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第139話「美しき情報屋」
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俺達が今見ている情報屋の家……
この街中のどこにでもある、ありふれたごく普通の家であった。
当たり前といえばそうなのだが、怪しい響きのある職業なのに拍子抜けする俺達である。
ごんごん!
ヴォラクがドアについている獅子のノッカーを使う。
「誰?」
応対した声も意外な事に『女』であった。
何か情報屋って、ずるがしこそうな男をイメージしていたから意外だ。
「耳……」
ヴォラクが、応対した声に対して低い声で呟いた。
どうやら合言葉という奴らしい。
「今……開ける」
カチャリ……
鍵がそっと外され、ドアが音も無く開く。
「早く! 早く中に入って!」
俺達は促され、家の中へ滑るように入り込んだ。
目の前に立っている情報屋は、薄手の革鎧を纏ったデックアールヴ族の妙齢の女性である。
妙齢と言っても見た目という意味だ。
リョースアールヴ同様、デックアールヴも長命の種族だから実際には何歳なのか、はっきりとはしない。
俺が資料本で読んだ知識によれば、デックアールヴとはリョースアールヴに比べれば背が低く、醜いと言われている。
あのドヴェルグ=ドワーフと、全く一緒だと書いてあった資料本もあった。
しかし目の前の彼女は身長もリョースアールヴと同じくらいの170cm程度はあり、その上とても美しかった。
色白で儚げな美しさがリョ-スアールヴだとすれば、デックアールヴの彼女は色黒で野生的な美しさだ。
逞しい、と言っても良いだろう。
俺が好物の大きな胸も相当なものだ。
ゆさゆさと揺れている。
すらっとしたスタイルも抜群。
ウエストはきゅっとくびれていて、お尻は締まっており、脚も長い。
「美い女だなぁ……畜生……」
ヴォラクが思わず「ぽかん」と口を開けた。
俺も同意してつい頷いた瞬間、足が「ぽこん」と蹴られる。
「あう!」
「トール! 浮気は……いかんぞ!」
小さな悲鳴をあげた俺の事を、腕組みをして睨んでいるのはソフィアであった。
俺はさすがに片手を挙げ、「悪かった」というポーズをとる。
そんな俺を見て、女はくすりと笑う。
「ふふふ、こっちだ」
応接室に案内され、肘掛付き長椅子に座るように勧められた俺達。
ヴォラクはソドムの情報屋から彼女の名を聞いていたようだ。
「あんたが、サンドラさんかい?」
「ああ、そうよ」
これは偽名兼通り名だろう。
俺は反射的に魔力波《オーラ》を読み込んで、彼女の本名を覚えた。
それにしても……彼女もどことなく誰かに似ている。
俺はふとそう感じた。
そんな俺達の名をサンドラさんは聞いて来た。
「おたく達は?」
「ああ、ソドムの街の情報屋の紹介でぇ。俺はぁヴォーラ、この方々は仲間だぁ!」
「俺はトール・ユーキ。ヴァレンタイン王国の商人兼冒険者だ」
「ソフィア・ユーキ。トールの妻じゃ!」
おお! 偉いぞ、ソフィア。
ここでソフィア・ガルドルドなんて名乗ったら、街は大騒ぎだ。
サンドラさんは「ちらっ」とヴォラクを見て鼻を鳴らす。
「ということはヴォーラ、あんたがトールに召喚されて従士になっているという事ね」
このサンドラさんという女性は、傍《はた》からヴォラクが悪魔だというのを承知している。
まあ、悪魔の国の情報屋からの紹介と伝えたので、そのような認識なのであろう。
しかし!
悪魔を相手に堂々と商売に望むなど、死霊術師でもないのに良い度胸である。
「ああ、そうでぇ! 俺はこの人達の従士って奴よぉ!」
ヴォラクが肯定するとサンドラさんは頷いた。
これで俺達の身元確認が済んだ、という事であろう。
「じゃあ早速商談に入りましょう。この私に『お題』を提示してご覧なさい。その『お題』に対して情報を提示して対価と引き換えに内容を教えてあげる」
サンドラさんが「商売をする」態勢に入ったので、俺は早速本題を切り出す。
「聞いてくれ、サンドラさん。貴女の所に来た理由は『失われた地』の情報収集です。出来れば迷宮の地図があればベストですが、記録とかでも構いません。対価と引き換えに提供して頂きたいのですが」
相手は金で割り切った商売だが、俺は商人らしく丁寧に頼む。
内容は、さっき冒険者ギルドでマスターのクリスティーナさんへ伝えたのと殆ど一緒だ。
「トール、貴方の丁寧な頼み方は気に入ったわ。 ふふふ、それと失われた地ね。……OKさ! とっても良い情報があるわ」
「とっても良い情報が……ある? じゃあ情報内容と対価の提示をお願いします」
「ああ、迷宮の途中までの地図と付帯説明だね。対価は300万アウルム、金貨300枚だよ」
金貨300枚か……
結構取るな、というのが俺の印象であった。
※金貨300枚は約300万円です。
今の俺達にとって、金貨300枚は決して払えない金額ではない。
だが……
俺はサンドラさんの表現が曖昧なので、少し突っ込みを入れる事にした。
「サンドラさん、迷宮の途中までってのが気になる。例えば迷宮が全10層だとしたら第1層でも途中までだ。その部分を具体的に話して下さい」
「ふふふ、注意深いし、はっきり言うね。……良いわ、推定全10層のうち、9層までの地図と付帯説明よ」
「成る程、残りの1層は謎という事ですね。分かりました……より詳しい付帯説明を付けて頂けたら増額して350万アウルムを支払いましょう」
俺は一気に勝負に出た。
こういう方々は金次第だ。
有力な情報を取得する為には、金をけちってはいけない。
間を置かず、俺は相手が言葉を挟む前に話を続けた。
「但し、350万アウルムは俺達が苦労して稼いだ金だ。聞いた内容でまだ聞き足りない部分があればいろいろ取材させて貰いますが、宜しいですか?」
俺の言葉を聞いたサンドラさんは、納得した表情を見せる。
「しっかりしているね。……良いよ! 但し対価は前金になるわ」
前金か……
一旦払えば、後は知らん振りされてしまう可能性だってある。
そんなリスクはあるが、今後の事もある。
ソフィアの件以外の商取引でも彼女達デックアールヴに依頼し、助けて貰う事があるやもしれない。
俺は小さく頷くと、悪魔王国で受け取った金貨を取り出した。
まともに金貨350枚などは嵩張って支払い難いし、相手も嫌がる。
この世界の貨幣は10進法で区別されており、億単位の神金貨が最高の貨幣だ。
次いで竜金貨、王金貨、白金貨、金貨、大銀貨、銀貨、大銅貨、そして最小単位の銅貨と続くのである。
俺は王金貨3枚と、白金貨5枚を情報を得る前金としてのサンドラさんに渡したのであった。
この街中のどこにでもある、ありふれたごく普通の家であった。
当たり前といえばそうなのだが、怪しい響きのある職業なのに拍子抜けする俺達である。
ごんごん!
ヴォラクがドアについている獅子のノッカーを使う。
「誰?」
応対した声も意外な事に『女』であった。
何か情報屋って、ずるがしこそうな男をイメージしていたから意外だ。
「耳……」
ヴォラクが、応対した声に対して低い声で呟いた。
どうやら合言葉という奴らしい。
「今……開ける」
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鍵がそっと外され、ドアが音も無く開く。
「早く! 早く中に入って!」
俺達は促され、家の中へ滑るように入り込んだ。
目の前に立っている情報屋は、薄手の革鎧を纏ったデックアールヴ族の妙齢の女性である。
妙齢と言っても見た目という意味だ。
リョースアールヴ同様、デックアールヴも長命の種族だから実際には何歳なのか、はっきりとはしない。
俺が資料本で読んだ知識によれば、デックアールヴとはリョースアールヴに比べれば背が低く、醜いと言われている。
あのドヴェルグ=ドワーフと、全く一緒だと書いてあった資料本もあった。
しかし目の前の彼女は身長もリョースアールヴと同じくらいの170cm程度はあり、その上とても美しかった。
色白で儚げな美しさがリョ-スアールヴだとすれば、デックアールヴの彼女は色黒で野生的な美しさだ。
逞しい、と言っても良いだろう。
俺が好物の大きな胸も相当なものだ。
ゆさゆさと揺れている。
すらっとしたスタイルも抜群。
ウエストはきゅっとくびれていて、お尻は締まっており、脚も長い。
「美い女だなぁ……畜生……」
ヴォラクが思わず「ぽかん」と口を開けた。
俺も同意してつい頷いた瞬間、足が「ぽこん」と蹴られる。
「あう!」
「トール! 浮気は……いかんぞ!」
小さな悲鳴をあげた俺の事を、腕組みをして睨んでいるのはソフィアであった。
俺はさすがに片手を挙げ、「悪かった」というポーズをとる。
そんな俺を見て、女はくすりと笑う。
「ふふふ、こっちだ」
応接室に案内され、肘掛付き長椅子に座るように勧められた俺達。
ヴォラクはソドムの情報屋から彼女の名を聞いていたようだ。
「あんたが、サンドラさんかい?」
「ああ、そうよ」
これは偽名兼通り名だろう。
俺は反射的に魔力波《オーラ》を読み込んで、彼女の本名を覚えた。
それにしても……彼女もどことなく誰かに似ている。
俺はふとそう感じた。
そんな俺達の名をサンドラさんは聞いて来た。
「おたく達は?」
「ああ、ソドムの街の情報屋の紹介でぇ。俺はぁヴォーラ、この方々は仲間だぁ!」
「俺はトール・ユーキ。ヴァレンタイン王国の商人兼冒険者だ」
「ソフィア・ユーキ。トールの妻じゃ!」
おお! 偉いぞ、ソフィア。
ここでソフィア・ガルドルドなんて名乗ったら、街は大騒ぎだ。
サンドラさんは「ちらっ」とヴォラクを見て鼻を鳴らす。
「ということはヴォーラ、あんたがトールに召喚されて従士になっているという事ね」
このサンドラさんという女性は、傍《はた》からヴォラクが悪魔だというのを承知している。
まあ、悪魔の国の情報屋からの紹介と伝えたので、そのような認識なのであろう。
しかし!
悪魔を相手に堂々と商売に望むなど、死霊術師でもないのに良い度胸である。
「ああ、そうでぇ! 俺はこの人達の従士って奴よぉ!」
ヴォラクが肯定するとサンドラさんは頷いた。
これで俺達の身元確認が済んだ、という事であろう。
「じゃあ早速商談に入りましょう。この私に『お題』を提示してご覧なさい。その『お題』に対して情報を提示して対価と引き換えに内容を教えてあげる」
サンドラさんが「商売をする」態勢に入ったので、俺は早速本題を切り出す。
「聞いてくれ、サンドラさん。貴女の所に来た理由は『失われた地』の情報収集です。出来れば迷宮の地図があればベストですが、記録とかでも構いません。対価と引き換えに提供して頂きたいのですが」
相手は金で割り切った商売だが、俺は商人らしく丁寧に頼む。
内容は、さっき冒険者ギルドでマスターのクリスティーナさんへ伝えたのと殆ど一緒だ。
「トール、貴方の丁寧な頼み方は気に入ったわ。 ふふふ、それと失われた地ね。……OKさ! とっても良い情報があるわ」
「とっても良い情報が……ある? じゃあ情報内容と対価の提示をお願いします」
「ああ、迷宮の途中までの地図と付帯説明だね。対価は300万アウルム、金貨300枚だよ」
金貨300枚か……
結構取るな、というのが俺の印象であった。
※金貨300枚は約300万円です。
今の俺達にとって、金貨300枚は決して払えない金額ではない。
だが……
俺はサンドラさんの表現が曖昧なので、少し突っ込みを入れる事にした。
「サンドラさん、迷宮の途中までってのが気になる。例えば迷宮が全10層だとしたら第1層でも途中までだ。その部分を具体的に話して下さい」
「ふふふ、注意深いし、はっきり言うね。……良いわ、推定全10層のうち、9層までの地図と付帯説明よ」
「成る程、残りの1層は謎という事ですね。分かりました……より詳しい付帯説明を付けて頂けたら増額して350万アウルムを支払いましょう」
俺は一気に勝負に出た。
こういう方々は金次第だ。
有力な情報を取得する為には、金をけちってはいけない。
間を置かず、俺は相手が言葉を挟む前に話を続けた。
「但し、350万アウルムは俺達が苦労して稼いだ金だ。聞いた内容でまだ聞き足りない部分があればいろいろ取材させて貰いますが、宜しいですか?」
俺の言葉を聞いたサンドラさんは、納得した表情を見せる。
「しっかりしているね。……良いよ! 但し対価は前金になるわ」
前金か……
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そんなリスクはあるが、今後の事もある。
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俺は小さく頷くと、悪魔王国で受け取った金貨を取り出した。
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