7 / 16
第1章
7話
しおりを挟む
「よし、紹介も終わったしこれからどうしようか?」
クロードがみんなに問いかける。
「どうしましょうか。」
「お腹が空いたからご飯が食べたいわ!」
「僕もお腹空きました。」
アンの提案に自分のお腹が空いていたことに気がついた。ここに来てから水も飲んでない、喉も乾いたや。
「お前はクロードが自分のせいで死んだんだーってずっとぴーぴー泣いてたもんな。」
「なんですって?」
そこでダリオスがアンにちょっかいをかけ喧嘩が始まってしまった。ナタリーさんによればこれはいつものことらしい....
悪い時には取っ組み合いになりクロードが仲裁をしているとのことだ。「仲が良くていいですね。」と言ったら苦笑いされた。
なんでだろ?喧嘩するほど仲がいいって言うじゃん。友達なんかいたことないから分からないけど。
「テオ、こんな奴らはほっといて買いに行こう。初めてだろ?」
「はい、ほっといて大丈夫ですかね。」
「ほっとけほっとけ」
「じゃあ行きましょう!案内お願いしますね。」
クロードさんがそう言うなら大丈夫だ!
テオはあまりにも素直すぎる。そのことにクロードはつい心配になってしまった。
冒険者ギルド内では食事もできる。待ち合わせに使ったり冒険者達が依頼終わりに一杯!となるのでいつも賑わっている。勿論テオは外で食事をすること事態初めてだ。
注文カウンターに行きメニューを渡された。クロードさんはメニューを貰っていない、もう何を食べるか決めているようだ。
あれ?そういえば字が読める....かえるの唐揚げに野菜炒め、ラビットパイなんてものもあった。それとお酒の種類がいっぱいある。発泡酒に果実酒など色々だ。飲んだことないけどいつか飲んでみたいな。
よし、決めた!ビーフシチューにする!
「クロードさん僕ビーフシチューにします。」
「え?大丈夫か?」
「何がですか?」、
大丈夫、ってどういうことだろう。ビーフシチューはビーフシチューだよね。
「いや、なんでもない。」
そう言って様子のおかしなクロードは注文カウンターに行った。
アンとダリオスの喧嘩はナタリーによって止められたそうでテオが帰ってきた頃には4人とも座っていた。
クロードも注文をして戻ってきた。しばらく待つとウェイターが料理を運んで来てテオの前に美味しそうなビーフシチューが置かれる。パーティーのみんなは驚いたような顔をしていた。
なんでだろ?美味しそうなんだけどな。目の前に置かれたものはなんの変哲もないビーフシチューのはずだが....
「いただきます。」
クロードさんはなぜかこちらをじっと見ていた。ちょっと食べづらい。
そう思いながらもスプーンで掬いぱくっとビーフシチューを口に入れた。
「んぐっ........」
「大丈夫か?!」
クロードが急いで椅子から立ちどこかに行ってしまった。
「か、辛いです........」
なんとビーフシチューは信じられないほど辛かった。生理的な涙がポロポロと出てくる。口の中が火を噴いたように熱く額の汗が止まらない。ダリオスは顔赤くしナタリーとアンはどうしようかとあたふたしている。
一口しか食べていないのにこれは辛さなんてものじゃないよ。
「テオ持ってきたぞ、これを飲め。」
クロードが持ってきたのは牛乳だった。テオはそれを目にも留まらぬ早さで飲み干した。それでもまだ口の中が熱くて痛かった。
クロードがみんなに問いかける。
「どうしましょうか。」
「お腹が空いたからご飯が食べたいわ!」
「僕もお腹空きました。」
アンの提案に自分のお腹が空いていたことに気がついた。ここに来てから水も飲んでない、喉も乾いたや。
「お前はクロードが自分のせいで死んだんだーってずっとぴーぴー泣いてたもんな。」
「なんですって?」
そこでダリオスがアンにちょっかいをかけ喧嘩が始まってしまった。ナタリーさんによればこれはいつものことらしい....
悪い時には取っ組み合いになりクロードが仲裁をしているとのことだ。「仲が良くていいですね。」と言ったら苦笑いされた。
なんでだろ?喧嘩するほど仲がいいって言うじゃん。友達なんかいたことないから分からないけど。
「テオ、こんな奴らはほっといて買いに行こう。初めてだろ?」
「はい、ほっといて大丈夫ですかね。」
「ほっとけほっとけ」
「じゃあ行きましょう!案内お願いしますね。」
クロードさんがそう言うなら大丈夫だ!
テオはあまりにも素直すぎる。そのことにクロードはつい心配になってしまった。
冒険者ギルド内では食事もできる。待ち合わせに使ったり冒険者達が依頼終わりに一杯!となるのでいつも賑わっている。勿論テオは外で食事をすること事態初めてだ。
注文カウンターに行きメニューを渡された。クロードさんはメニューを貰っていない、もう何を食べるか決めているようだ。
あれ?そういえば字が読める....かえるの唐揚げに野菜炒め、ラビットパイなんてものもあった。それとお酒の種類がいっぱいある。発泡酒に果実酒など色々だ。飲んだことないけどいつか飲んでみたいな。
よし、決めた!ビーフシチューにする!
「クロードさん僕ビーフシチューにします。」
「え?大丈夫か?」
「何がですか?」、
大丈夫、ってどういうことだろう。ビーフシチューはビーフシチューだよね。
「いや、なんでもない。」
そう言って様子のおかしなクロードは注文カウンターに行った。
アンとダリオスの喧嘩はナタリーによって止められたそうでテオが帰ってきた頃には4人とも座っていた。
クロードも注文をして戻ってきた。しばらく待つとウェイターが料理を運んで来てテオの前に美味しそうなビーフシチューが置かれる。パーティーのみんなは驚いたような顔をしていた。
なんでだろ?美味しそうなんだけどな。目の前に置かれたものはなんの変哲もないビーフシチューのはずだが....
「いただきます。」
クロードさんはなぜかこちらをじっと見ていた。ちょっと食べづらい。
そう思いながらもスプーンで掬いぱくっとビーフシチューを口に入れた。
「んぐっ........」
「大丈夫か?!」
クロードが急いで椅子から立ちどこかに行ってしまった。
「か、辛いです........」
なんとビーフシチューは信じられないほど辛かった。生理的な涙がポロポロと出てくる。口の中が火を噴いたように熱く額の汗が止まらない。ダリオスは顔赤くしナタリーとアンはどうしようかとあたふたしている。
一口しか食べていないのにこれは辛さなんてものじゃないよ。
「テオ持ってきたぞ、これを飲め。」
クロードが持ってきたのは牛乳だった。テオはそれを目にも留まらぬ早さで飲み干した。それでもまだ口の中が熱くて痛かった。
0
お気に入りに追加
179
あなたにおすすめの小説

転生当て馬召喚士が攻め度MAXの白銀騎士に抗えません
雪平@冷淡騎士2nd連載中
BL
不幸体質大学生の青年が転生したのは魔術師ファンタジーBLゲームの世界だった。
当て馬として生まれたからには攻略キャラの恋の後押しをする事にした。
しかし、この世界…何処か可笑しい。
受け主人公が攻めに、攻め攻略キャラが受けになっていた世界だった。
童顔だった主人公は立派な攻めに育っていた。
受け達に愛されている主人公は何故か当て馬に執着している。
傍観者で良かったのに、攻めポジも危ぶまれていく。
究極の鉄壁一途な白銀騎士×転生当て馬召喚士
ゲームを忠実にするためには、絶対に受けとしてときめいてはいけない。
「君といられるなら、俺は邪魔する奴を排除する」
「俺はただの当て馬でいい!」
※脇CP、リバキャラはいません、メインCPのみです。
ライバル視していた隣国の魔術師に、いつの間にか番認定されていた
地底湖 いずみ
BL
魔法ありの異世界に転生をした主人公、ライ・フォールは、魔法学園の成績トップに君臨していた。
だが、努力をして得た一位の座を、急に現れた転校生である隣国の男、ノアディア・サディーヌによって奪われてしまった。
主人公は彼をライバルと見なし、嫌がらせをしようとするが、前世の知識が邪魔をして上手くいかず、いつの間にか彼の番に認定され────
────気づかぬうちに、俺はどうやら乙女ゲームの世界に巻き込まれていたみたいだ。
スパダリヤンデレ超人×好きを認めたくない主人公の物語。
※更新速度 : 中
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――

日本で死んだ無自覚美少年が異世界に転生してまったり?生きる話
りお
BL
自分が平凡だと思ってる海野 咲(うみの
さき)は16歳に交通事故で死んだ…………
と思ったら転生?!チート付きだし!しかも転生先は森からスタート?!
これからどうなるの?!
と思ったら拾われました
サフィリス・ミリナスとして生きることになったけど、やっぱり異世界といったら魔法使いながらまったりすることでしょ!
※これは無自覚美少年が周りの人達に愛されつつまったり?するはなしです

転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる