55 / 205
第55話「悪魔の婚約者」
しおりを挟む
近付いて来た男の顔……
俺は見て思わず苦笑した。
獰猛な猛禽類のような顔をした戦士の男。
彼は顔付きだけではなく、実際にとても怒っていたからである。
こいつ……一体、何者だろう?
第一声で誰に何をどう言うのか、気になった。
イザベラの知り合いという事で、俺とジュリアは心当たりが全くないからである。
彼は予想通り、イザベラに近付くと深く一礼した。
そして、低く渋い声でこう切り出したのだ。
「イザベラ様……何故、気高《けだか》い貴女がこのような薄汚い人間風情《にんげんふぜい》と行動を共にしておられるか、俺には理解しかねます。ともあれ……お父上もとても心配しておいでです。すぐ国へ戻りましょう」
これって主従関係?
男の口調も態度も、臣下が王族に対するものではある、
だけど……
何となく奴の雰囲気には、イザベラに対する気安さが感じられた。
このようなやりとりをするのは彼も悪魔か、それに準ずる上級魔族なのだろう。
それにしても……
イザベラが俺達に初めて会った時もそうであったが、悪魔族は人間を見下す傾向がある。
正直言って、少しムッとした。
何だよ!
俺達が薄汚くて……悪かったな。
悪魔がそんなに偉いのかよ!
もしもこいつをもし怒らせると、真っ当に話が出来なくなるとは聞いていたが……
上から目線の、この態度じゃ俺の方が先に頭に来そうだ。
そんな事をつらつらと考える俺。
帰国を促す戦士の男に対して、イザベラはきっぱりと断りを入れる。
「私は戻りません! 姉上の為にオリハルコンを手に入れるまでは!」
「レイラ様の為? ははは、それは単なる口実でありましょう」
男はあっさり、イザベラの主張を否定した。
姉の輿入れの為のオリハルコンの入手というのが表向きで、実は彼女の本意ではないとしたら……
「…………」
戦士の男の言う事は、全くの出鱈目じゃあないのだろう。
その証拠にイザベラは黙り込んでしまった。
だったらイザベラは何故、国を出たのだ?
一体どういう事だろう?
しかし俺の疑問も、男が即座に種明かしをしてくれた。
「ははは、俺との婚約の儀を嫌がって先延ばししたいが為に魔界を抜け出たのは一目瞭然。しかしよりによって人間の世界などに来て何をしようと申されるのだ、イザベラ様」
ええっ!?
こいつ、イザベラの婚約者か!
しかも驚きだ。
相手が自分を嫌っているかもしれないのに、堂々としたこの態度は何?
俺なら絶対に無理。
黙って身を引く。
悪魔って、皆こうなのだろうか?
ある意味、凄いと言えなくもない。
「さあ、俺と一緒にお父上の下へ帰りましょう!」
男は焦れたのか、いきなりイザベラの腕を掴むと「ぐいっ」と捻り上げた。
そして、無理矢理引っ張って行こうとする。
「嫌だ、帰らないよ」
イザベラも、美しい赤い目をらんらんと光らせて、簡単には連れて行かれまいと耐えている。
両者は全く動かなくなってしまう。
驚いた事に、どうやらふたりの力は互角のようだ。
「やめなよ、イザベラが嫌がっているじゃあないか?」
見るに見かねたジュリアが、男を止めに入る。
何と、イザベラを掴んだ男の腕に取り縋ったのだ。
「黙れ! 薄汚い人間の小娘ごときが口を出すな、引っ込んでおれ!」
「ああっ!?」
しかし男が乱暴に手を振ると、ジュリアはあっけなく振り払われた。
地面に、ごろごろと転がってしまったのである。
あ、ああっ、俺の大事なジュリアを!
頭に来たぞ!
この野郎ぉ!
俺もジュリア同様、男の空いた手を掴む。
すると、手を掴まれた男の顔に怒りの色が浮かぶ。
「こ、この薄汚い人間めが! 汚らわしいぞ! この俺に気安く触るな!」
「何だと、この屑が……俺が大人しくしていれば、さっきから良い気になりやがって」
「な!?」
「てめぇ……すぐイザベラを放せ」
「何ぃ!」
「ジュリアにも悪かったと土下座して詫びるんだ」
以前、ジュリアと風呂屋へ行った際に、彼女がチンピラに絡まれた時がある。
俺の怒りが爆発して暴走モード突入!
まるで理性のブレーキが効かない状況になったが、今の状態はそれに近い。
「ははは、ふざけるな……貴様みたいなひ弱な人間など……一発で殺してやる」
さすがに男は上級悪魔。
俺の脅しに怯えたりせず、凄んでみせた。
そうかい、だったら上等だ!
これ以上、こんな奴との会話は不要だ。
俺は、男を掴んだ手に少し力を入れた。
途端に「みしりっ」と骨が軋むような音がして男の身体が硬直する。
骨の軋みは痛さに直結したようだ。
「ぐあああああああ!」
男は苦痛のあまり、思わずイザベラを掴んでいた手を離してしまった。
その瞬間、自由の身となったイザベラが鋭く叫んだのである。
「トール、このアモンと勝負してくれ!」
こいつ……アモンというのか?
アモンって確か……
俺は記憶を呼び覚ます。
ソロモン王の72柱の1柱。
最も強大にして厳格な魔物と言われる悪魔が居たっけ。
ゲームにも良く出て来る最強悪魔のひとりだ。
もしもこいつが……そのアモンだったら……
だけど俺は「ずいっ」と前に出た。
不思議な事に怖さを全く感じない。
相手がラスボス級の大悪魔かもしれないのに。
「分かった……塵も残らないほど容赦なくぶち殺して良いんだな?」
自然に物騒な台詞が出て来る。
俺自身、驚く。
相手は多分凶悪で残虐な最強悪魔なのにだ。
何か分かる。
俺の全身から凄まじい魔力波《オーラ》が立ち昇っている。
当のアモンは憎しみから来る殺気はあったが……
俺の意外な膂力、そして迫力に驚いたのか。
驚きと怖れの籠った目でこちらを見つめていた。
「ま、待って!」
「何だ、イザベラ」
「塵も残さず容赦なくぶち殺すって!? ち、違うよ、トール。私の時と同じ勝負方法さ」
イザベラが、俺の凄まじい殺気に怖れをなしたのか。
殺し合いではなく勝負事を持ち掛けて来た。
ええと、イザベラと同じ?
ああ、冒険者ギルドの講習の際にやった『腕相撲』と同じって事か……
イザベラの婚約者らしい、アモンという悪魔。
成り行きから俺はこいつと、腕相撲の勝負をする事になったのであった。
俺は見て思わず苦笑した。
獰猛な猛禽類のような顔をした戦士の男。
彼は顔付きだけではなく、実際にとても怒っていたからである。
こいつ……一体、何者だろう?
第一声で誰に何をどう言うのか、気になった。
イザベラの知り合いという事で、俺とジュリアは心当たりが全くないからである。
彼は予想通り、イザベラに近付くと深く一礼した。
そして、低く渋い声でこう切り出したのだ。
「イザベラ様……何故、気高《けだか》い貴女がこのような薄汚い人間風情《にんげんふぜい》と行動を共にしておられるか、俺には理解しかねます。ともあれ……お父上もとても心配しておいでです。すぐ国へ戻りましょう」
これって主従関係?
男の口調も態度も、臣下が王族に対するものではある、
だけど……
何となく奴の雰囲気には、イザベラに対する気安さが感じられた。
このようなやりとりをするのは彼も悪魔か、それに準ずる上級魔族なのだろう。
それにしても……
イザベラが俺達に初めて会った時もそうであったが、悪魔族は人間を見下す傾向がある。
正直言って、少しムッとした。
何だよ!
俺達が薄汚くて……悪かったな。
悪魔がそんなに偉いのかよ!
もしもこいつをもし怒らせると、真っ当に話が出来なくなるとは聞いていたが……
上から目線の、この態度じゃ俺の方が先に頭に来そうだ。
そんな事をつらつらと考える俺。
帰国を促す戦士の男に対して、イザベラはきっぱりと断りを入れる。
「私は戻りません! 姉上の為にオリハルコンを手に入れるまでは!」
「レイラ様の為? ははは、それは単なる口実でありましょう」
男はあっさり、イザベラの主張を否定した。
姉の輿入れの為のオリハルコンの入手というのが表向きで、実は彼女の本意ではないとしたら……
「…………」
戦士の男の言う事は、全くの出鱈目じゃあないのだろう。
その証拠にイザベラは黙り込んでしまった。
だったらイザベラは何故、国を出たのだ?
一体どういう事だろう?
しかし俺の疑問も、男が即座に種明かしをしてくれた。
「ははは、俺との婚約の儀を嫌がって先延ばししたいが為に魔界を抜け出たのは一目瞭然。しかしよりによって人間の世界などに来て何をしようと申されるのだ、イザベラ様」
ええっ!?
こいつ、イザベラの婚約者か!
しかも驚きだ。
相手が自分を嫌っているかもしれないのに、堂々としたこの態度は何?
俺なら絶対に無理。
黙って身を引く。
悪魔って、皆こうなのだろうか?
ある意味、凄いと言えなくもない。
「さあ、俺と一緒にお父上の下へ帰りましょう!」
男は焦れたのか、いきなりイザベラの腕を掴むと「ぐいっ」と捻り上げた。
そして、無理矢理引っ張って行こうとする。
「嫌だ、帰らないよ」
イザベラも、美しい赤い目をらんらんと光らせて、簡単には連れて行かれまいと耐えている。
両者は全く動かなくなってしまう。
驚いた事に、どうやらふたりの力は互角のようだ。
「やめなよ、イザベラが嫌がっているじゃあないか?」
見るに見かねたジュリアが、男を止めに入る。
何と、イザベラを掴んだ男の腕に取り縋ったのだ。
「黙れ! 薄汚い人間の小娘ごときが口を出すな、引っ込んでおれ!」
「ああっ!?」
しかし男が乱暴に手を振ると、ジュリアはあっけなく振り払われた。
地面に、ごろごろと転がってしまったのである。
あ、ああっ、俺の大事なジュリアを!
頭に来たぞ!
この野郎ぉ!
俺もジュリア同様、男の空いた手を掴む。
すると、手を掴まれた男の顔に怒りの色が浮かぶ。
「こ、この薄汚い人間めが! 汚らわしいぞ! この俺に気安く触るな!」
「何だと、この屑が……俺が大人しくしていれば、さっきから良い気になりやがって」
「な!?」
「てめぇ……すぐイザベラを放せ」
「何ぃ!」
「ジュリアにも悪かったと土下座して詫びるんだ」
以前、ジュリアと風呂屋へ行った際に、彼女がチンピラに絡まれた時がある。
俺の怒りが爆発して暴走モード突入!
まるで理性のブレーキが効かない状況になったが、今の状態はそれに近い。
「ははは、ふざけるな……貴様みたいなひ弱な人間など……一発で殺してやる」
さすがに男は上級悪魔。
俺の脅しに怯えたりせず、凄んでみせた。
そうかい、だったら上等だ!
これ以上、こんな奴との会話は不要だ。
俺は、男を掴んだ手に少し力を入れた。
途端に「みしりっ」と骨が軋むような音がして男の身体が硬直する。
骨の軋みは痛さに直結したようだ。
「ぐあああああああ!」
男は苦痛のあまり、思わずイザベラを掴んでいた手を離してしまった。
その瞬間、自由の身となったイザベラが鋭く叫んだのである。
「トール、このアモンと勝負してくれ!」
こいつ……アモンというのか?
アモンって確か……
俺は記憶を呼び覚ます。
ソロモン王の72柱の1柱。
最も強大にして厳格な魔物と言われる悪魔が居たっけ。
ゲームにも良く出て来る最強悪魔のひとりだ。
もしもこいつが……そのアモンだったら……
だけど俺は「ずいっ」と前に出た。
不思議な事に怖さを全く感じない。
相手がラスボス級の大悪魔かもしれないのに。
「分かった……塵も残らないほど容赦なくぶち殺して良いんだな?」
自然に物騒な台詞が出て来る。
俺自身、驚く。
相手は多分凶悪で残虐な最強悪魔なのにだ。
何か分かる。
俺の全身から凄まじい魔力波《オーラ》が立ち昇っている。
当のアモンは憎しみから来る殺気はあったが……
俺の意外な膂力、そして迫力に驚いたのか。
驚きと怖れの籠った目でこちらを見つめていた。
「ま、待って!」
「何だ、イザベラ」
「塵も残さず容赦なくぶち殺すって!? ち、違うよ、トール。私の時と同じ勝負方法さ」
イザベラが、俺の凄まじい殺気に怖れをなしたのか。
殺し合いではなく勝負事を持ち掛けて来た。
ええと、イザベラと同じ?
ああ、冒険者ギルドの講習の際にやった『腕相撲』と同じって事か……
イザベラの婚約者らしい、アモンという悪魔。
成り行きから俺はこいつと、腕相撲の勝負をする事になったのであった。
0
お気に入りに追加
284
あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる