54 / 205
第54話「怒る戦士」
しおりを挟む
ジェトレ村オークションの最後の出品商品オリハルコンの入札開始の金額は500万アウルムだ。
日本円に換算すると約500万円という結構な金額である。
だが、俺達の全ての所持金はさっきの指輪などの売却金を含めて約2千万アウルム余りもある。
税金や手数料を考えても1,800万アウルムくらいは投下出来る計算だ。
入札開始の金額の約4倍の金を持っていれば幾ら何でも大丈夫。
オリハルコンは何とか手に入るであろう……
俺は、てっきりそう考えていた。
しかし……である。
現実は厳しく、俺の見通しは全く甘かった。
オリハルコンの入札金額の高騰は俺達の予想を遥かに上回ったものになったのだ。
「500万!」「600万!」「800万」
開始金額が、あっという間に跳ね上がる。
慌てたイザベラが入札に参加した。
「900万!」
900万アウルム―――これは今のイザベラが所持するほぼ全財産である。
しかし彼女が発した「900万」の入札額はあっさりと超えられてしまう。
「1,000万」「1,200万」「1,300万」
うわぁ、やばいぞ。
この勢いは……
俺達の全財産で賄えるか、どうか……
さすがに「ぶるっ」と震えが来た。
「1,500万!」
そんな俺を脇目に、気合を入れて大声を発したのはジュリアである。
自分の所持金を足してオリハルコンを落札しようという、強い姿勢の表れだ。
イザベラが「本当にありがたい!」という顔をして思わず彼女を見た。
しかし……
ジュリアの大声での入札もこの勢いを止める事は出来なかった。
「1,600万!」「1,700万!」
よぉ~し!
ここは俺が!
「1,800万!」
どうだ、これで!
税金や手数料等を考えたら、俺達が支払える全財産である渾身の1,800万円だぁ!
だけど、俺の大声は無情にも……
あっと言う間に消されてしまう。
「2,000万!」「2,500万!」
あああ、だ、駄目だぁ!
あっさりと超えられた!
今の俺達にはもう手が……出ない!
悔しいな!
「3,000万!」
ここでひと際大きな、入札を告げる声がした。
低いが、とても良く通る男の声である。
それを聞いたイザベラが「ハッ」として、男の声がした方角を見た。
イザベラの視線の先には、険しい顔をしたひとりの逞しい戦士が座っている。
一見して、年齢は30歳くらい。
眼光が異常に鋭く、顔はまるで獲物を狙う猛禽類のように厳しく獰猛だ。
ふうん……もしかしてイザベラの知り合い……かな。
しかし!
その男の入札も凌ぐ勢いで周囲から声が掛かった。
「3,500万!」「4,000万!」
自分の出した金額を超える入札の声。
件の戦士は、苛《いら》ついたように言葉を発する。
「5,000万!」
しかし勢いは止まらない。
「6,000万!」「8,000万!」「9,000万!」
戦士は悔しそうに歯噛みするが、提示した金額以上を発する気配はない。
どうやら彼の予算も5,000万アウルムが限度だったようだ。
……結局、今日の出品物の目玉であるオリハルコンの塊は1億2,000万アウルム。
俺の前世の金額で換算すれば、何と約1億2千万円もの超高値で落札されたのであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
午後9時過ぎ……
ジェトレ村のオークションは終わった……
商人として利益を出すという意味であれば、初オークションは大成功。
だが、俺達の表情は全く冴えなかった。
俺とジュリアは1,150万アウルムもの商品の売却に成功して、手数料を引かれても1千万アウルム弱※の大幅利益が残ったのに……だ。
※約1千万円
「これから……どうしよう」
気まずい沈黙を、破るかのようにイザベラが呟いた。
イザベラの故郷の国でも散々探したオリハルコン。
それが目の前に、確かにあったのに……
「くうう、いっそ!」
最終的にとんでもない高額な料金でオリハルコンを落札したのはドヴェルグ(ドワーフ)の職人達3人組。
多分どこかの大得意に頼まれたか、自分達で『伝説の武器』でも作ろうとしているのであろう。
落札の瞬間を思い起こしてか、イザベラは物騒な事を考えている様子。
俺はすかさず止めに入る。
「おいおい、襲って無理矢理奪うとかってのは、無しだぞ」
「じゃあどうすれば! 一体どうすれば良いんだよ!」
イザベラは、半分泣き声になっている。
そんなイザベラを、ジュリアが励ますように言う。
「ここに居てもしょうがない。とりあえず絆亭に戻って考えよう。稼いだ金を持ってさ……」
俺達はこうして宿に戻るべく商業ギルドを出た。
やや時間が経って午後9時30分……まだ宵の口だけあってジェトレ村の中央広場は酔客などで結構な賑わいである。
本来なら俺達もどこかの居酒屋で勝利の祝杯でもあげている筈だったのに。
すっかり予定が狂ってしまった。
俺達は中央広場を横切ってゆっくりと絆亭への道を辿っている。
すると俺達の後ろをつけてくるひとりの男が居た。
そう……オークションの会場に居た猛禽類のような厳しい顔をした男の戦士だ。
尾行は俺だけではなくジュリアもイザベラも気付いていたようで、ふたりとも俺に目配せしてくる。
「イザベラ……彼の事を知っているんだろう?」
俺の問いかけに、イザベラは無言で頷いた。
オークション会場で彼女が見せた反応は、やはり知己に対するものであったのだ。
「イザベラ……あいつヤバそうだけど……真っ当に話せる相手かい?」
ジュリアが眉間に皺を寄せて問い質す。
「ああ……怒らせなければ……多分」
怒らせなければって……あいつ最初から怒っているような顔をしてるじゃないか?
俺がついそう言うと、イザベラが思い出し笑いをしたようで、ぷっと吹き出した。
ああ、落ち込んでいたイザベラがやっと笑ってくれた!
なので俺は決意した。
オリハルコン……手に入れる為に何とか別の方法を見つけてやらないと。
イザベラが笑うのを見てジュリアもホッとしたようだ。
うしろを見ると、俺達が立ち止まったのを見て戦士の男も立ち止まっているようだ。
俺は肩を竦めた。
仕方なく男の方を向いて「尾行がばれている」とばかりに手招きした。
男は、早速肩を怒らせてやって来る。
「ほら……やっぱり最初から怒っているよ」
思わず呟いた、俺の台詞。
ジュリアとイザベラは、再び面白そうに笑ったのであった。
日本円に換算すると約500万円という結構な金額である。
だが、俺達の全ての所持金はさっきの指輪などの売却金を含めて約2千万アウルム余りもある。
税金や手数料を考えても1,800万アウルムくらいは投下出来る計算だ。
入札開始の金額の約4倍の金を持っていれば幾ら何でも大丈夫。
オリハルコンは何とか手に入るであろう……
俺は、てっきりそう考えていた。
しかし……である。
現実は厳しく、俺の見通しは全く甘かった。
オリハルコンの入札金額の高騰は俺達の予想を遥かに上回ったものになったのだ。
「500万!」「600万!」「800万」
開始金額が、あっという間に跳ね上がる。
慌てたイザベラが入札に参加した。
「900万!」
900万アウルム―――これは今のイザベラが所持するほぼ全財産である。
しかし彼女が発した「900万」の入札額はあっさりと超えられてしまう。
「1,000万」「1,200万」「1,300万」
うわぁ、やばいぞ。
この勢いは……
俺達の全財産で賄えるか、どうか……
さすがに「ぶるっ」と震えが来た。
「1,500万!」
そんな俺を脇目に、気合を入れて大声を発したのはジュリアである。
自分の所持金を足してオリハルコンを落札しようという、強い姿勢の表れだ。
イザベラが「本当にありがたい!」という顔をして思わず彼女を見た。
しかし……
ジュリアの大声での入札もこの勢いを止める事は出来なかった。
「1,600万!」「1,700万!」
よぉ~し!
ここは俺が!
「1,800万!」
どうだ、これで!
税金や手数料等を考えたら、俺達が支払える全財産である渾身の1,800万円だぁ!
だけど、俺の大声は無情にも……
あっと言う間に消されてしまう。
「2,000万!」「2,500万!」
あああ、だ、駄目だぁ!
あっさりと超えられた!
今の俺達にはもう手が……出ない!
悔しいな!
「3,000万!」
ここでひと際大きな、入札を告げる声がした。
低いが、とても良く通る男の声である。
それを聞いたイザベラが「ハッ」として、男の声がした方角を見た。
イザベラの視線の先には、険しい顔をしたひとりの逞しい戦士が座っている。
一見して、年齢は30歳くらい。
眼光が異常に鋭く、顔はまるで獲物を狙う猛禽類のように厳しく獰猛だ。
ふうん……もしかしてイザベラの知り合い……かな。
しかし!
その男の入札も凌ぐ勢いで周囲から声が掛かった。
「3,500万!」「4,000万!」
自分の出した金額を超える入札の声。
件の戦士は、苛《いら》ついたように言葉を発する。
「5,000万!」
しかし勢いは止まらない。
「6,000万!」「8,000万!」「9,000万!」
戦士は悔しそうに歯噛みするが、提示した金額以上を発する気配はない。
どうやら彼の予算も5,000万アウルムが限度だったようだ。
……結局、今日の出品物の目玉であるオリハルコンの塊は1億2,000万アウルム。
俺の前世の金額で換算すれば、何と約1億2千万円もの超高値で落札されたのであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
午後9時過ぎ……
ジェトレ村のオークションは終わった……
商人として利益を出すという意味であれば、初オークションは大成功。
だが、俺達の表情は全く冴えなかった。
俺とジュリアは1,150万アウルムもの商品の売却に成功して、手数料を引かれても1千万アウルム弱※の大幅利益が残ったのに……だ。
※約1千万円
「これから……どうしよう」
気まずい沈黙を、破るかのようにイザベラが呟いた。
イザベラの故郷の国でも散々探したオリハルコン。
それが目の前に、確かにあったのに……
「くうう、いっそ!」
最終的にとんでもない高額な料金でオリハルコンを落札したのはドヴェルグ(ドワーフ)の職人達3人組。
多分どこかの大得意に頼まれたか、自分達で『伝説の武器』でも作ろうとしているのであろう。
落札の瞬間を思い起こしてか、イザベラは物騒な事を考えている様子。
俺はすかさず止めに入る。
「おいおい、襲って無理矢理奪うとかってのは、無しだぞ」
「じゃあどうすれば! 一体どうすれば良いんだよ!」
イザベラは、半分泣き声になっている。
そんなイザベラを、ジュリアが励ますように言う。
「ここに居てもしょうがない。とりあえず絆亭に戻って考えよう。稼いだ金を持ってさ……」
俺達はこうして宿に戻るべく商業ギルドを出た。
やや時間が経って午後9時30分……まだ宵の口だけあってジェトレ村の中央広場は酔客などで結構な賑わいである。
本来なら俺達もどこかの居酒屋で勝利の祝杯でもあげている筈だったのに。
すっかり予定が狂ってしまった。
俺達は中央広場を横切ってゆっくりと絆亭への道を辿っている。
すると俺達の後ろをつけてくるひとりの男が居た。
そう……オークションの会場に居た猛禽類のような厳しい顔をした男の戦士だ。
尾行は俺だけではなくジュリアもイザベラも気付いていたようで、ふたりとも俺に目配せしてくる。
「イザベラ……彼の事を知っているんだろう?」
俺の問いかけに、イザベラは無言で頷いた。
オークション会場で彼女が見せた反応は、やはり知己に対するものであったのだ。
「イザベラ……あいつヤバそうだけど……真っ当に話せる相手かい?」
ジュリアが眉間に皺を寄せて問い質す。
「ああ……怒らせなければ……多分」
怒らせなければって……あいつ最初から怒っているような顔をしてるじゃないか?
俺がついそう言うと、イザベラが思い出し笑いをしたようで、ぷっと吹き出した。
ああ、落ち込んでいたイザベラがやっと笑ってくれた!
なので俺は決意した。
オリハルコン……手に入れる為に何とか別の方法を見つけてやらないと。
イザベラが笑うのを見てジュリアもホッとしたようだ。
うしろを見ると、俺達が立ち止まったのを見て戦士の男も立ち止まっているようだ。
俺は肩を竦めた。
仕方なく男の方を向いて「尾行がばれている」とばかりに手招きした。
男は、早速肩を怒らせてやって来る。
「ほら……やっぱり最初から怒っているよ」
思わず呟いた、俺の台詞。
ジュリアとイザベラは、再び面白そうに笑ったのであった。
0
お気に入りに追加
284
あなたにおすすめの小説

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる