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20話 精霊たち

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そこに現れたのは長い深緑の髪を後ろで結い、巫女装束のような服を着た男が立っていた。その姿は目を合わせられないほど神々しく輝いていた。ノアはどうすればいいかあたふたしているとヴェルナーがそんなことを気にもせず馴れ馴れしく話しかけた。

「うぁーお、初めて見たよこれが精霊か?その割には力は感じられないな」

「ノア様ぁ~~大丈夫でしたか?」

ヴェルナーの声を無視して乃亜に抱きついてきた。その光景にライアンは一瞬ムッとなるが相手は精霊だと心を落ち着かせる。

「わっ、せ精霊さんですか」

「はい!私たちはノア様の精霊ですよ。隠れてたので今まで気づかなかったのも無理はありませんが」

ニコニコと笑顔で答える精霊に驚きを隠せずにいた。
この子は僕の精霊なのか気づかなかったっていうか今までどこにいたの、ずっと付いてきてたってことかな。まさかそんなことは...

「あの、精霊さんはどうして僕に?」

「私たちはノア様の美しい心に惹かれてやってきたのです。ここまで綺麗心を見たことがありません!この世界では黒髪黒目の人は非常に珍しくノア様に危害が加わると思い、隠れて護衛してたんです。ですが魂の融合が上手くできてないみたいで術も解けちゃって実体化も出来ずにあそこの魔導士に実体化を助けていただきました。申し訳ありません。」

そこで合点がついた。召喚された日森を抜けたとき咆哮がするのに僕の周りだけ魔獣が寝ていたのも精霊たちが守ってくれてたのか。

ということは君以外にも精霊が付いているということかな」

とライアンが質問をした。精霊には7つの種類があり1人あたり一種が普通だ。私たちということは何種かの精霊をしえきできるはずだ。

「3人いますよ。私は地の精霊であと2人は水と光の精霊なんです。」

「まじかよ精霊士なんて魔導士より希少なのに3つの属性持ちか....まずいなこれは」

ライアンとヴェルナーは深刻そうな顔で何かを考えていた。


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