197 / 205
第197話「激闘の予感」
しおりを挟む
邪心様の騎士である俺。
そして嫁ズ……竜神族の姫ジュリア、悪魔王女イザベラ、魔法帝国王女ソフィア、アールヴのソウェルの孫娘アマンダとフレデリカ、そしてアールヴのハンナ……
竜神王エドヴァルド父と配下の竜神族10名、超強力助っ人大悪魔戦鬼アモンとアールヴの長である伝説のソウェル、シュルヴェステル・エイルトヴァーラ。
これだけ揃えば凄い布陣だ。
いくら闘神が派遣したからといって、この戦いは本来、竜神族対竜の戦いなのだから。
だからエドヴァルド父は赴いてくれた戦士ふたりに対して礼を尽くさなければならない。
当然、俺も一緒に挨拶する。
もうシュルヴェステル様と呼ぼう。
「ご無沙汰しております、ソウェル! この度はお力添え頂き、忝く思っております」
跪き、頭を下げるエドヴァルド父に対して、シュルヴェステル様は頭を横に振り、無理矢理立たせた。
俺も立つように言われた。
自然体でOKという意思表示だ。
「いやいや、竜神王。ああ、エドヴァルドと呼んだ方が良いか。トールは儂の可愛い孫ふたりの婿でもあり、お前の娘婿でもある、戦うのは決してやぶさかではないぞ」
「お前達は身内だぞ!」と強調するシュルヴェステル様に、エドヴァルド父は嬉しそうに笑顔を見せる。
「ははっ! ありがたき幸せ。トールは……我が息子は良い男です……奴が戦うと言った時に「お前を決して死なせはしない」という魔力波《オーラ》がはっきりと伝わって来ました。俺は……嬉しかったのですよ、ソウェル」
おいおい、目の前に俺、居るよ。
照れるじゃないか!
何かもじもじしてると、シュルヴェステル様が更に言う。
「エドヴァルド、そうか……儂もだ。トールは息子夫婦の恩人。孫アウグストの生命を救った恩人、そしてアマンダとフレデリカの婿。闘神様に命じられ、この地に赴いたが、戦う理由は寧ろ儂自身にある」
シュルヴェステル様は、何故か悪戯っぽく笑う。
今度は俺へ何か言うつもりらしい。
「トール、こんな事はさっさと片付けてしまおう。それより、何やら世界を股に掛けて面白そうな事をしようとしているではないか? 儂も当然、混ぜて貰うぞ」
「は?」
こんな事はさっさと片付ける?
面白い事に混ぜろ?
エドヴァルド父は唖然としている。
俺だって、吃驚だよ。
これから、とてつもない竜の大群と命を懸けた戦いに臨むのに……
このアールヴの長は全く臆していないから。
「うむ、そうだ! この戦いに参加するのは種族同士の絆を深め、新たな世界を構築せよという闘神様の啓示によるものだ。だが、実際は種族間において様々な商売で戦う為の準備だという、面白可笑しいものではないか。ふはははは!」
シュルヴェステル様は、呆気に取られているエドヴァルド父を促す。
「さてと、エドヴァルドよ。時間が無い。竜との戦いの前に、我々より永き刻を生きる悪魔侯爵――いや戦鬼へ一緒に挨拶をしようか」
「は! ソウェル様」
エドヴァルドとシュルヴェステル様のふたりは椅子に座って、腕組みをしているアモンに近付いた。
俺はというと、どんなやりとりをするのか、後ろでそっと見守っている。
今迄目を閉じていたアモンはふたりが近付くと、すっと目を開き、にやりと笑う。
「悪魔の俺に竜神王、そしてアールヴのソウェルかよ……トールが縁とはいえ、不思議な組み合わせだな、くくく」
エドヴァルド父は皮肉をいうアモンをスルーして、軽く一礼する。
傍らでは、シュルヴェステル様が興味深そうにやりとりを見つめていた。
「悪魔侯爵アモン殿、この度は闘神《スパイラル》様の啓示により、よく馳せ参じてくれた。礼を言いたい」
エドヴァルド父がそう言うと、アモンは手をひらひらと横に振った。
「ははは! 俺はそう思っていない」
「な、何!」
闘神の命令で来たのではない?
アモンの台詞を聞いたエドヴァルドは目を丸くして驚き、シュルヴェステル様は「ほう」と面白そうに呟いた。
「闘神《スパイラル》と悪魔は所詮そりが合わない。俺は今でもそう思っている。だがトールは闘神《スパイラル》の使徒とはいえ、大事な我が弟。そしてジュリアは大事な我が妹だ。俺にとって命に代えても大事なふたりが苦境に立ったと聞けば、助けるのは兄として当然の事」
「…………」
相変わらずぶっきらぼうなアモンの物言いであったが、内容はとても熱い。
エドヴァルド父は感動しているらしい。
「では俺も……この戦いの責任者、竜神族の長である前に! トールとジュリアの父としてそなたへぜひ礼を言いたい……ふたりが世話になった! そなたに戦い方、生き抜く術を教授していただいたと聞いたので、な」
エドヴァルドは改めて、アモンへ深々と頭を下げた。
「ほう! 誇り高き竜神王が、俺のような悪魔に頭を下げるのか? だがこれが新たな時代の幕開けかも知れぬ」
ここでシュルヴェステル様がアモンに声を掛ける。
「儂とも宜しくな、戦鬼よ」
「くくく! 久し振りだな、アールヴ」
どうやら、アモンとシュルヴェステルは旧知の仲らしい。
「もうサシでの力比べは出来そうもないが……それ以上に面白そうな事をさせて貰えそうだな。ちなみに儂はもう、瘴気の満ちた魔界でも自在に動けるぞ」
どうやらシュルヴェステルは、かつて悪魔が巣食う魔界へ乗り込もうとして、いったんは断念したようだ。
しかし今現在は完全に克服し、いつでも戦えると意思表示をしたのである。
「相変わらずだな、アールヴ……まあ、世界はこれから大きく変わる。トールという異分子が変えるきっかけを作ったのだ。我が不出来な弟が、な。くくくく」
「不出来か、そうは聞こえないがな。……ふふふ」
シュルヴェステル様は、天邪鬼なアモンの真意を見抜いているようだ。
「くくく! いや、言っている通りだ。だからしっかり面倒を見なくてはならぬ。しっかりと、な」
アモンとシュルヴェステル様の会話を聞いていたエドヴァルドも、やはり「にやり」と笑う。
そんなやり取りの後……
俺は改めて皆を集めてこれからの戦いの算段をしている。
竜の大群はもう間近に迫っていたが、急いで作戦会議をしなくてはならない。
だが気持ちは基本的に決まっていた。
それは攻撃は最大の防御だということわざ通り。
嫁ズに村を堅く守らせ……
俺と竜神族、超強力助っ人軍団は竜に対して打って出るのだ。
まずは魔法障壁と属性の壁でタトラ村を防御。
嫁ズに盾役として専守防衛で村を守らせているうちに、俺達が相手の首領格を倒して群れを瓦解させようとするピンポイント作戦である。
エドヴァルド父によれば今回も、ある古代竜が各種族の竜を纏め上げ、襲撃させているのではと推測している。
で、あればその首領を倒せば相手の士気は著しく下がり、群れは弱体化するというのが俺の見方なのだ。
こんな俺の意見にまず賛成してくれたのは、やはりアモンであった。
「いつもの一騎打ち……相手の大将とサシで戦うタイマンとかいうやり方だな。男らしくて俺は好きだ」
アモンが賛同したので、エドヴァルド父とシュルヴェステル様に異存はない。
「トール、お前は飛翔出来るようになったというが……竜化した我が背に乗れ! その方が戦い易いぞ! お前が闘神様の騎士なら俺が喜んで騎竜となろう」
エドヴァルド父が熱い視線を送って来るのを見て、俺は大きく頷いていたのであった。
そして嫁ズ……竜神族の姫ジュリア、悪魔王女イザベラ、魔法帝国王女ソフィア、アールヴのソウェルの孫娘アマンダとフレデリカ、そしてアールヴのハンナ……
竜神王エドヴァルド父と配下の竜神族10名、超強力助っ人大悪魔戦鬼アモンとアールヴの長である伝説のソウェル、シュルヴェステル・エイルトヴァーラ。
これだけ揃えば凄い布陣だ。
いくら闘神が派遣したからといって、この戦いは本来、竜神族対竜の戦いなのだから。
だからエドヴァルド父は赴いてくれた戦士ふたりに対して礼を尽くさなければならない。
当然、俺も一緒に挨拶する。
もうシュルヴェステル様と呼ぼう。
「ご無沙汰しております、ソウェル! この度はお力添え頂き、忝く思っております」
跪き、頭を下げるエドヴァルド父に対して、シュルヴェステル様は頭を横に振り、無理矢理立たせた。
俺も立つように言われた。
自然体でOKという意思表示だ。
「いやいや、竜神王。ああ、エドヴァルドと呼んだ方が良いか。トールは儂の可愛い孫ふたりの婿でもあり、お前の娘婿でもある、戦うのは決してやぶさかではないぞ」
「お前達は身内だぞ!」と強調するシュルヴェステル様に、エドヴァルド父は嬉しそうに笑顔を見せる。
「ははっ! ありがたき幸せ。トールは……我が息子は良い男です……奴が戦うと言った時に「お前を決して死なせはしない」という魔力波《オーラ》がはっきりと伝わって来ました。俺は……嬉しかったのですよ、ソウェル」
おいおい、目の前に俺、居るよ。
照れるじゃないか!
何かもじもじしてると、シュルヴェステル様が更に言う。
「エドヴァルド、そうか……儂もだ。トールは息子夫婦の恩人。孫アウグストの生命を救った恩人、そしてアマンダとフレデリカの婿。闘神様に命じられ、この地に赴いたが、戦う理由は寧ろ儂自身にある」
シュルヴェステル様は、何故か悪戯っぽく笑う。
今度は俺へ何か言うつもりらしい。
「トール、こんな事はさっさと片付けてしまおう。それより、何やら世界を股に掛けて面白そうな事をしようとしているではないか? 儂も当然、混ぜて貰うぞ」
「は?」
こんな事はさっさと片付ける?
面白い事に混ぜろ?
エドヴァルド父は唖然としている。
俺だって、吃驚だよ。
これから、とてつもない竜の大群と命を懸けた戦いに臨むのに……
このアールヴの長は全く臆していないから。
「うむ、そうだ! この戦いに参加するのは種族同士の絆を深め、新たな世界を構築せよという闘神様の啓示によるものだ。だが、実際は種族間において様々な商売で戦う為の準備だという、面白可笑しいものではないか。ふはははは!」
シュルヴェステル様は、呆気に取られているエドヴァルド父を促す。
「さてと、エドヴァルドよ。時間が無い。竜との戦いの前に、我々より永き刻を生きる悪魔侯爵――いや戦鬼へ一緒に挨拶をしようか」
「は! ソウェル様」
エドヴァルドとシュルヴェステル様のふたりは椅子に座って、腕組みをしているアモンに近付いた。
俺はというと、どんなやりとりをするのか、後ろでそっと見守っている。
今迄目を閉じていたアモンはふたりが近付くと、すっと目を開き、にやりと笑う。
「悪魔の俺に竜神王、そしてアールヴのソウェルかよ……トールが縁とはいえ、不思議な組み合わせだな、くくく」
エドヴァルド父は皮肉をいうアモンをスルーして、軽く一礼する。
傍らでは、シュルヴェステル様が興味深そうにやりとりを見つめていた。
「悪魔侯爵アモン殿、この度は闘神《スパイラル》様の啓示により、よく馳せ参じてくれた。礼を言いたい」
エドヴァルド父がそう言うと、アモンは手をひらひらと横に振った。
「ははは! 俺はそう思っていない」
「な、何!」
闘神の命令で来たのではない?
アモンの台詞を聞いたエドヴァルドは目を丸くして驚き、シュルヴェステル様は「ほう」と面白そうに呟いた。
「闘神《スパイラル》と悪魔は所詮そりが合わない。俺は今でもそう思っている。だがトールは闘神《スパイラル》の使徒とはいえ、大事な我が弟。そしてジュリアは大事な我が妹だ。俺にとって命に代えても大事なふたりが苦境に立ったと聞けば、助けるのは兄として当然の事」
「…………」
相変わらずぶっきらぼうなアモンの物言いであったが、内容はとても熱い。
エドヴァルド父は感動しているらしい。
「では俺も……この戦いの責任者、竜神族の長である前に! トールとジュリアの父としてそなたへぜひ礼を言いたい……ふたりが世話になった! そなたに戦い方、生き抜く術を教授していただいたと聞いたので、な」
エドヴァルドは改めて、アモンへ深々と頭を下げた。
「ほう! 誇り高き竜神王が、俺のような悪魔に頭を下げるのか? だがこれが新たな時代の幕開けかも知れぬ」
ここでシュルヴェステル様がアモンに声を掛ける。
「儂とも宜しくな、戦鬼よ」
「くくく! 久し振りだな、アールヴ」
どうやら、アモンとシュルヴェステルは旧知の仲らしい。
「もうサシでの力比べは出来そうもないが……それ以上に面白そうな事をさせて貰えそうだな。ちなみに儂はもう、瘴気の満ちた魔界でも自在に動けるぞ」
どうやらシュルヴェステルは、かつて悪魔が巣食う魔界へ乗り込もうとして、いったんは断念したようだ。
しかし今現在は完全に克服し、いつでも戦えると意思表示をしたのである。
「相変わらずだな、アールヴ……まあ、世界はこれから大きく変わる。トールという異分子が変えるきっかけを作ったのだ。我が不出来な弟が、な。くくくく」
「不出来か、そうは聞こえないがな。……ふふふ」
シュルヴェステル様は、天邪鬼なアモンの真意を見抜いているようだ。
「くくく! いや、言っている通りだ。だからしっかり面倒を見なくてはならぬ。しっかりと、な」
アモンとシュルヴェステル様の会話を聞いていたエドヴァルドも、やはり「にやり」と笑う。
そんなやり取りの後……
俺は改めて皆を集めてこれからの戦いの算段をしている。
竜の大群はもう間近に迫っていたが、急いで作戦会議をしなくてはならない。
だが気持ちは基本的に決まっていた。
それは攻撃は最大の防御だということわざ通り。
嫁ズに村を堅く守らせ……
俺と竜神族、超強力助っ人軍団は竜に対して打って出るのだ。
まずは魔法障壁と属性の壁でタトラ村を防御。
嫁ズに盾役として専守防衛で村を守らせているうちに、俺達が相手の首領格を倒して群れを瓦解させようとするピンポイント作戦である。
エドヴァルド父によれば今回も、ある古代竜が各種族の竜を纏め上げ、襲撃させているのではと推測している。
で、あればその首領を倒せば相手の士気は著しく下がり、群れは弱体化するというのが俺の見方なのだ。
こんな俺の意見にまず賛成してくれたのは、やはりアモンであった。
「いつもの一騎打ち……相手の大将とサシで戦うタイマンとかいうやり方だな。男らしくて俺は好きだ」
アモンが賛同したので、エドヴァルド父とシュルヴェステル様に異存はない。
「トール、お前は飛翔出来るようになったというが……竜化した我が背に乗れ! その方が戦い易いぞ! お前が闘神様の騎士なら俺が喜んで騎竜となろう」
エドヴァルド父が熱い視線を送って来るのを見て、俺は大きく頷いていたのであった。
0
お気に入りに追加
284
あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる