34 / 50
第34話「いきなり勇者タウン出現!?」
しおりを挟む
ダンの転移魔法で、ラッセ以下ドヴェルグ族の職人100名余は、魔境へ隣接する自宅へやって来た。
驚異ともいえる大自然に囲まれたオンボロ城を見て、ラッセ達はびっくりした。
だが、周囲の土地は広げ放題、自由に使えると聞き、歓声をあげる。
どうやら闘志に、つまり職人魂に火が点いたようである。
「魔境の魔物が作業中に襲って来るのでは?」という懸念も払拭された。
ダンの張り巡らした強力な魔法障壁があると知ったからだ。
魔法障壁は肉眼での確認は不可能である。
しかしスオメタルの投げた小石が音を立てて跳ね返された事を見て、
『見えない守りの壁』があると充分認識し、大いに安堵したようだ。
そしてドヴェルグ達は、いよいよ不死者達とのごたいめ~ん。
スパルトイが50体余、そして亡霊少女が一体である。
ラッセ達に一瞬、緊張は走った。
だが、スパルトイリーダーは怖ろしい見た目に反し、礼儀正しく、まじめ。
更にはとんでもない働き者。
勤勉で愚直なドヴェルグ族とは相性が良いらしく、すぐに打ち解けてしまった。
また、タバサの『不思議ちゃんキャラ』も、貴重なムードメーカーとして大いに歓迎されたのだ。
ここからはラッセ達、プロの領域へ入る。
ダンとスオメタルは、リフォームのおおまかな希望を事前に伝えている。
だから、確認をしつつ、基本はお任せとなる。
ラッセ達は現場の下見をじっくりした後、職人達を班分けした。
城のリフォーム組と上物設置組にである。
傍らで話を聞いていたスパルトイ達は雑用の手伝いを申し出た。
彼等の出自が半農半士だと知り、ラッセは快諾した。
そしてスパルトイに対抗心を燃やしたタバサも亡霊のメリット、瞬時の移動を活かした連絡係を買って出て、受け入れられたのである。
すぐに工事はスタートし、何の支障もなく順調に進んだ。
スパルトイ達は畑仕事だけではなく、大工仕事にも長けており……
ドヴェルグの職人達も勝るとも劣らない働きを見せたのだ。
そして何と!
夕方前に、工事は全て終了してしまった。
完成後、念入りに最終確認をしてくれたラッセ達を……
ダンは再び、転移魔法を使い、ドヴェルグの都ザガズまで送って行った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ザガズから戻ったダンとスオメタルは『新居』を散策している。
スパルトイ達とタバサは今日の任務は完了という事で、既に休んで貰っていた。
何か褒美をと思い、ダンは住居の提供を申し入れたが、スパルトイ達は住み慣れた地中がベストと固辞した。
一方、タバサは洒落たデザインのアパートを見てひと目で気に入り、自分の部屋を所望。
ぜひ住みたいと言い出した。
結果、リクエストした3階の角部屋をゲットし、ひどく上機嫌であった。
閑話休題。
新居の散策を終え、ダンは満足そうに頷いた。
「よっし! OK!」
「マスター、大満足でございますね。リフォームのデザインとか、上物の配置とか、いろいろ悩みましたでございますが、素晴らしい仕上がりでございます。すっごく気持ち良いでございます」
「全くだ! 気持ち良いな! さすがラッセ、そしてスパルトイ達もタバサも頑張ってくれた」
城のリフォームは完璧以上。
単に修理しただけでなく、大広間、寝室、客室、書斎、厨房等、新築に限りなく近い状態となった。
素敵なマイホームで新婚生活?を開始するスオメタルの機嫌は最高レベルである。
そして既成の上物を配置した増築分も素晴らしい趣きとなった。
まずは増築の為、城内の敷地を今迄の5倍に広げた。
城の周囲の石壁も修復、強固にし、10mの高さに改良した。
そして数多の上物を建てる為、その5倍の広さを開拓したのだ。
更に敷地全体をガードする為、魔法障壁の範囲も拡大、各所へ別途細かく設定、その上でより一層強固に。
ついでにパスワード対応の小出入り口、警報装置や魔法水晶の監視装置も付けた。
その敷地内へ新たに建てたのは……
オーダーした厨房設備付きの店舗、宿舎、倉庫、家畜小屋に馬用の厩舎、 宿泊&応接付きの会議棟、そして牢獄。
ちなみに牢獄には地下牢も付いていた。
ラッセから追加でサービスして貰ったのは、タバサが移り住んだ3階建てのアパートが2棟。
そして、宿屋、住居付きの店舗、男女別の共同浴場である。
これらの上物は全て展示用のサンプル品。
しかしラッセの好意で全てが大型で新品同様。
それらがトータル金貨3,000枚の超格安特価であった。
しかし格安と言っても、安かろう悪かろうではない。
ドヴェルグ族により丁寧に造られた堅牢且つ渋いデザインの逸品ぞろいである。
また土台さえ造れば、その上に収納の腕輪から出した完成済みの建物を載せるだけ、
位置の微調整も魔法で行った。
ダンとスオメタルは再び完成した『我が家』の全景を眺めた。
「う~む。こうしてみると何か……」
「はい! 城のみだったのが大変貌! 全然広くなり、まるで小さな町のようでもございますよ、マスター。でも……だいぶ現金使いましたでございますよね」
「ああ、からっぽとは言わないが、ウチの金庫の中身はわずかだ。食い物は備蓄してるし、無ければ魔境で調達すれば良い。生活必需品もたっぷり買ってあるから困らないが」
「仰る通りでございます」
「うん、でもそろそろ仕事というか、片付けが済んで落ち着いたら、王都で短期のバイトをするか」
「御意でございます。大賛成でございます」
「うん、王都の冒険者ギルド支部には、ダンとスオメタルではなく、別名義で登録してあるしな。だからセザール王との約束には引っかからない」
「はい! 擬態して別人での依頼遂行は、約束の不履行とはなりませぬ。さすが、マスターでございます」
「まあ、想定内だな」
「はい! 別人名義でクラン登録も合わせてしたでございますゆえ、ふたりで適当な依頼をこなすでございますね。そしていっぱい稼いでまたも王都うきうきデート&買い物発動! でございますねっ! ワクワクして来たでございますっ!!」
「だな! 先日話した情報屋の下へも行ってみようぜ。何か新情報が入ってるかもしれない」
「大いに期待致しましょう」
「うん! それにラッセにも引き続き、ガルドルド遺跡の件も頼んであるし、いずれ何らかの情報が入るはずだ。現にいくつか調査中と言っていたしな」
「わぁお! そっちもですか! 大いに期待出来るやもしれませぬ! 早くスオメタルの真の身体を見つけ、マスターの妻となり、可愛い子供をいっぱい生みたいでございます!」
「そうか! でもネガティブな言い方して申しわけないが、万が一、身体が見つからなくとも、子供が出来なくても、お前と暮らせるだけで、俺は嬉しい」
「わぁお!! いつも優しいっ! マスター、大好きでございますっ!!」
「俺もスオメタルが大好きだ! ……じゃあ夕食にしようか」
「わお! 賛成でございます! がっつり食べるでございます!」
ダンとスオメタルは、設置お疲れ様のキス。
夕食の支度を一緒にするべく、城へ向かい歩き出したのである。
驚異ともいえる大自然に囲まれたオンボロ城を見て、ラッセ達はびっくりした。
だが、周囲の土地は広げ放題、自由に使えると聞き、歓声をあげる。
どうやら闘志に、つまり職人魂に火が点いたようである。
「魔境の魔物が作業中に襲って来るのでは?」という懸念も払拭された。
ダンの張り巡らした強力な魔法障壁があると知ったからだ。
魔法障壁は肉眼での確認は不可能である。
しかしスオメタルの投げた小石が音を立てて跳ね返された事を見て、
『見えない守りの壁』があると充分認識し、大いに安堵したようだ。
そしてドヴェルグ達は、いよいよ不死者達とのごたいめ~ん。
スパルトイが50体余、そして亡霊少女が一体である。
ラッセ達に一瞬、緊張は走った。
だが、スパルトイリーダーは怖ろしい見た目に反し、礼儀正しく、まじめ。
更にはとんでもない働き者。
勤勉で愚直なドヴェルグ族とは相性が良いらしく、すぐに打ち解けてしまった。
また、タバサの『不思議ちゃんキャラ』も、貴重なムードメーカーとして大いに歓迎されたのだ。
ここからはラッセ達、プロの領域へ入る。
ダンとスオメタルは、リフォームのおおまかな希望を事前に伝えている。
だから、確認をしつつ、基本はお任せとなる。
ラッセ達は現場の下見をじっくりした後、職人達を班分けした。
城のリフォーム組と上物設置組にである。
傍らで話を聞いていたスパルトイ達は雑用の手伝いを申し出た。
彼等の出自が半農半士だと知り、ラッセは快諾した。
そしてスパルトイに対抗心を燃やしたタバサも亡霊のメリット、瞬時の移動を活かした連絡係を買って出て、受け入れられたのである。
すぐに工事はスタートし、何の支障もなく順調に進んだ。
スパルトイ達は畑仕事だけではなく、大工仕事にも長けており……
ドヴェルグの職人達も勝るとも劣らない働きを見せたのだ。
そして何と!
夕方前に、工事は全て終了してしまった。
完成後、念入りに最終確認をしてくれたラッセ達を……
ダンは再び、転移魔法を使い、ドヴェルグの都ザガズまで送って行った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ザガズから戻ったダンとスオメタルは『新居』を散策している。
スパルトイ達とタバサは今日の任務は完了という事で、既に休んで貰っていた。
何か褒美をと思い、ダンは住居の提供を申し入れたが、スパルトイ達は住み慣れた地中がベストと固辞した。
一方、タバサは洒落たデザインのアパートを見てひと目で気に入り、自分の部屋を所望。
ぜひ住みたいと言い出した。
結果、リクエストした3階の角部屋をゲットし、ひどく上機嫌であった。
閑話休題。
新居の散策を終え、ダンは満足そうに頷いた。
「よっし! OK!」
「マスター、大満足でございますね。リフォームのデザインとか、上物の配置とか、いろいろ悩みましたでございますが、素晴らしい仕上がりでございます。すっごく気持ち良いでございます」
「全くだ! 気持ち良いな! さすがラッセ、そしてスパルトイ達もタバサも頑張ってくれた」
城のリフォームは完璧以上。
単に修理しただけでなく、大広間、寝室、客室、書斎、厨房等、新築に限りなく近い状態となった。
素敵なマイホームで新婚生活?を開始するスオメタルの機嫌は最高レベルである。
そして既成の上物を配置した増築分も素晴らしい趣きとなった。
まずは増築の為、城内の敷地を今迄の5倍に広げた。
城の周囲の石壁も修復、強固にし、10mの高さに改良した。
そして数多の上物を建てる為、その5倍の広さを開拓したのだ。
更に敷地全体をガードする為、魔法障壁の範囲も拡大、各所へ別途細かく設定、その上でより一層強固に。
ついでにパスワード対応の小出入り口、警報装置や魔法水晶の監視装置も付けた。
その敷地内へ新たに建てたのは……
オーダーした厨房設備付きの店舗、宿舎、倉庫、家畜小屋に馬用の厩舎、 宿泊&応接付きの会議棟、そして牢獄。
ちなみに牢獄には地下牢も付いていた。
ラッセから追加でサービスして貰ったのは、タバサが移り住んだ3階建てのアパートが2棟。
そして、宿屋、住居付きの店舗、男女別の共同浴場である。
これらの上物は全て展示用のサンプル品。
しかしラッセの好意で全てが大型で新品同様。
それらがトータル金貨3,000枚の超格安特価であった。
しかし格安と言っても、安かろう悪かろうではない。
ドヴェルグ族により丁寧に造られた堅牢且つ渋いデザインの逸品ぞろいである。
また土台さえ造れば、その上に収納の腕輪から出した完成済みの建物を載せるだけ、
位置の微調整も魔法で行った。
ダンとスオメタルは再び完成した『我が家』の全景を眺めた。
「う~む。こうしてみると何か……」
「はい! 城のみだったのが大変貌! 全然広くなり、まるで小さな町のようでもございますよ、マスター。でも……だいぶ現金使いましたでございますよね」
「ああ、からっぽとは言わないが、ウチの金庫の中身はわずかだ。食い物は備蓄してるし、無ければ魔境で調達すれば良い。生活必需品もたっぷり買ってあるから困らないが」
「仰る通りでございます」
「うん、でもそろそろ仕事というか、片付けが済んで落ち着いたら、王都で短期のバイトをするか」
「御意でございます。大賛成でございます」
「うん、王都の冒険者ギルド支部には、ダンとスオメタルではなく、別名義で登録してあるしな。だからセザール王との約束には引っかからない」
「はい! 擬態して別人での依頼遂行は、約束の不履行とはなりませぬ。さすが、マスターでございます」
「まあ、想定内だな」
「はい! 別人名義でクラン登録も合わせてしたでございますゆえ、ふたりで適当な依頼をこなすでございますね。そしていっぱい稼いでまたも王都うきうきデート&買い物発動! でございますねっ! ワクワクして来たでございますっ!!」
「だな! 先日話した情報屋の下へも行ってみようぜ。何か新情報が入ってるかもしれない」
「大いに期待致しましょう」
「うん! それにラッセにも引き続き、ガルドルド遺跡の件も頼んであるし、いずれ何らかの情報が入るはずだ。現にいくつか調査中と言っていたしな」
「わぁお! そっちもですか! 大いに期待出来るやもしれませぬ! 早くスオメタルの真の身体を見つけ、マスターの妻となり、可愛い子供をいっぱい生みたいでございます!」
「そうか! でもネガティブな言い方して申しわけないが、万が一、身体が見つからなくとも、子供が出来なくても、お前と暮らせるだけで、俺は嬉しい」
「わぁお!! いつも優しいっ! マスター、大好きでございますっ!!」
「俺もスオメタルが大好きだ! ……じゃあ夕食にしようか」
「わお! 賛成でございます! がっつり食べるでございます!」
ダンとスオメタルは、設置お疲れ様のキス。
夕食の支度を一緒にするべく、城へ向かい歩き出したのである。
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
パーティーから追放され婚約者を寝取られ家から勘当、の三拍子揃った元貴族は、いずれ竜をも倒す大英雄へ ~もはやマイナスからの成り上がり英雄譚~
一条おかゆ
ファンタジー
貴族の青年、イオは冒険者パーティーの中衛。
彼はレベルの低さゆえにパーティーを追放され、さらに婚約者を寝取られ、家からも追放されてしまう。
全てを失って悲しみに打ちひしがれるイオだったが、騎士学校時代の同級生、ベガに拾われる。
「──イオを勧誘しにきたんだ」
ベガと二人で新たなパーティーを組んだイオ。
ダンジョンへと向かい、そこで自身の本当の才能──『対人能力』に気が付いた。
そして心機一転。
「前よりも強いパーティーを作って、前よりも良い婚約者を貰って、前よりも格の高い家の者となる」
今までの全てを見返すことを目標に、彼は成り上がることを決意する。
これは、そんな英雄譚。
『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。
晴行
ファンタジー
ぼっち高校生、冷泉刹華(れいぜい=せつか)は突然クラスごと異世界への召喚に巻き込まれる。スキル付与の儀式で物騒な名前のスキルを授かるも、試したところ大した能力ではないと判明。いじめをするようなクラスメイトに「ビビらせんな」と邪険にされ、そして聖女に「スキル使えないならいらないからどっか行け」と拷問されわずかな金やアイテムすら与えられずに放り出され、着の身着のままで異世界をさまよう羽目になる。しかし路頭に迷う彼はまだ気がついていなかった。自らのスキルのあまりのチートさゆえ、世界のすべてを『殺す』権利を手に入れてしまったことを。不思議なことに自然と集まってくる可愛い女の子たちを襲う、残酷な運命を『殺し』、理不尽に偉ぶった奴らや強大な敵、クラスメイト達を蚊を払うようにあしらう。おかしいな、俺は独りで静かに暮らしたいだけなんだがと思いながら――。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる