41 / 50
第41話「人々の噂」
しおりを挟む
数日後……
ダンとスオメタルはリオン王国王都アンペラールの街中を歩いていた。
追放されたダンは、王都も含め王国全域へ立ち入る事は禁止されている。
それ故、ふたりはとがめられないよう魔法で別人に擬態していた。
背恰好はさほど変えてはいない。
だが、ふたりとも髪と瞳の色を全く印象の違う金髪碧眼に変えていた。
年齢も5つほど上に設定している。
この変わり身だけで、ふたりを元黒髪の少年勇者ダン、銀髪の少女従士スオメタルと判別できる者は殆ど居なかった。
傍から見れば、ふたりは無口、殆ど話さないカップル。
ず~っと無言で並んで歩くせいか、王都ではお馴染みのナンパも皆無である。
何となく近寄りがたい雰囲気があるらしい。
でも……
こっそり念話で、ふたりは熱々な会話を交わしていた。
『マスター、これからの予定は、いかがでございますか?』
『ええっと、午前はいろいろな商店や市場で買い物……か、かなぁ?』
『何か、語尾を噛みましたが、どうしました? マスター』
『い、いや何でもないぞ。ええっと! 買い物が済んだら、早めのランチにする。食べ終わったら冒険者ギルドへ移動し、短期の依頼探しをする! その後、情報屋と午後3時に会う約束になってる。打合せが終わったら帰還と!』
しかしダンの本音は違っていた。
本当は買い物の後、世の中から打ち捨てられた『お宝』を探しに、
ゴミ集積場やリサイクルショップへ寄りたかった。
しかしダンは我慢する。
折角、機嫌が直ったスオメタルを再び刺激したくないからだ。
案の定、性癖のかけらも見せないダンに対し、スオメタルは至極上機嫌である。
『うふふ、素敵でございます。マスターのスケジューリングは最高でございます。ちなみにランチはどこで食べるでございますか?』
『せっかくの良い天気だ。市場の露店で食べようか? 共用のテラス席が使えるはずだ』
ダンの提案に対し、スオメタルは躍り上がって喜ぶ。
『わあお、嬉しい! スオメタルは露店大好きでございます。いろいろ好きに気楽に選べるし、気に入った料理は、マスターに習い、作り方覚えたいでございます』
『了解! ただし俺、今日はダンじゃなくルウだぞ』
『そして、私はスオメタルではなく、ツェツィリアでございますよね、うふふ』
そう、今日ふたりは名も変えている。
ルウとツェツィリアという偽りの名で、冒険者ギルドの登録をしているのだ。
という事で、ふたりは買い物へ……
もう残り少ないと言っても……
現在の持ち金は金貨1,000枚余りも残っている。
ダン愛用の収納腕輪に勇者時代に溜めた金の残金全額が入っていた。
ちょっとしたモノを購入したり、ぜいたくな食事さえしなければ全く支障はない。
ふたりは張り切って、商店街と市場へ向かったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最初に入った食料品店の店主は噂好きらしかった。
ダンとスオメタルが、香辛料など高価な品を沢山買い上げた事もあり、
大層機嫌が良い。
「毎度! ところでお兄さん、お姉さん、知ってるかい」
「何をだい?」
「何をでございますか?」
「おいおい、今や王都で大の噂になってる追放された救世の勇者ダンだよ!」
「え? きゅ、救世の勇者? あ、ああ、勇者をクビになって、ひっそり魔境へ引っ込んだあの人?」
「地位も名誉もお金も、何も得られず、世捨て人のようになったとは聞きましたでございますよ」
「いやさ、それが全然違うって噂だよ」
「違うって……どういう事だい?」
「隠遁したと聞きましたでございますが」
「何かさ、莫大な隠し財産持ってて、悠々自適で暮らしてるって噂なんだ」
「はあ? か、隠し財産?」
「へ、へぇ~、悠々自適でございますか」
「ああ、隠し財産は勿論、こっそり裏側で、王様からとんでもなく高額の報奨金も貰ってるはずじゃねぇのか?」
実は、報奨金はゼロ。
王国が超ボンビーなので辞退しましたぁ!
そう言いたいダンであったが、国王リシャールとの約束がある。
口外は一切出来ない。
「……………」
「……………」
「だからよ! 勇者様は、腐るほど黄金持ってるんじゃないかって。隠し財産と合わせて、金貨換算で数千万枚くらいは軽くあるって、もっぱらの噂だよ」
店主からそう言われ、思わずダンとスオメタルは首を「ぶんぶん」横に振った。
「ないない、全然違う!」
「そんな財産、絶対あるわけないでございます! あったらバイトなんかやらないでございますっ!」
対して、店主は首を傾げる。
「??? 何で勇者に関係ないおふたりがそう言い切るの?」
「え? ま、まあ……何となく」
「単なる想像でございます」
「ふ~ん……」
つまらなそうに鼻を鳴らした店主であったが……
幸い追及しては来なかった。
だが、店主の口は止まらない。
「その隠し財産を狙って、勇者からちょろまかそうとする奴が居るそうだ」
「成る程」
「身の程知らずでございます」
「ま、そうだな。魔王とその配下共を瞬殺した勇者の財産なんかに手を出したら、命がいくつあっても足りねぇ。それに勇者様が居るのは、ほぼ魔境。だから行くのだけでも大変だぁな」
「……………」
「……………」
「今度はだんまりか。ま、良いや。その勇者様を巡って、いろいろな奴が動いてるって噂もあるぜ」
「ど、どんな噂!」
「ぜひぜひ、教えて欲しいでございますっ!」
「おいおい、いきなり、すっげぇ、喰い付き! だ、大丈夫か? あんた達」
「……………」
「……………」
再び無言で応えるふたり。
怪しさ満点だが、擬態は完璧。
第一、追放になった勇者が、
大手を振って王都を歩くわけがないという先入観がある。
なので、目の前のふたりが噂の当人達とは露知らず、
店主は話を続ける。
「ま、いっか。ひとつは冒険者ギルドだ」
「冒険者ギルド?」
「何故で、ございます?」
「だってよ、冒険者ギルドは世界各国にあるじゃねぇか!。だからヴァレンタイン一国の追放は関係ない。ギルドは自分の組織へ箔を付ける為、本部と全ての支部をまとめる総マスターへ、最強の勇者様を迎えたいって話なんだ」
「総マスターは確かに魅力的で凄いけど、いろいろとめんどくさい、ノーサンキューだな」
「全くでございます」
「だからぁ! あんたらには関係ないって」
「……………」
「……………」
「ギルドだけじゃねぇ! 有名なクランがいくつも、ぜひリーダーに迎えたいとか、有名な商会が金に糸目を付けず商隊の護衛隊長に雇いたいとか、有名な武術道場が、顧問か、指南役に雇いたいとか、オファーが、わんさか、ある」
「……成る程、王国外ならバイト先は不自由しなさそうだな」
「御意でございます」
何故か、納得し、頷き合うふたりを……
店主は呆気にとられ、見つめていたのである。
ダンとスオメタルはリオン王国王都アンペラールの街中を歩いていた。
追放されたダンは、王都も含め王国全域へ立ち入る事は禁止されている。
それ故、ふたりはとがめられないよう魔法で別人に擬態していた。
背恰好はさほど変えてはいない。
だが、ふたりとも髪と瞳の色を全く印象の違う金髪碧眼に変えていた。
年齢も5つほど上に設定している。
この変わり身だけで、ふたりを元黒髪の少年勇者ダン、銀髪の少女従士スオメタルと判別できる者は殆ど居なかった。
傍から見れば、ふたりは無口、殆ど話さないカップル。
ず~っと無言で並んで歩くせいか、王都ではお馴染みのナンパも皆無である。
何となく近寄りがたい雰囲気があるらしい。
でも……
こっそり念話で、ふたりは熱々な会話を交わしていた。
『マスター、これからの予定は、いかがでございますか?』
『ええっと、午前はいろいろな商店や市場で買い物……か、かなぁ?』
『何か、語尾を噛みましたが、どうしました? マスター』
『い、いや何でもないぞ。ええっと! 買い物が済んだら、早めのランチにする。食べ終わったら冒険者ギルドへ移動し、短期の依頼探しをする! その後、情報屋と午後3時に会う約束になってる。打合せが終わったら帰還と!』
しかしダンの本音は違っていた。
本当は買い物の後、世の中から打ち捨てられた『お宝』を探しに、
ゴミ集積場やリサイクルショップへ寄りたかった。
しかしダンは我慢する。
折角、機嫌が直ったスオメタルを再び刺激したくないからだ。
案の定、性癖のかけらも見せないダンに対し、スオメタルは至極上機嫌である。
『うふふ、素敵でございます。マスターのスケジューリングは最高でございます。ちなみにランチはどこで食べるでございますか?』
『せっかくの良い天気だ。市場の露店で食べようか? 共用のテラス席が使えるはずだ』
ダンの提案に対し、スオメタルは躍り上がって喜ぶ。
『わあお、嬉しい! スオメタルは露店大好きでございます。いろいろ好きに気楽に選べるし、気に入った料理は、マスターに習い、作り方覚えたいでございます』
『了解! ただし俺、今日はダンじゃなくルウだぞ』
『そして、私はスオメタルではなく、ツェツィリアでございますよね、うふふ』
そう、今日ふたりは名も変えている。
ルウとツェツィリアという偽りの名で、冒険者ギルドの登録をしているのだ。
という事で、ふたりは買い物へ……
もう残り少ないと言っても……
現在の持ち金は金貨1,000枚余りも残っている。
ダン愛用の収納腕輪に勇者時代に溜めた金の残金全額が入っていた。
ちょっとしたモノを購入したり、ぜいたくな食事さえしなければ全く支障はない。
ふたりは張り切って、商店街と市場へ向かったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最初に入った食料品店の店主は噂好きらしかった。
ダンとスオメタルが、香辛料など高価な品を沢山買い上げた事もあり、
大層機嫌が良い。
「毎度! ところでお兄さん、お姉さん、知ってるかい」
「何をだい?」
「何をでございますか?」
「おいおい、今や王都で大の噂になってる追放された救世の勇者ダンだよ!」
「え? きゅ、救世の勇者? あ、ああ、勇者をクビになって、ひっそり魔境へ引っ込んだあの人?」
「地位も名誉もお金も、何も得られず、世捨て人のようになったとは聞きましたでございますよ」
「いやさ、それが全然違うって噂だよ」
「違うって……どういう事だい?」
「隠遁したと聞きましたでございますが」
「何かさ、莫大な隠し財産持ってて、悠々自適で暮らしてるって噂なんだ」
「はあ? か、隠し財産?」
「へ、へぇ~、悠々自適でございますか」
「ああ、隠し財産は勿論、こっそり裏側で、王様からとんでもなく高額の報奨金も貰ってるはずじゃねぇのか?」
実は、報奨金はゼロ。
王国が超ボンビーなので辞退しましたぁ!
そう言いたいダンであったが、国王リシャールとの約束がある。
口外は一切出来ない。
「……………」
「……………」
「だからよ! 勇者様は、腐るほど黄金持ってるんじゃないかって。隠し財産と合わせて、金貨換算で数千万枚くらいは軽くあるって、もっぱらの噂だよ」
店主からそう言われ、思わずダンとスオメタルは首を「ぶんぶん」横に振った。
「ないない、全然違う!」
「そんな財産、絶対あるわけないでございます! あったらバイトなんかやらないでございますっ!」
対して、店主は首を傾げる。
「??? 何で勇者に関係ないおふたりがそう言い切るの?」
「え? ま、まあ……何となく」
「単なる想像でございます」
「ふ~ん……」
つまらなそうに鼻を鳴らした店主であったが……
幸い追及しては来なかった。
だが、店主の口は止まらない。
「その隠し財産を狙って、勇者からちょろまかそうとする奴が居るそうだ」
「成る程」
「身の程知らずでございます」
「ま、そうだな。魔王とその配下共を瞬殺した勇者の財産なんかに手を出したら、命がいくつあっても足りねぇ。それに勇者様が居るのは、ほぼ魔境。だから行くのだけでも大変だぁな」
「……………」
「……………」
「今度はだんまりか。ま、良いや。その勇者様を巡って、いろいろな奴が動いてるって噂もあるぜ」
「ど、どんな噂!」
「ぜひぜひ、教えて欲しいでございますっ!」
「おいおい、いきなり、すっげぇ、喰い付き! だ、大丈夫か? あんた達」
「……………」
「……………」
再び無言で応えるふたり。
怪しさ満点だが、擬態は完璧。
第一、追放になった勇者が、
大手を振って王都を歩くわけがないという先入観がある。
なので、目の前のふたりが噂の当人達とは露知らず、
店主は話を続ける。
「ま、いっか。ひとつは冒険者ギルドだ」
「冒険者ギルド?」
「何故で、ございます?」
「だってよ、冒険者ギルドは世界各国にあるじゃねぇか!。だからヴァレンタイン一国の追放は関係ない。ギルドは自分の組織へ箔を付ける為、本部と全ての支部をまとめる総マスターへ、最強の勇者様を迎えたいって話なんだ」
「総マスターは確かに魅力的で凄いけど、いろいろとめんどくさい、ノーサンキューだな」
「全くでございます」
「だからぁ! あんたらには関係ないって」
「……………」
「……………」
「ギルドだけじゃねぇ! 有名なクランがいくつも、ぜひリーダーに迎えたいとか、有名な商会が金に糸目を付けず商隊の護衛隊長に雇いたいとか、有名な武術道場が、顧問か、指南役に雇いたいとか、オファーが、わんさか、ある」
「……成る程、王国外ならバイト先は不自由しなさそうだな」
「御意でございます」
何故か、納得し、頷き合うふたりを……
店主は呆気にとられ、見つめていたのである。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる
グリゴリ
ファンタジー
『旧タイトル』万能者、Sランクパーティーを追放されて、職業が進化したので、新たな仲間と共に無双する。
『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる』【書籍化決定!!】書籍版とWEB版では設定が少し異なっていますがどちらも楽しめる作品となっています。どうぞ書籍版とWEB版どちらもよろしくお願いします。
2023年7月18日『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる2』発売しました。
主人公のクロードは、勇者パーティー候補のSランクパーティー『銀狼の牙』を器用貧乏な職業の万能者で弱く役に立たないという理由で、追放されてしまう。しかしその後、クロードの職業である万能者が進化して、強くなった。そして、新たな仲間や従魔と無双の旅を始める。クロードと仲間達は、様々な問題や苦難を乗り越えて、英雄へと成り上がって行く。※2021年12月25日HOTランキング1位、2021年12月26日ハイファンタジーランキング1位頂きました。お読み頂き有難う御座います。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる