73 / 205
第73話「恐るべき現実②」
しおりを挟む
「奴等はいわゆる初心者殺し。人間の誇りも何もない不心得者達である」
一転して犠牲者となっている冒険者達。
彼等を見るアモンの濃い鳶色の眼は瞬きもしない。
「俺には発する魔力波《オーラ》で分かる。奴等はこの迷宮に来たばかりの、冒険者としては経験の少ない下位ランクの初心者《ルーキー》だけを狙って来た」
「…………」
「襲ったクランの男は即座に殺し、女も犯した後に容赦なく殺した。因果応報とは良く言ったもの、今その業が自分達に返って来たのだからな」
悪霊はまだ音を立てて、哀れな冒険者達を貪り食っていた。
アモンは、ゆっくりと俺に向き直る。
「トールよ、見ておけ! これがこの世界の非情な現実なのだ……他人を全て敵とみなせとは言わないが、全ての行動の結果が自己責任となる。今のお前には大事な妻を守る義務が生まれたのを忘れるな」
……確かに、アモンの言う通りだ。
少し前まで普通の高校生だった俺。
その俺が嫁をふたりも娶り、今や全く違う環境の異世界で生きて行く。
この初心者殺しへの対応も、本当はこのクランのリーダーである俺が責任を以て対処すべき事なのだ。
アモンは更に話を続ける。
「この世界は創世神とその一族が管理する世界。彼等の定めた運命の輪に基づいて生きるのは俺達悪魔でも、お前達人間でも変わらない事実だ。実戦経験が無いお前がこの迷宮に来たのも、その運命のせいかもしれない」
そうか!
アモンにそう言われた俺は「ハッ」として気が付いた。
万が一、俺があっけなく死んだらいろいろと問題が起こるに違いない。
それを回避させる為だろう。
邪神様……すなわちこの世界の管理者である創世神の直子スパイラルは俺に経験を積ませ、価値観を分からせる為にこの迷宮に送り込んだのだ。
俺がそんな考えに及んだ瞬間である。
例によって俺の心へ聞き慣れた声が響いた。
この異世界へ俺を送り込んだ張本人である邪神様である。
『ふふふ、僕の事が漸く分かって来たようだね。さすが、伊達に使徒をやっていないね』
邪神様の事など知りたくもないが、一応使徒なら仕方がない……
『そう! 使徒の君はもっと僕の事を知らなきゃね! そしてこの世界の事もね』
『認めます……そして自覚もします。確かに家族も出来たし、この世界の事を知らないといけないです』
『うふふ、使徒として結構しっかりして来たじゃない! 責任感が芽生えたって事だね』
『褒めて頂きありがとうございます』
『ふふふ、結構! 君はこれから今迄生きて来た世界とは全く違う価値観で生きる事を強いられる。この悪魔君の言う通り全てが自己責任という世界だからね。甘い判断では僕が改造したそのチートな能力をもってしても危ないよ』
『分かっていますよ、俺はこの世界では非情になるんでしょう?』
『ノンノンノン! それこそ分かっていないよ。非情な決断をするだけではないんだ。……情けは人の為ならず……時にはそういう配慮をする事で君達が生き残れる理由となる』
情けは人の為ならずって……どういう意味の諺だっけ?
……難しいな。
まだ頭が高校生の俺では理解不能だ。
『高校生ってだけじゃなくて、単に落ちこぼれだったしね、あはは』
くう~、相変わらず性悪!
本当に……ムカツク!
『ははははは! 偉大なる僕が教えてやろう。馬鹿で愚かな君は、謙虚に耳をかっぽじってから聞くが良い』
『…………』
『情けは人の為ならずって言うのはね、まさに君が悪魔王女様を助けている事。お陰でそこに居る悪魔侯爵君でさえ、君に友情って奴を感じているじゃないか』
『へ? このアモンが俺に友情を!?』
『そうだよ! 面白い事にさ、不出来な弟子を育てる厳しい師匠みたいな気持ちも生まれているみたい』
『まさか? 俺は人間だし、アモンは非情な悪魔じゃないですか。その上、婚約者であるイザベラを寝取ってもいるんですよ』
『そこが面白い所さ。まあ神と悪魔、そして人間の価値観はそれぞれ違うからね』
むう……
そんなもんかい。
『まあ、神の使徒の嫁が竜神族と悪魔、親友も悪魔ってのは傑作だよねぇ! 僕も君を見ていて飽きないよ、さすがに!』
邪神様は満足そうに言い放つ。
『ふふふ、これからも山あり谷ありの人生を用意しておいたから楽しんでね。ば~い』
あ、待て!
じゃあ、俺はまたお前の手の平で遊ばされるのか?
しかし!
いつものように邪神様は自分が告げたい事を言うだけ言うとさっさと帰ってしまった。
「大丈夫?」
「おい、トールったら、ぼうっとして……」
え!?
心配したジュリアとイザベラ、ふたりの声で俺は我に返った。
「迷宮……いや戦場における集中力の欠如は死に繋がる。深く反省すべきだ」
俺をぴしりと諭すような、アモンの教師然たる声。
やはりスパイラルの声、念話は俺以外には全く聞こえていない。
「ジュリア、イザベラ、大丈夫だ。そして済まない、アモン……反省するよ」
俺が素直に謝るとジュリアとイザベラはホッとする。
そして、いかつい顔のアモンの顔が僅かだが……綻んだ気がしたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
アモンの部下である悪霊達が、魔界に帰った。
なので、俺達はかつて冒険者であったモノの傍らに行ってみた。
悪霊達の食欲は旺盛と言って良い。
冒険者達は単に残骸と化していて、骨と装飾品を残しているのみであった。
因果応報……
彼等がさっき見たような形で経験の少ない初心者に悪事を働いた報いを受けた事になる。
ここまで来ると1番冷静なのがジュリアだ。
『自分』と『イザベラ』を容赦なく乱暴した事も、彼女を非情にしている大きな原因であろう。
「ええとこいつら、大した鎧はつけていないね。これは要らないと…… 後は結構な現金といくつかの魔法指輪、そして魔力蓄積用の魔法水晶を持っているよ。もう2度と奴等が使う事は無いだろうから、ありがたく貰っておこう」
前世の俺から見れば立派な窃盗だが、この世界では拾得物を届けるような習慣はない。
悪霊が奴等を喰い殺した事もあって、犯罪確認用の魔法水晶も反応しないという。
「貰っちゃおう! 私も賛成だよ!」
「…………」
イザベラは否応なく賛成し、アモンは肯定するように無言で頷いた。
俺は「分かった」と返事をして、死体から『回収』を始めたのであった。
一転して犠牲者となっている冒険者達。
彼等を見るアモンの濃い鳶色の眼は瞬きもしない。
「俺には発する魔力波《オーラ》で分かる。奴等はこの迷宮に来たばかりの、冒険者としては経験の少ない下位ランクの初心者《ルーキー》だけを狙って来た」
「…………」
「襲ったクランの男は即座に殺し、女も犯した後に容赦なく殺した。因果応報とは良く言ったもの、今その業が自分達に返って来たのだからな」
悪霊はまだ音を立てて、哀れな冒険者達を貪り食っていた。
アモンは、ゆっくりと俺に向き直る。
「トールよ、見ておけ! これがこの世界の非情な現実なのだ……他人を全て敵とみなせとは言わないが、全ての行動の結果が自己責任となる。今のお前には大事な妻を守る義務が生まれたのを忘れるな」
……確かに、アモンの言う通りだ。
少し前まで普通の高校生だった俺。
その俺が嫁をふたりも娶り、今や全く違う環境の異世界で生きて行く。
この初心者殺しへの対応も、本当はこのクランのリーダーである俺が責任を以て対処すべき事なのだ。
アモンは更に話を続ける。
「この世界は創世神とその一族が管理する世界。彼等の定めた運命の輪に基づいて生きるのは俺達悪魔でも、お前達人間でも変わらない事実だ。実戦経験が無いお前がこの迷宮に来たのも、その運命のせいかもしれない」
そうか!
アモンにそう言われた俺は「ハッ」として気が付いた。
万が一、俺があっけなく死んだらいろいろと問題が起こるに違いない。
それを回避させる為だろう。
邪神様……すなわちこの世界の管理者である創世神の直子スパイラルは俺に経験を積ませ、価値観を分からせる為にこの迷宮に送り込んだのだ。
俺がそんな考えに及んだ瞬間である。
例によって俺の心へ聞き慣れた声が響いた。
この異世界へ俺を送り込んだ張本人である邪神様である。
『ふふふ、僕の事が漸く分かって来たようだね。さすが、伊達に使徒をやっていないね』
邪神様の事など知りたくもないが、一応使徒なら仕方がない……
『そう! 使徒の君はもっと僕の事を知らなきゃね! そしてこの世界の事もね』
『認めます……そして自覚もします。確かに家族も出来たし、この世界の事を知らないといけないです』
『うふふ、使徒として結構しっかりして来たじゃない! 責任感が芽生えたって事だね』
『褒めて頂きありがとうございます』
『ふふふ、結構! 君はこれから今迄生きて来た世界とは全く違う価値観で生きる事を強いられる。この悪魔君の言う通り全てが自己責任という世界だからね。甘い判断では僕が改造したそのチートな能力をもってしても危ないよ』
『分かっていますよ、俺はこの世界では非情になるんでしょう?』
『ノンノンノン! それこそ分かっていないよ。非情な決断をするだけではないんだ。……情けは人の為ならず……時にはそういう配慮をする事で君達が生き残れる理由となる』
情けは人の為ならずって……どういう意味の諺だっけ?
……難しいな。
まだ頭が高校生の俺では理解不能だ。
『高校生ってだけじゃなくて、単に落ちこぼれだったしね、あはは』
くう~、相変わらず性悪!
本当に……ムカツク!
『ははははは! 偉大なる僕が教えてやろう。馬鹿で愚かな君は、謙虚に耳をかっぽじってから聞くが良い』
『…………』
『情けは人の為ならずって言うのはね、まさに君が悪魔王女様を助けている事。お陰でそこに居る悪魔侯爵君でさえ、君に友情って奴を感じているじゃないか』
『へ? このアモンが俺に友情を!?』
『そうだよ! 面白い事にさ、不出来な弟子を育てる厳しい師匠みたいな気持ちも生まれているみたい』
『まさか? 俺は人間だし、アモンは非情な悪魔じゃないですか。その上、婚約者であるイザベラを寝取ってもいるんですよ』
『そこが面白い所さ。まあ神と悪魔、そして人間の価値観はそれぞれ違うからね』
むう……
そんなもんかい。
『まあ、神の使徒の嫁が竜神族と悪魔、親友も悪魔ってのは傑作だよねぇ! 僕も君を見ていて飽きないよ、さすがに!』
邪神様は満足そうに言い放つ。
『ふふふ、これからも山あり谷ありの人生を用意しておいたから楽しんでね。ば~い』
あ、待て!
じゃあ、俺はまたお前の手の平で遊ばされるのか?
しかし!
いつものように邪神様は自分が告げたい事を言うだけ言うとさっさと帰ってしまった。
「大丈夫?」
「おい、トールったら、ぼうっとして……」
え!?
心配したジュリアとイザベラ、ふたりの声で俺は我に返った。
「迷宮……いや戦場における集中力の欠如は死に繋がる。深く反省すべきだ」
俺をぴしりと諭すような、アモンの教師然たる声。
やはりスパイラルの声、念話は俺以外には全く聞こえていない。
「ジュリア、イザベラ、大丈夫だ。そして済まない、アモン……反省するよ」
俺が素直に謝るとジュリアとイザベラはホッとする。
そして、いかつい顔のアモンの顔が僅かだが……綻んだ気がしたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
アモンの部下である悪霊達が、魔界に帰った。
なので、俺達はかつて冒険者であったモノの傍らに行ってみた。
悪霊達の食欲は旺盛と言って良い。
冒険者達は単に残骸と化していて、骨と装飾品を残しているのみであった。
因果応報……
彼等がさっき見たような形で経験の少ない初心者に悪事を働いた報いを受けた事になる。
ここまで来ると1番冷静なのがジュリアだ。
『自分』と『イザベラ』を容赦なく乱暴した事も、彼女を非情にしている大きな原因であろう。
「ええとこいつら、大した鎧はつけていないね。これは要らないと…… 後は結構な現金といくつかの魔法指輪、そして魔力蓄積用の魔法水晶を持っているよ。もう2度と奴等が使う事は無いだろうから、ありがたく貰っておこう」
前世の俺から見れば立派な窃盗だが、この世界では拾得物を届けるような習慣はない。
悪霊が奴等を喰い殺した事もあって、犯罪確認用の魔法水晶も反応しないという。
「貰っちゃおう! 私も賛成だよ!」
「…………」
イザベラは否応なく賛成し、アモンは肯定するように無言で頷いた。
俺は「分かった」と返事をして、死体から『回収』を始めたのであった。
0
お気に入りに追加
284
あなたにおすすめの小説

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる