7 / 160
第7話「地獄のパワハラ特訓① 」
しおりを挟む
なんやかんやで地獄の森へ連れて来られたシモン。
超・鬼教官バスチアンとの間で、早速、特訓が始まった。
わずか1か月で1人前に!
という、信じられないくらい無謀なコルボー商会名物、短期間の超急速育成方針の為……
シモンは、強制的な身体強化魔法により、スタミナ&俊敏さ&頑健さMAXのドーピング状態にさせられたのである。
信じられない事に、魔物が跋扈する森に居るというのに、
バスチアンは鎧に着替えずに軽装のまま。
シモンの自宅へ来た時の恰好、ランニングシャツに短パン姿である。
当初、少しだけ心配したシモンが、バスチアンの身を気遣うと……
鎧など、不要。
俺の鋼鉄の肉体は無敵。
魔物など全く平気だときっぱり。
喰われるどころか、逆に何度も捕獲して、魔物をさばいて焼き、喰ったという。
シモンに告げた事を有言実行していた。
バスチアンは、魔人のような男であった。
「余計なお世話だ、ごらぁ!」と、逆に散々怒られてしまう。
しかしシモンの気力もここまでであった……
もう他人を気にする余裕などなかった……
ストレッチの方法を指示しながら……
バスチアンが話しかけて来る。
「おい、シモン」
「……………」
地獄の森に来て30分後……
極限の環境に置かれ、モチベーション究極ダウンのシモンは……
目の焦点が合っておらず、生きる気力を完全に失っている。
「ごら、シモン、てめぇ! 教官の俺が呼んだら、返事くらいしろ!」
「はぁ……ふうううう……」
「はぁ、じゃない、はいだ! ゾンビみたいに無気力なツラしやがって! 返事はしっかりしろ! ため息も一切吐くんじゃねぇ!!」
「は、は、は、はい…………」
「びびって、噛むんじゃねぇっ! それに何だっ、その覇気の無さはっ! ごら! 元気出せっ! 行くぜ! 精神注入っっ!!」
いつの間にか、バスチアンは鋭い『とげ』のいっぱいついた木刀を持っていた。
ディーノの尻に容赦なくふるわれる。
びしぃぃぃっっっっ!!!
びしぃぃぃっっっっ!!!
びしぃぃぃっっっっ!!!
「ぎゃあああああ~~っっ!!」
3発のとげ木刀を喰らい、シモンは思わず絶叫した。
体力、耐久力、運動能力を著しくアップする、身体強化魔法をかけていても凄く痛い。
ベテラン教官らしいバスチアンは『力加減』も良~く分かっているようだ。
シモンの鎧はボロボロになったが、致命傷までは行っていない。
まさに生かさず殺さずを地で行っていた。
「ごら! 今日は初日だ。俺は寛大な男だから、特別に軽く行く! 基礎体力をつける為、周囲10㎞のこの森を10周するぞ!」
シモンは仰天した。
尋常ではない距離である。
「じゅ、10周!? と、と、いう事は! ひゃ、100㎞のランニング!?」
「そうだ!」
バスチアンにきっぱり言われ、シモンはぶんぶんと首を横へ振った。
「む、む、無理っす! い、い、いくら身体強化魔法かけてても、死んじゃいますっ!」
「ごら! 甘ったれるな! また俺の精神注入『とげ木刀』を喰らいてぇか! 今度は容赦せず100発行くぞぉ!!」
「ひええええ、ノーサンキューっすぅぅ!!」
「ふん! たった10周くらい、身体強化魔法でビルドアップしていたら大楽勝だろ! これぐらいで弱音を吐くなっ! 明日からは倍の20周だっ!」
「に、に、20周……200㎞!? に、人間の、は、走る距離じゃない……」
「おう! たった20周なんぞ慣れれば楽勝だ! ちなみに俺は超大楽勝! ははははは!」
「あ、あ、あの……きょ、教官」
「おう! 何だ?」
「も、もしも訓練中に、ゴブリンとかオークとか、人喰いの魔物が出たら……どうします?」
しかしバスチアンはシモンの質問に答えない。
それどころか、訓練メニューの追加を告げて来る。
「おう、そういえば言い忘れてたな。明日はランニング17周のあと、残り3周はほふく前進だ」
「はああっ!? さ、30km!? ほ、ほ、ほふく前進!?」
補足しよう。
ほふく前進とは、腹這いになり、手と足、ひざで地面をするように前進する事だ。
軍隊等では兵が周囲から目撃されないように腹這になって移動するのだ。
「おう、30㎞きっちりな。ぜってぇ魔物に悟られんよう、気配はきっちり消して進め!」
「け、け、気配を消すって! な、な、なんすか、それって!」
「ティーグル王国軍の演習と同じやり方だ。お前もやるんだよ、ほふく前進をよ!」
「はあああ……でも、す、すごく不安です。俺、魔物と戦った事なんてないんですよ」
「ふん! 最初の質問に答えてやる! 訓練中にはお前の言う通り魔物が、ガンガン出る」
「ガンガン出るぅ!? 俺、喰われちまうっすよぉ!!」
「当然だろ。油断すれば、骨まで喰われる! 後には何も残らねぇ!」
「わあ! 骨までぇ! 何も残らないって! この世で俺が生きた証《あかし》も皆無っすか!」
「まあ、そういうこった」
「そういうこったって……」
「こういう場所でお前を鍛えているんだから当たり前だな。まあ……3日間だけは俺が倒してやる。但し4日目から、自分の身は自分で守れ!」
「え~! 俺ひとりで戦うんすかぁ! たった4日後からぁ!!」
「そうだ! 俺と魔物の戦いぶりをしっかり見て、盗め! 全てを学び取るんだぁ!」
「そ、そんなぁ……盗めとか、全て学べって……俺、戦うどころか、ケンカもした事ないっすよぉ……俺の経験っていったら、魔法の勉強と、場末な居酒屋の厨房で皿洗いしていただけなのに……」
「シャラップ! ぐちゃぐちゃ言うな! 気合で生き残れ! ランニングが終わったら、腕立て、腹筋3,000回ずつだ! 絶対に回数を誤魔化すなよ! もしも誤魔化したら事故に見せかけ抹殺してやる」
「…………」
「その後が木刀の素振り3,000回! その後も鍛錬メニューがびっしりだ! 覚悟しとけぇ!」
身体強化魔法をかけていても、こなせないくらい超が付くスパルタ特訓である。
ぜいぜい息を切らしながら、おえ~とゲロを吐きながら、とげ付きの木刀でビシバシ容赦なく叩かれながら……
何とかノルマをこなしたシモンは……その日の夜、死んだように眠ったのである。
超・鬼教官バスチアンとの間で、早速、特訓が始まった。
わずか1か月で1人前に!
という、信じられないくらい無謀なコルボー商会名物、短期間の超急速育成方針の為……
シモンは、強制的な身体強化魔法により、スタミナ&俊敏さ&頑健さMAXのドーピング状態にさせられたのである。
信じられない事に、魔物が跋扈する森に居るというのに、
バスチアンは鎧に着替えずに軽装のまま。
シモンの自宅へ来た時の恰好、ランニングシャツに短パン姿である。
当初、少しだけ心配したシモンが、バスチアンの身を気遣うと……
鎧など、不要。
俺の鋼鉄の肉体は無敵。
魔物など全く平気だときっぱり。
喰われるどころか、逆に何度も捕獲して、魔物をさばいて焼き、喰ったという。
シモンに告げた事を有言実行していた。
バスチアンは、魔人のような男であった。
「余計なお世話だ、ごらぁ!」と、逆に散々怒られてしまう。
しかしシモンの気力もここまでであった……
もう他人を気にする余裕などなかった……
ストレッチの方法を指示しながら……
バスチアンが話しかけて来る。
「おい、シモン」
「……………」
地獄の森に来て30分後……
極限の環境に置かれ、モチベーション究極ダウンのシモンは……
目の焦点が合っておらず、生きる気力を完全に失っている。
「ごら、シモン、てめぇ! 教官の俺が呼んだら、返事くらいしろ!」
「はぁ……ふうううう……」
「はぁ、じゃない、はいだ! ゾンビみたいに無気力なツラしやがって! 返事はしっかりしろ! ため息も一切吐くんじゃねぇ!!」
「は、は、は、はい…………」
「びびって、噛むんじゃねぇっ! それに何だっ、その覇気の無さはっ! ごら! 元気出せっ! 行くぜ! 精神注入っっ!!」
いつの間にか、バスチアンは鋭い『とげ』のいっぱいついた木刀を持っていた。
ディーノの尻に容赦なくふるわれる。
びしぃぃぃっっっっ!!!
びしぃぃぃっっっっ!!!
びしぃぃぃっっっっ!!!
「ぎゃあああああ~~っっ!!」
3発のとげ木刀を喰らい、シモンは思わず絶叫した。
体力、耐久力、運動能力を著しくアップする、身体強化魔法をかけていても凄く痛い。
ベテラン教官らしいバスチアンは『力加減』も良~く分かっているようだ。
シモンの鎧はボロボロになったが、致命傷までは行っていない。
まさに生かさず殺さずを地で行っていた。
「ごら! 今日は初日だ。俺は寛大な男だから、特別に軽く行く! 基礎体力をつける為、周囲10㎞のこの森を10周するぞ!」
シモンは仰天した。
尋常ではない距離である。
「じゅ、10周!? と、と、いう事は! ひゃ、100㎞のランニング!?」
「そうだ!」
バスチアンにきっぱり言われ、シモンはぶんぶんと首を横へ振った。
「む、む、無理っす! い、い、いくら身体強化魔法かけてても、死んじゃいますっ!」
「ごら! 甘ったれるな! また俺の精神注入『とげ木刀』を喰らいてぇか! 今度は容赦せず100発行くぞぉ!!」
「ひええええ、ノーサンキューっすぅぅ!!」
「ふん! たった10周くらい、身体強化魔法でビルドアップしていたら大楽勝だろ! これぐらいで弱音を吐くなっ! 明日からは倍の20周だっ!」
「に、に、20周……200㎞!? に、人間の、は、走る距離じゃない……」
「おう! たった20周なんぞ慣れれば楽勝だ! ちなみに俺は超大楽勝! ははははは!」
「あ、あ、あの……きょ、教官」
「おう! 何だ?」
「も、もしも訓練中に、ゴブリンとかオークとか、人喰いの魔物が出たら……どうします?」
しかしバスチアンはシモンの質問に答えない。
それどころか、訓練メニューの追加を告げて来る。
「おう、そういえば言い忘れてたな。明日はランニング17周のあと、残り3周はほふく前進だ」
「はああっ!? さ、30km!? ほ、ほ、ほふく前進!?」
補足しよう。
ほふく前進とは、腹這いになり、手と足、ひざで地面をするように前進する事だ。
軍隊等では兵が周囲から目撃されないように腹這になって移動するのだ。
「おう、30㎞きっちりな。ぜってぇ魔物に悟られんよう、気配はきっちり消して進め!」
「け、け、気配を消すって! な、な、なんすか、それって!」
「ティーグル王国軍の演習と同じやり方だ。お前もやるんだよ、ほふく前進をよ!」
「はあああ……でも、す、すごく不安です。俺、魔物と戦った事なんてないんですよ」
「ふん! 最初の質問に答えてやる! 訓練中にはお前の言う通り魔物が、ガンガン出る」
「ガンガン出るぅ!? 俺、喰われちまうっすよぉ!!」
「当然だろ。油断すれば、骨まで喰われる! 後には何も残らねぇ!」
「わあ! 骨までぇ! 何も残らないって! この世で俺が生きた証《あかし》も皆無っすか!」
「まあ、そういうこった」
「そういうこったって……」
「こういう場所でお前を鍛えているんだから当たり前だな。まあ……3日間だけは俺が倒してやる。但し4日目から、自分の身は自分で守れ!」
「え~! 俺ひとりで戦うんすかぁ! たった4日後からぁ!!」
「そうだ! 俺と魔物の戦いぶりをしっかり見て、盗め! 全てを学び取るんだぁ!」
「そ、そんなぁ……盗めとか、全て学べって……俺、戦うどころか、ケンカもした事ないっすよぉ……俺の経験っていったら、魔法の勉強と、場末な居酒屋の厨房で皿洗いしていただけなのに……」
「シャラップ! ぐちゃぐちゃ言うな! 気合で生き残れ! ランニングが終わったら、腕立て、腹筋3,000回ずつだ! 絶対に回数を誤魔化すなよ! もしも誤魔化したら事故に見せかけ抹殺してやる」
「…………」
「その後が木刀の素振り3,000回! その後も鍛錬メニューがびっしりだ! 覚悟しとけぇ!」
身体強化魔法をかけていても、こなせないくらい超が付くスパルタ特訓である。
ぜいぜい息を切らしながら、おえ~とゲロを吐きながら、とげ付きの木刀でビシバシ容赦なく叩かれながら……
何とかノルマをこなしたシモンは……その日の夜、死んだように眠ったのである。
0
お気に入りに追加
470
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!
KeyBow
ファンタジー
日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】
変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。
【アホが見ーる馬のけーつ♪
スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】
はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。
出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!
行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。
悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!
一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる