137 / 205
第137話「フレデリカの反撃」
しおりを挟む
俺達はアールヴの美少女フレデリカ・エイルトヴァーラの事情を聞いてしまった。
事情だけ考えればとても気の毒だ。
実の兄が迷宮で行方不明なら、あれだけ心配する気持ちも分かる。
今迄生きて帰って来た者が居ないから、尚更だろう。
しかし……
俺は改めて考えたが、やはり『依頼』として請ける事は出来ないと判断した。
一旦、正式な依頼として請けてしまうと『責任』の問題が発生する。
彼女の兄アウグストを助けられなかった場合、俺達クランは徹底的に糾弾されるだろう。
もし、それが既に死んでいた等の不可抗力であってもだ。
救助対象者がアールヴの長ソウェルの孫と言う事実が、可能性を確実にする。
なので、目の前のギルドマスターには断る理由を伝えておく。
フレデリカの叔母ということは、アウグストにとっても同じ。
可愛い甥が行方不明で、何とか助けたいだろうから。
「申し訳ない、マスター。俺達クランは既に商人としての依頼を何件も受けているし、自分達の事で精一杯なんだ。もし彼を見かけて可能であれば助けるとしか言えない」
俺がクリスティーナさんにそう言うと、彼女は結構冷静で怒った様子はなかった。
それどころか、眉を顰《ひそ》めて首を横に振る。
「フレデリカの依頼は断わるのは当然としても……君達はあの遺跡に探索に行くのか? ……探索自体はこの国の法律で禁止などしていないから私が止めるわけにはいかないが……どうせならやめておいた方が良いぞ」
眉を顰める……
このような表情もアールヴ美女クリスティーナさんならば、とても趣きがある。
どんな種族でも美人と言うのは絵になるなぁ、なんて見とれていたらジュリアに思い切り膝をつねられた。
あはは、まずかった!
……今後は注意しないと。
俺は「コホン」と軽く咳をして、用件を切り出す。
「申し訳ないのですが、この冒険者ギルドに来た理由は『失われた地』の情報収集です。出来れば迷宮の地図があればベストですが、単なる記録とかでも構いません。提供して頂きたいのですが」
俺の丁寧な物言いにも、クリスティーナさんはしかめっ面をして腕を組んだままだ。
こうなると、答えはほぼ予想出来る。
「悪いが、ギルドで探索や仲介を禁止している以上、それを幇助するような行為は禁じられている」
そうか……やっぱりな。
国では禁止していなくても、冒険者ギルドで『失われた地』に関わる事を禁止していたら当然か……
商業ギルドの時もそうだったが、交渉事は粘ってOKか否か、見極めの早さも必要だ。
クリスティーナさんの反応を見て考えれば……ここは、すっぱり諦めた方が良さそうだ。
「分かりました! 別件で何かあったらすぐご相談しますよ」
俺は『別件』と言う所を特に強調してクリスティーナさんに伝えると、皆を促して冒険者ギルドを後にしたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
俺達が冒険者ギルドを出るとまた『彼女』に会った。
いわずと知れたフレデリカである。
しかし今度の彼女はひとりきりではなかった。
アールヴと人間族、それも女性ばかりを引き連れて立ちはだかっていたのである。
フレデリカは、さすがに冷静さを取り戻していた。
半狂乱になって、泣き叫んだ表情は消えている。
キッと俺を睨みつけると、
「トール! さっきはよくも冷たくしてくれたわね。この私のたっての頼みだと言うのに! でもね、貴方が理不尽に断わっても、私は全然平気なんだから!」
だ・か・ら~。
俺が冷たくしたとか、理不尽に断ったなんて言い方をするなよ……
君のファンなのかどうか知らないけど、わけが分からない冒険者達からまた変に誤解されるから。
でもフレデリカは、俺の嫁ズ同様に『反論』はきっぱりと無効化するだろうな。
ちらりと、フレデリカの仲間を見た。
アールヴのお嬢様が集めただけあって魔力波から判断すると皆、結構な腕の持ち主だ。
「冒険者ギルド非公認だけど私のクラン、スペルビアよ。皆、自己紹介して!」
「ロドニアの戦士ダーリャ・グリーンだ」
ずいっと出る大柄な戦士。
赤毛の女の子で身長2m近くある。
そして栗毛の癒し系な女子。
「ヴァレンタインの元司祭ベレニス・オビーヌです」
そして、フレデリカと同じアールヴ女子。
司祭さんと同じ栗毛。
すばしっこそうで、ジュリアと似たタイプ。
「フレデリカ様の侍女、ハンナ・エクルースでございます」
フレデリカの指示で3人のクランメンバーが順番に名乗った。
ふうむ、全員結構可愛い。
男が女子を見る時にはまず顔に目が行く。
仕方がない、現象なのだ。
そしてオオトリは、
「そして私がクランリーダーのフレデリカ・エイルトヴァーラよ」
えっへん!
どうだい!
という感じで、フレデリカが胸を張った。
俺はクランスペルビアの構成を考えてみる。
魔法剣士であるフレデリカが攻撃役《アタッカー》、頑丈そうな戦士ダーリャが盾役《タンク》、元司祭ベレニスは当然、回復役《ヒーラー》であり、1番小柄なハンナは強化役《バファー》か、シーフであろう。
「スペルビアは女性だけのクランだけど……例外として貴方は入れてあげようと思ったのに!」
そりゃ、ど~も!
紅一点の反対って事か。
でも今だって俺はそんなクランに居るからなぁ。
「じゃあ失礼させてもらうわ! 皆、行きましょう!」
「「「はっ!」」」
フレデリカ達は踵を返すと、俺達の前から去って行ったのであった。
事情だけ考えればとても気の毒だ。
実の兄が迷宮で行方不明なら、あれだけ心配する気持ちも分かる。
今迄生きて帰って来た者が居ないから、尚更だろう。
しかし……
俺は改めて考えたが、やはり『依頼』として請ける事は出来ないと判断した。
一旦、正式な依頼として請けてしまうと『責任』の問題が発生する。
彼女の兄アウグストを助けられなかった場合、俺達クランは徹底的に糾弾されるだろう。
もし、それが既に死んでいた等の不可抗力であってもだ。
救助対象者がアールヴの長ソウェルの孫と言う事実が、可能性を確実にする。
なので、目の前のギルドマスターには断る理由を伝えておく。
フレデリカの叔母ということは、アウグストにとっても同じ。
可愛い甥が行方不明で、何とか助けたいだろうから。
「申し訳ない、マスター。俺達クランは既に商人としての依頼を何件も受けているし、自分達の事で精一杯なんだ。もし彼を見かけて可能であれば助けるとしか言えない」
俺がクリスティーナさんにそう言うと、彼女は結構冷静で怒った様子はなかった。
それどころか、眉を顰《ひそ》めて首を横に振る。
「フレデリカの依頼は断わるのは当然としても……君達はあの遺跡に探索に行くのか? ……探索自体はこの国の法律で禁止などしていないから私が止めるわけにはいかないが……どうせならやめておいた方が良いぞ」
眉を顰める……
このような表情もアールヴ美女クリスティーナさんならば、とても趣きがある。
どんな種族でも美人と言うのは絵になるなぁ、なんて見とれていたらジュリアに思い切り膝をつねられた。
あはは、まずかった!
……今後は注意しないと。
俺は「コホン」と軽く咳をして、用件を切り出す。
「申し訳ないのですが、この冒険者ギルドに来た理由は『失われた地』の情報収集です。出来れば迷宮の地図があればベストですが、単なる記録とかでも構いません。提供して頂きたいのですが」
俺の丁寧な物言いにも、クリスティーナさんはしかめっ面をして腕を組んだままだ。
こうなると、答えはほぼ予想出来る。
「悪いが、ギルドで探索や仲介を禁止している以上、それを幇助するような行為は禁じられている」
そうか……やっぱりな。
国では禁止していなくても、冒険者ギルドで『失われた地』に関わる事を禁止していたら当然か……
商業ギルドの時もそうだったが、交渉事は粘ってOKか否か、見極めの早さも必要だ。
クリスティーナさんの反応を見て考えれば……ここは、すっぱり諦めた方が良さそうだ。
「分かりました! 別件で何かあったらすぐご相談しますよ」
俺は『別件』と言う所を特に強調してクリスティーナさんに伝えると、皆を促して冒険者ギルドを後にしたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
俺達が冒険者ギルドを出るとまた『彼女』に会った。
いわずと知れたフレデリカである。
しかし今度の彼女はひとりきりではなかった。
アールヴと人間族、それも女性ばかりを引き連れて立ちはだかっていたのである。
フレデリカは、さすがに冷静さを取り戻していた。
半狂乱になって、泣き叫んだ表情は消えている。
キッと俺を睨みつけると、
「トール! さっきはよくも冷たくしてくれたわね。この私のたっての頼みだと言うのに! でもね、貴方が理不尽に断わっても、私は全然平気なんだから!」
だ・か・ら~。
俺が冷たくしたとか、理不尽に断ったなんて言い方をするなよ……
君のファンなのかどうか知らないけど、わけが分からない冒険者達からまた変に誤解されるから。
でもフレデリカは、俺の嫁ズ同様に『反論』はきっぱりと無効化するだろうな。
ちらりと、フレデリカの仲間を見た。
アールヴのお嬢様が集めただけあって魔力波から判断すると皆、結構な腕の持ち主だ。
「冒険者ギルド非公認だけど私のクラン、スペルビアよ。皆、自己紹介して!」
「ロドニアの戦士ダーリャ・グリーンだ」
ずいっと出る大柄な戦士。
赤毛の女の子で身長2m近くある。
そして栗毛の癒し系な女子。
「ヴァレンタインの元司祭ベレニス・オビーヌです」
そして、フレデリカと同じアールヴ女子。
司祭さんと同じ栗毛。
すばしっこそうで、ジュリアと似たタイプ。
「フレデリカ様の侍女、ハンナ・エクルースでございます」
フレデリカの指示で3人のクランメンバーが順番に名乗った。
ふうむ、全員結構可愛い。
男が女子を見る時にはまず顔に目が行く。
仕方がない、現象なのだ。
そしてオオトリは、
「そして私がクランリーダーのフレデリカ・エイルトヴァーラよ」
えっへん!
どうだい!
という感じで、フレデリカが胸を張った。
俺はクランスペルビアの構成を考えてみる。
魔法剣士であるフレデリカが攻撃役《アタッカー》、頑丈そうな戦士ダーリャが盾役《タンク》、元司祭ベレニスは当然、回復役《ヒーラー》であり、1番小柄なハンナは強化役《バファー》か、シーフであろう。
「スペルビアは女性だけのクランだけど……例外として貴方は入れてあげようと思ったのに!」
そりゃ、ど~も!
紅一点の反対って事か。
でも今だって俺はそんなクランに居るからなぁ。
「じゃあ失礼させてもらうわ! 皆、行きましょう!」
「「「はっ!」」」
フレデリカ達は踵を返すと、俺達の前から去って行ったのであった。
0
お気に入りに追加
284
あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる