ある日、王子様の天使になりました。

さみ

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第1章

11話

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テオはシャワーに入りさっぱり、すっきりしたところで気づいてしまった。
服がないことに!

「えっと、シャワー先にいただいちゃってすみません。あと、服借りちゃってすみません......」

クロードに借りたTシャツはぶかぶかだった。ズボンはウエストが合わず落ちてきてしまうのでので断念することに、
ちょっと気持ち悪いがパンツは同じのを我慢して吐くことにした。

明日一緒に買いに行ってくれるって言ってくれたし!がまん、がまん

「ゔぐっ......」

クロードは顔を抑え苦しそうにしていた。

「ど、どうしました?やっぱり体調が」

「いや、そういうわけではない。テオがあまりにも色っぽいから」

「え?」

「なんでもない、シャワーに入ってくる!」

そう言うとダッシュでシャワー室に入っていった。
なんて言ったか聞こえなかった。古傷が痛むとかかな。それなら大変だ!シャワーから出てきたら治癒魔法を使ってあげないと。



シャワー室に駆け込んだクロードはテオの可愛さに悶えていた。

彼シャツじゃないかあれは、いやまぁちょっとは期待したけど予想以上だった。
しかもシャワーに入った後だから髪がしっとりと濡れていて色っぽさが増大している。気を抜けば襲ってしまいそうだ。

自身のたかぶったモノが一向に収まらない。不能ではないはずだがギルドで女に胸を押し付けられホテルに誘われても何も感じなかったというのに....
このままでは風呂から出れなくなってしまう。
結局クロードはお風呂で2回ヌいてから部屋に戻った。
部屋に戻ると、テオはソファに座りすやすや寝ていた。
疲れたのか、魔物の森にいたんだから当然か。テオはなぜそこに居たのだろう?怪我を負ってからの記憶が曖昧だ。辺りに人はいなかった筈...それに魔物の森を抜けるときも戦える様子はなかった。
確信はないが、まさかな......


手をそっと頭に落とし撫でる。

「ん....むにゃむにゃ」

「寝言か?ふっ、気持ちよさそうだな。」

撫でているだけなのにこんなにも穏やかな気持ちになるとは不思議だ。 
ソファからテオを抱き上げベッドにゆっくりと移動させた。布団を掛けもう一度頭を撫でてからチュっと額に優しいキスをした。

「おやすみテオ、いい夢を」


更新が遅くなり申し訳ありません。今日からまた2日か3日に一度になりますが更新していくつもりです。よろしくお願いします!
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