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2-30 え?!あの人なの!
しおりを挟む一体どうなっているんだろう…。ヴァン様からの連絡が全く無いし帰っても来ない。
もしかして…何かあったのかな。
いやまさか…ね。
心配で仕方がないけど、今どこにいるのかもわからないし…どうしようもない。
僕はヴァン様が帰ってくるまでに出きることをやって待っているしかないだよな。
そういえば、パルさんは僕と話をした後、すぐに帰り獣人の皆さんに今回の話をしたそうだ。
皆、泣いて喜んでいたらしい。
そして、今すぐには帰ることは出来ないが、いつでも帰ることが出来るように今から準備をしていく事になったらしい。
毎日嬉しそうに皆で話し合いながら国に持って帰る物などを決めているんだって。
こっちは一段落したと言って良いのかな。
後は…聖女の方だよね。
僕的にはあまり関わりたくは無い人物なんだけどね。
だけど、ヴァン様が教会について調べてくれているんだから僕も頑張らないといけないと思って…実はこっそり聖女を尾行中なんだよ。
マントで姿を隠しながらヒッソリとね。
聖女は朝から何人かの男性と会っては別れてを繰り返すという不思議な行動をとっているんだよね。一体何をしているんだ?
確認できるのは聖女と会った男性達の様子がおかしいということくらいかな。
聖女に会う前は元気そうだった男性が聖女と会って別れた途端に虚ろな表情になり生気が無くなっている感じが漂っていたんだ。
予想だけど…あの教会にあった黒い水晶が関係してそうだなと思うんだ。
聖女が水晶を持っているのは見ていないからハッキリとは言えないけどね。
聖女本人は楽しそうにスキップしながら歩いてるんだよ。男性と会っても嬉しそうに手を繋いだり腕を組んだりしながら軽やかに歩いているんだ。
見てるこっちが恥ずかしくなるほどベッタリ引っ付いているのが…ちょっとね。
いや…別に羨ましくないからね。
聖女は今も新たな男性と会ってるよ。
今度はカフェでお茶をするらしい。
僕もそろそろお茶したいよ…。
でもさっきまで会っていた男性とはカフェや店に入ることはしなかったよな…。
今度は今までの男性と違って長い時間一緒にいるつもりなのかな?
あれ?
よく見るとあの二人の周りには護衛?がついてるのか…。
本人達は気がついてない…。
これってもしかして…。二人にバレないように調べてると言った方が合っている様な動きだ。隠れるように動きながらも二人から目を離してない。
…そう言えばあの男性の顔見たことある気がする。
知り合いではないけど…誰だったかな。
あっ!そうだ、あの人だ!!
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