンさんを、
同じく身分が不安定な俺とシャルロットが助けてあげられる事はそうない。
まずやる事は現時点でのフェルナンさんと彼女さんの情報共有、意思確認。
そして明後日、ホテルで行われるグランシャリオの新人本契約の打ち合わせを、
待つしかない。
その上で、方法を考えようと昨夜、話をしている。
一方、俺とシャルロットもホテルを出て、
ふたりっきりで王都デートをすることになった。
10日間にわたる研修の疲れを癒し、楽しく気分転換した後、
ホテルの部屋でゆっくりと将来について話す予定だ。
しかし、困った。
え?何が困ったの? と言えば、情けないが、
超恋愛初心者の俺は、デートにおいて、
ステディーな彼女をどこへ連れて行って良いのか分からない。
かと言って、シャルロットへ丸投げし、全てお任せで、
彼女の好きな場所へ行こうぜ、というのもいかがなものか。
仕方ない。
俺は決めた。
心の底へ眠った記憶をサルベージするとしようと。
え?
心の底へ眠った記憶とは、何ぞや、だって?
前にも言った事があるが、俺の先輩には女子慣れしている人が居た。
その先輩がことあるごとに、
俺に恋愛指南というか、はっきり言ってモテ自慢をしていた。
女子との出会い方、彼女の情報収集、デートの仕方、仲の深め方、告白の仕方、
プロポーズまで……
こうすれば、素敵な女子を相思相愛の彼女に出来る云々
当時の俺は、彼女居ない歴イコール年齢の続行中。
その先輩からも、たびたび、お前って一生、女子に縁がないだろうなあと、
思い切り馬鹿にされていたので、話してくれた恋愛指南のロジックを、
しっかりと理解して聞いてはいなかった。
ただ俺は記憶力が良い方である。
先輩から言われた物言いを、そのまま憶えていた。
という事で、俺は絞り出すように先輩の言葉を思い出した。
そう、デートの仕方をサルベージしたのだ。
幸い、出会い、彼女の情報収集、仲の深め方、告白は全てクリアーしているから、
後はデートコースを決めるだけ。
……ええっと、王都デートの基本コースは、公園市場等、王都内散策、
彼女の好きな店で買い物、美味しいレストランでランチ……かな?
俺はそんな事を思いつつ、シャルロットと手をつなぎ、出かけたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
久しぶりの王都の街中……
俺とシャルロットは、手をつなぎながら、むつまじく歩いていた。
事前にホテルでシャルロットの『希望』を聞いてある。
散策コース、好きな店、好きな食べ物……
ここで、研修前のランニングが役に立った。
身体の鍛錬の為、王都中をくまなく走り回ったのだ。
表通り、裏通り、曲がりくねった路地、明るく安全な場所、暗く危険な場所、
様々な業種の店等々、チェックし、頭へ叩き込んでいた。
そして、服飾雑貨、飲食店に関しては、
何人かのホテルの従業員にしっかりと聞き、裏どりをしておいた。
当然、店名と場所は特徴などは、はっきりと把握している。
なので、不安はなく俺の足取りも軽やかだ。
そしてそして、超恋愛初心者が陥りがちな失敗はデート相手の女子に対し、
緊張のあまり、きょどってしまう事だと、先輩は言っていた。
これに関しても、全く心配はない。
研修中、訓練場で、そして戻ってからもホテルでハグしたり、ちゅーしたり、散々、イチャイチャしている。
リア充爆発しろと怒鳴られそうだが、
今更、手をつないで歩くくらい、どうという事はないのだ。
しかし!
好事魔多しという。
つまり、物事が上手く行きそうなときには、とかく邪魔が入るもの。
勘働き……索敵で分かっていたが、俺にとって嫌な奴と遭遇する事となる。
反対側から歩いて来る男がふたり。
でっち上げで俺を陥れたクラン、シーニュのシーフ職の男である。
もうひとりは俺が見た事のない男だ。
革鎧を着こんだ20代の若い男、こいつも冒険者らしい。
シーフ職の男は、一瞬怪訝な表情をしたが、すぐ俺に気づいた。
にやりと嫌らしく笑い、こちらへ近づいて来る。
若い男も一緒だ。
「ほう! 誰かと思えば、カスのエルヴェ君じゃないか!」
「へえ、こいつがゴミのエルヴェですか? 裏金を使って、グランシャリオにドラフト一位指名されたっていう。ミランダさんが言ってました」
「ははは、そうなんだよ、うす汚い手を使ったドブネズミさ」
おいおいおい、ミランダの奴、ありもしない大嘘つきやがって!
くそみたいなデマを飛ばすんじゃねえ!
俺はムッとしたが、男ふたりの罵詈雑言を聞き、シャルロットも憤慨、
美しい柳眉を逆立てる。
「な、何ですって! 貴方たち! エル君に失礼じゃない!」
そんなシャルロットを見て、シーフ職の男はせせら笑う。
「はははは、ストロベリーブロンドの綺麗な姉ちゃんじゃねえか。こんなドブネズミ野郎にはもったいない! 俺たちと遊びに行こうぜ」
「そうそう、こんなゴミは、君みたいな綺麗な子には釣り合わない。ポイっと捨てちゃえよ」
男たちの毒舌は止まらない。
言いたい放題だ。
挙句の果てに、シャルロットに触ろうと汚い手を伸ばして来る。
ここは彼氏として、シャルロットを守らねばならない。
しかし、こんな屑どもは俺が直接、手を下すまでもない。
下手をすると、過剰防衛になってしまう。
ちょうどいい。
習得したての『威圧』のテスト台になって貰おう。
傍からみれば、にらみつけるだけだからね。
石にするのはさすがにまずいから、手加減はしてやるよ。
俺はシャルロットを背後に移し、ちらっと周囲を見れば、
やりとりを聞いていたらしい野次馬も居る。
俺は、大きく声を張り上げる。
「通行人の皆さ~ん! 助けてくださあい! 俺の彼女が! 変な奴らに絡まれてま~す!」
おお、俺の声を聞いて、野次馬の視線がこちらへ集中、通行人の注意も向いた。
もしもの場合の証人もばっちりだ。
シーフ職の男と若い男が怒りに燃え、俺とシャルロットへ詰め寄って来た。
よし、数秒数えた。
俺は更に叫ぶ。
「衛兵さ~ん! こっちで~す!」
無抵抗の俺たちカップルが、襲われているシーンが完成した。
よし! 今だ!と俺は、男ふたりを見据え、目力をぎん!と込めた。
怒りと殺意の魔力が男たちを包んだ。
威圧の効果はすぐに現れた。
「ひ、ひええええっっ!!!!!」
「ぎゃあああああっっ!!!!!」
大きな悲鳴をあげた男たちは、無様にぺたんと座り込み、何と何と!
じょろろろろろろと、盛大に小便を漏らしてしまったのである。
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