52 / 160
第52話「猛獣使い、再び!④」
しおりを挟む
昨日まで……
クラウディアは、「貴族の自分は、シモン、お前とは住む世界が全く違う!」とばかりに完全に上から目線であった。
平民のシモンを卑しいと罵り、思い切り足蹴にする勢いだった。
それが一変した!?
態度が変わった??
「全く不可解だ」とシモンは首を傾げた。
いぶかしげな表情のシモンにアンドリューは言う。
「どうした? シモン君」
「はあ、閣下のおっしゃる意味が俺にはちょっと……」
「おいおい、分からんのか?」
「ええっと……」
「娘の様子を見れば、一目瞭然だろう?」
「はあ……」
「こんな事は前代未聞だ」
「前代未聞?」
「うむ、昨夜クラウディアはな、シモン君の為に料理を習得したいと言い出し、ウチの総料理長へ、強引に弟子入りし、夕食の手伝いをしたんだ」
「な、成る程」
「ははははは! 好きな男の為、使用人が行うような仕事を自分があえてやりたい、そんな娘の行動に、父親としては思うところはある!」
「はあ……」
きまぐれなのか、一時の気の迷いか……
『自分の為に料理を習うクラウディアの行動』が、シモンには全く理解出来なかった。
シモンだって日頃から実感している。
ティーグル王国における身分の差、超が付く上級貴族と平民という現実を。
それゆえ、「クラウディアが上から目線になるのも当たり前だ」と納得していた。
まあ、言い方については大きな問題があるが……
なので……
「シモンの為に料理を習得したい」とクラウディアが望む事が全く理解出来ない。
シモン自身、恋愛経験値がほぼゼロなので、イメージも全く湧いてこなかった。
そんなシモンをよそに、アンドリューは話を進める。
「だが、きっかけがどうであれ、クラウディアが己の人生に対し、前向きとなるのはとても良い事だと俺は思う」
「……………」
「シモン君」
「はあ」
「ウチの妻も恩人の君にはぜひ会いたいと言っている」
「はあ、奥様が俺にですか?」
「うむ、ぜひ会いたがっている。ウチへ招けと、俺に言った」
いや……
話が更に大きくなるから遠慮したいというのがシモンの『本音』である。
ここで、アンドリューは話題を変えた。
剛直な騎士であるアンドリューは、やはりシモンの『強さ』に興味があるらしい。
「シモン君は前職ではトレジャーハンターとして、世界各地、様々な秘境を回ったらしいな」
「ええ、回りました。お宝を探して、あちこち行きましたよ」
「そうか、先日のオーク討伐同様、魔物や不死者とも戦ったのだな?」
「はあ、そこそこっす」
「そこそこか……曖昧な言い方だな。改めて聞こう。先日シモン君は100体ものオークをあっさり倒した」
「はあ、何とかって、感じです。上司おふたりのフォローがあっての事です」
「ははは、謙遜するな。知っているだろうが、かつて俺はドラゴンを倒した。君はドラゴンとは戦ったのか?」
「ええっと、戦ったような、そうでないような」
自分の戦歴を尋ねられ……
シモンは曖昧に言葉を戻した。
ボスドラゴンのしっぽをつかんで「ぶんぶん」ふりまわしたとか、10体を撃退したとかは言えない。
正直に言えば、『単なる自慢』になるからだ。
そんなシモンを、アンドリューは射抜くような目で見た。
そして高らかに笑う。
「ははははは! その感じだと絶対に戦った事がある。そして、シモン君が無事で、俺の目の前に居るという事は……ドラゴンと互角以上だった、という事だな!」
アンドリューは、確信ありきという感じで言い切った。
シモンは再び曖昧に頷く。
「はあ」
「よし! 今日は時間も時間だ。シモン君の詳しい話は今度ウチの屋敷でじっくりと聞こう」
「ええっ?」
話が蒸し返った。
やっぱマジですか?
という思いを込め、シモンは尋ねる。
「ウチの屋敷? じっくりって?」
「ああ、言葉通りだ。近いうちにシモン君。君を屋敷に招き、妻と娘同席で会食したい。改めて家族全員でお礼を告げたいのだ」
「えええええっ!? 会食ぅ!?」
「おう! さっきサーシャともそう話していた。勿論サーシャも呼ぶつもりだ」
「ちょ、長官も?」
ここで「はいっ!」とアレクサンドラが勢い良く挙手をした。
「アンディ、秘書のエステルも同席させて構いませんよね?」
「お、おう! 構わんよ。学校の先輩後輩として、秘書の彼女も娘とも仲良くなったようだし」
アンドリューがOKすると……
次にアレクサンドラは、エステルへ問う。
「エステル、参加するわよね?」
対して、エステルは即座に快諾する。
それも身を乗り出していた。
「はい! 長官! ぜひぜひ! 喜んで参加させて頂きます」
「私も調整するけど、食事会はアンディの都合となるから、秘書の貴女もスケジュールの対応はしてね」
「了解です。お気遣いありがとうございます」
ここで、いきなりクラウディアがすっくと立ち上がった。
「エステル先輩! 私、絶対に負けませんよ」
「私だって!」
ふたりとも一体「何を負けない」と言っているのだろう?
恋愛未経験で超が付く鈍感のシモンは、ふたりの女子が放った言葉の意味を理解出きていない。
間違いないのは、自分の意思と全く関係なくところで話が大きくなり、進んでいるというはっきりした事実である。
アレクサンドラは、シモンへ向かい悪戯っぽく笑う。
「うふふ、これからの展開がすっごく面白くなって来たじゃない。ねえ、シモン君」
「そうっすか、長官……俺はこれからの展開は、凄~く嫌な予感しかしませんが」
クラウディアとエステルの『宣戦布告』を聞き……
大いに戸惑うシモンであった。
だが、アレクサンドラだけが心底楽しそうに「にやにや」していたのである。
クラウディアは、「貴族の自分は、シモン、お前とは住む世界が全く違う!」とばかりに完全に上から目線であった。
平民のシモンを卑しいと罵り、思い切り足蹴にする勢いだった。
それが一変した!?
態度が変わった??
「全く不可解だ」とシモンは首を傾げた。
いぶかしげな表情のシモンにアンドリューは言う。
「どうした? シモン君」
「はあ、閣下のおっしゃる意味が俺にはちょっと……」
「おいおい、分からんのか?」
「ええっと……」
「娘の様子を見れば、一目瞭然だろう?」
「はあ……」
「こんな事は前代未聞だ」
「前代未聞?」
「うむ、昨夜クラウディアはな、シモン君の為に料理を習得したいと言い出し、ウチの総料理長へ、強引に弟子入りし、夕食の手伝いをしたんだ」
「な、成る程」
「ははははは! 好きな男の為、使用人が行うような仕事を自分があえてやりたい、そんな娘の行動に、父親としては思うところはある!」
「はあ……」
きまぐれなのか、一時の気の迷いか……
『自分の為に料理を習うクラウディアの行動』が、シモンには全く理解出来なかった。
シモンだって日頃から実感している。
ティーグル王国における身分の差、超が付く上級貴族と平民という現実を。
それゆえ、「クラウディアが上から目線になるのも当たり前だ」と納得していた。
まあ、言い方については大きな問題があるが……
なので……
「シモンの為に料理を習得したい」とクラウディアが望む事が全く理解出来ない。
シモン自身、恋愛経験値がほぼゼロなので、イメージも全く湧いてこなかった。
そんなシモンをよそに、アンドリューは話を進める。
「だが、きっかけがどうであれ、クラウディアが己の人生に対し、前向きとなるのはとても良い事だと俺は思う」
「……………」
「シモン君」
「はあ」
「ウチの妻も恩人の君にはぜひ会いたいと言っている」
「はあ、奥様が俺にですか?」
「うむ、ぜひ会いたがっている。ウチへ招けと、俺に言った」
いや……
話が更に大きくなるから遠慮したいというのがシモンの『本音』である。
ここで、アンドリューは話題を変えた。
剛直な騎士であるアンドリューは、やはりシモンの『強さ』に興味があるらしい。
「シモン君は前職ではトレジャーハンターとして、世界各地、様々な秘境を回ったらしいな」
「ええ、回りました。お宝を探して、あちこち行きましたよ」
「そうか、先日のオーク討伐同様、魔物や不死者とも戦ったのだな?」
「はあ、そこそこっす」
「そこそこか……曖昧な言い方だな。改めて聞こう。先日シモン君は100体ものオークをあっさり倒した」
「はあ、何とかって、感じです。上司おふたりのフォローがあっての事です」
「ははは、謙遜するな。知っているだろうが、かつて俺はドラゴンを倒した。君はドラゴンとは戦ったのか?」
「ええっと、戦ったような、そうでないような」
自分の戦歴を尋ねられ……
シモンは曖昧に言葉を戻した。
ボスドラゴンのしっぽをつかんで「ぶんぶん」ふりまわしたとか、10体を撃退したとかは言えない。
正直に言えば、『単なる自慢』になるからだ。
そんなシモンを、アンドリューは射抜くような目で見た。
そして高らかに笑う。
「ははははは! その感じだと絶対に戦った事がある。そして、シモン君が無事で、俺の目の前に居るという事は……ドラゴンと互角以上だった、という事だな!」
アンドリューは、確信ありきという感じで言い切った。
シモンは再び曖昧に頷く。
「はあ」
「よし! 今日は時間も時間だ。シモン君の詳しい話は今度ウチの屋敷でじっくりと聞こう」
「ええっ?」
話が蒸し返った。
やっぱマジですか?
という思いを込め、シモンは尋ねる。
「ウチの屋敷? じっくりって?」
「ああ、言葉通りだ。近いうちにシモン君。君を屋敷に招き、妻と娘同席で会食したい。改めて家族全員でお礼を告げたいのだ」
「えええええっ!? 会食ぅ!?」
「おう! さっきサーシャともそう話していた。勿論サーシャも呼ぶつもりだ」
「ちょ、長官も?」
ここで「はいっ!」とアレクサンドラが勢い良く挙手をした。
「アンディ、秘書のエステルも同席させて構いませんよね?」
「お、おう! 構わんよ。学校の先輩後輩として、秘書の彼女も娘とも仲良くなったようだし」
アンドリューがOKすると……
次にアレクサンドラは、エステルへ問う。
「エステル、参加するわよね?」
対して、エステルは即座に快諾する。
それも身を乗り出していた。
「はい! 長官! ぜひぜひ! 喜んで参加させて頂きます」
「私も調整するけど、食事会はアンディの都合となるから、秘書の貴女もスケジュールの対応はしてね」
「了解です。お気遣いありがとうございます」
ここで、いきなりクラウディアがすっくと立ち上がった。
「エステル先輩! 私、絶対に負けませんよ」
「私だって!」
ふたりとも一体「何を負けない」と言っているのだろう?
恋愛未経験で超が付く鈍感のシモンは、ふたりの女子が放った言葉の意味を理解出きていない。
間違いないのは、自分の意思と全く関係なくところで話が大きくなり、進んでいるというはっきりした事実である。
アレクサンドラは、シモンへ向かい悪戯っぽく笑う。
「うふふ、これからの展開がすっごく面白くなって来たじゃない。ねえ、シモン君」
「そうっすか、長官……俺はこれからの展開は、凄~く嫌な予感しかしませんが」
クラウディアとエステルの『宣戦布告』を聞き……
大いに戸惑うシモンであった。
だが、アレクサンドラだけが心底楽しそうに「にやにや」していたのである。
0
お気に入りに追加
470
あなたにおすすめの小説
最弱テイマーの成り上がり~役立たずテイマーは実は神獣を従える【神獣使い】でした。今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティーに所属するテイマーのカイトは使えない役立たずだからと追放される。
さらにパーティーの汚点として高難易度ダンジョンに転移され、魔物にカイトを始末させようとする。
魔物に襲われ絶体絶命のピンチをむかえたカイトは、秘められた【神獣使い】の力を覚醒させる。
神に匹敵する力を持つ神獣と契約することでスキルをゲット。さらにフェンリルと契約し、最強となる。
その一方で、パーティーメンバーたちは、カイトを追放したことで没落の道を歩むことになるのであった。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる