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第35話「あんた、さっき決意を述べただろ?」
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「や、やった! ゴブリンを倒せたぞ、エルヴェ君」
ゴブリンの死骸を前にし、剣を持った手を大きく挙げ、
達成感に満ちあふれるフェルナンさん。
「ええ、良くやりましたね、フェルナンさん。お疲れ様です」
といたわる俺。
このやりとりに、突っ込む方も居るだろう。
いやいや、これじゃ、意味がない。
仮所属時代でのお客様扱いレベルと変わらないでしょ?ってさ。
しかし、ディスっても、フェルナンさんが落ち込むだけだから。
まずは、やる気にさせないと。
その為には、彼のモチベーションのアップが必要なのである。
叱って伸びる子と、褒めて伸びる子では圧倒的に後者が多い。
そう俺は信じているし。
え?
そんなん甘いって。
ごもっとも。
まあ、フェルナンさんを甘やかせるだけじゃないから。
勝って兜の緒を締めよという言葉もあるから、
これくらいで有頂天にさせない為、手綱を引き締める事も必要だよね。
なので俺は次の指示を出す。
「では、フェルナンさん。次の戦いではレベルを上げます。出現したのがオークならば同じ1体、ゴブリンなら倍の2体を倒してください。それ以外は俺が倒しますよ。念の為、けがには気をつけてくださいね」
「え? いきなり?」
はあ?
いきなりって、何言ってんの、フェルナンさん。
ハードル全然上がってないって。
「いやいや、これくらい、どうって事ないです。いきなりって言う高レベルじゃないですよ」
「で、でも……」
俺が説明しても、口ごもるフェルナンさん。
こうなったら、強権発動だ。
「あまりガタガタ言うのなら、敵全部、フェルナンさん、ひとりで戦って貰いますよ」
「そ、そ、それは、もっと困る! じゃ、じゃあ、つ、次に現れたのが、く、熊や狼だったら?」
おいおい、俺の強権発動にびびったら、すぐに困り、話題を変えて来やがった。
まあ、事実確認という事で、許してやるか。
「熊だったら俺が一緒に倒します。狼なら、頭数にもよりますが、魔法杖の風弾で、けん制しながらフェルナンさんひとりで倒してください」
「う、うう」
おいおい、魔物どころか、肉食獣もだめなのか?
熊なら共闘するって言ってるのに。
ここで俺はきっぱりと言い放つ。
ガラリ豹変はやめといてあげた。
ここぞという時の、伝家の宝刀にしておきたい。
「フェルナンさん!」
「は、はい」
「泣き言は一切NGです。甘えないでください。彼女さんと結婚する為なら、一生懸命にやるって、覚悟を決めたんでしょ? それくらいで弱音を吐いてどうするんですか?」
「うむむむ……」
俺の正論を聞き、唸るフェルナンさん
よし!
更にケツを叩いてやる。
「ヘタレのままでは、フェルナンさんは、ローラン様には認められず、彼女さんも守れませんよ、良いんですか?」
檄を飛ばす俺は、最後に、フェルナンさんの泣き所を衝いた。
楽をしようとするとか、弱気になるとかの退路を断つ言葉だ。
はっきり言って、これで逃げるようなら、人生のやり直しを考えた方が良いと思う。
俺もこれ以上助けられないし、励ましを言う義理もない。
もし自爆でもされたら困るし。
ヘタレモード再突入になりそうだったフェルナンさん。
現実へ引き戻されたようだ。
「わ、分かった! エルヴェ君! 俺は勇気を出して、絶対彼女と結婚するって決めたんだ。もう弱音は吐かないよ!」
「その意気です。でも勇気と自暴自棄は違います。俺の言う事は、ダブスタかもしれませんが、命あっての物種とも言います。勇気を持ちつつ、冷静に行動してくださいね」
「ああ、アドバイス、ありがとう。俺、頑張るよ!」
ああ、結構大変だった。
飴と鞭を使い分け、すったもんだしたよ。
協力を決めた時、覚悟していたとはいえ、
何度も何度も手間をかけさせないで欲しいものだ。
だが、そのかいあってフェルナンさんも何とか気持ちを固めたようだ。
俺に向かって、晴れやかな笑顔を見せてくれたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ゴブリン10体を倒した俺とフェルナンさんは、
引き続き石畳のメイン道路を歩いて行く。
俺は1回、回った道だし、不安はなく、
そんな俺について行くフェルナンさんも、安心しているようだ。
さあ次の敵は……と、警戒しながら歩いていたら……出た。
何度も既述しているが、俺の勘働き――索敵があるから、
いきなり遭遇はない。
事前に相手の存在をキャッチし、把握する事が可能なのだ。
つまり『予習』をする事が出来る。
「フェルナンさん」
「む! 敵かい?」
「です! 今度はオーク10体です。距離は約300m」
「オ、オークか!!」
「ええ、さっき打合せした通りですから、初戦のゴブリン戦と同じパターンですよ」
「あ、ああ」
俺がせっかく念押ししたのに、フェルナンさんは気合のない返事。
こうなったらダメ押しだ。
「念の為、復習します。俺がオーク9体を倒しますから、フェルナンさんは残りの1体を倒してくださいね」
「うむむ……俺がオークとサシ、つまりタイマンかあ……」
何か、ぶつぶつ言って、引き気味のフェルナンさん。
おいおい、いい加減にしろ!
あんた、さっき決意を述べただろ?
舌の根も乾かないうちに、まだヘタレているのか?
ふざけるな。
いい加減、頭に来るぞ。
呆れてしまった俺は冷たく言う。
「もしご不満なら、俺と代わってもいいですよ。オーク9体お任せしますけど」
「い、いや……オーク1体で良い! タ、タイマン張るよ!」
冷え冷えした俺の声にびびり、フェルナンさんは慌てて、言い放ったのである。
ゴブリンの死骸を前にし、剣を持った手を大きく挙げ、
達成感に満ちあふれるフェルナンさん。
「ええ、良くやりましたね、フェルナンさん。お疲れ様です」
といたわる俺。
このやりとりに、突っ込む方も居るだろう。
いやいや、これじゃ、意味がない。
仮所属時代でのお客様扱いレベルと変わらないでしょ?ってさ。
しかし、ディスっても、フェルナンさんが落ち込むだけだから。
まずは、やる気にさせないと。
その為には、彼のモチベーションのアップが必要なのである。
叱って伸びる子と、褒めて伸びる子では圧倒的に後者が多い。
そう俺は信じているし。
え?
そんなん甘いって。
ごもっとも。
まあ、フェルナンさんを甘やかせるだけじゃないから。
勝って兜の緒を締めよという言葉もあるから、
これくらいで有頂天にさせない為、手綱を引き締める事も必要だよね。
なので俺は次の指示を出す。
「では、フェルナンさん。次の戦いではレベルを上げます。出現したのがオークならば同じ1体、ゴブリンなら倍の2体を倒してください。それ以外は俺が倒しますよ。念の為、けがには気をつけてくださいね」
「え? いきなり?」
はあ?
いきなりって、何言ってんの、フェルナンさん。
ハードル全然上がってないって。
「いやいや、これくらい、どうって事ないです。いきなりって言う高レベルじゃないですよ」
「で、でも……」
俺が説明しても、口ごもるフェルナンさん。
こうなったら、強権発動だ。
「あまりガタガタ言うのなら、敵全部、フェルナンさん、ひとりで戦って貰いますよ」
「そ、そ、それは、もっと困る! じゃ、じゃあ、つ、次に現れたのが、く、熊や狼だったら?」
おいおい、俺の強権発動にびびったら、すぐに困り、話題を変えて来やがった。
まあ、事実確認という事で、許してやるか。
「熊だったら俺が一緒に倒します。狼なら、頭数にもよりますが、魔法杖の風弾で、けん制しながらフェルナンさんひとりで倒してください」
「う、うう」
おいおい、魔物どころか、肉食獣もだめなのか?
熊なら共闘するって言ってるのに。
ここで俺はきっぱりと言い放つ。
ガラリ豹変はやめといてあげた。
ここぞという時の、伝家の宝刀にしておきたい。
「フェルナンさん!」
「は、はい」
「泣き言は一切NGです。甘えないでください。彼女さんと結婚する為なら、一生懸命にやるって、覚悟を決めたんでしょ? それくらいで弱音を吐いてどうするんですか?」
「うむむむ……」
俺の正論を聞き、唸るフェルナンさん
よし!
更にケツを叩いてやる。
「ヘタレのままでは、フェルナンさんは、ローラン様には認められず、彼女さんも守れませんよ、良いんですか?」
檄を飛ばす俺は、最後に、フェルナンさんの泣き所を衝いた。
楽をしようとするとか、弱気になるとかの退路を断つ言葉だ。
はっきり言って、これで逃げるようなら、人生のやり直しを考えた方が良いと思う。
俺もこれ以上助けられないし、励ましを言う義理もない。
もし自爆でもされたら困るし。
ヘタレモード再突入になりそうだったフェルナンさん。
現実へ引き戻されたようだ。
「わ、分かった! エルヴェ君! 俺は勇気を出して、絶対彼女と結婚するって決めたんだ。もう弱音は吐かないよ!」
「その意気です。でも勇気と自暴自棄は違います。俺の言う事は、ダブスタかもしれませんが、命あっての物種とも言います。勇気を持ちつつ、冷静に行動してくださいね」
「ああ、アドバイス、ありがとう。俺、頑張るよ!」
ああ、結構大変だった。
飴と鞭を使い分け、すったもんだしたよ。
協力を決めた時、覚悟していたとはいえ、
何度も何度も手間をかけさせないで欲しいものだ。
だが、そのかいあってフェルナンさんも何とか気持ちを固めたようだ。
俺に向かって、晴れやかな笑顔を見せてくれたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ゴブリン10体を倒した俺とフェルナンさんは、
引き続き石畳のメイン道路を歩いて行く。
俺は1回、回った道だし、不安はなく、
そんな俺について行くフェルナンさんも、安心しているようだ。
さあ次の敵は……と、警戒しながら歩いていたら……出た。
何度も既述しているが、俺の勘働き――索敵があるから、
いきなり遭遇はない。
事前に相手の存在をキャッチし、把握する事が可能なのだ。
つまり『予習』をする事が出来る。
「フェルナンさん」
「む! 敵かい?」
「です! 今度はオーク10体です。距離は約300m」
「オ、オークか!!」
「ええ、さっき打合せした通りですから、初戦のゴブリン戦と同じパターンですよ」
「あ、ああ」
俺がせっかく念押ししたのに、フェルナンさんは気合のない返事。
こうなったらダメ押しだ。
「念の為、復習します。俺がオーク9体を倒しますから、フェルナンさんは残りの1体を倒してくださいね」
「うむむ……俺がオークとサシ、つまりタイマンかあ……」
何か、ぶつぶつ言って、引き気味のフェルナンさん。
おいおい、いい加減にしろ!
あんた、さっき決意を述べただろ?
舌の根も乾かないうちに、まだヘタレているのか?
ふざけるな。
いい加減、頭に来るぞ。
呆れてしまった俺は冷たく言う。
「もしご不満なら、俺と代わってもいいですよ。オーク9体お任せしますけど」
「い、いや……オーク1体で良い! タ、タイマン張るよ!」
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