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2-㉒ そんな…まさか!?
しおりを挟む衝撃の事実が発覚した後でブラディーボールの効果を調べたら、またとんでもないものだった。
どうやらいくつもの効果があるらしく…。
1. 相手を有無を言わさず従わせる事ができる
2. 肉体と精神強化
鑑定するとこんな風に出てきたんだよ。
肉体と精神強化は理解できるけど、相手を従わせるって何?
どうやら魔声といわれるもので相手を催眠状態にすることができるらしいんだけど…怖くない?いや、怖すぎだよね。
この能力って一体どんな時に使うんだよ。
それにこの結果をポルさん達に言うべきなのかも迷っているんだよね。
ポルさん達は自分達が王族だと知っているのか、知らないで過ごしているのか…。
どこまで踏み込んでよいのか悩む。
王族にしては質素な服装だったけど、もしかしたら世を忍ぶ仮の姿というやつかもしれないしな。
うん…。
これは久々にヴァン様に会って聞いてみようかな。ヴァン様なら物知りだし獣人の歴史とかも知ってそうだよね。
マリーアさんともどうなっているのかも知りたいし…。
ヴァン様って恥ずかしいのか手紙に2人の事を書かないんだよね。最近あった出来事みたいなものは教えてくれるんだけどマリーアさんとの恋の発展具合は書いてこないから全くわからないんだよ。
実は気になってるんだよね。
年の離れた2人の恋…。
これって小説とかにもなりそう!
いや、もしそうなったらポルさんが大変かもな。ヴァン様に会いに行きそうだよね。
僕は久々にヴァン様に会いに行くことにした。
手紙も出していないから僕が来たことを知ったらきっとヴァン様は驚くだろうな。
森に到着したけど外には居ないみたいだな。
ヴァン様の家を訪れたが反応がないし、マリーアさんの家にいるのかな?
マリーアさんの家の扉を叩こうとした時、中から鳴き声が聞こえてきた。
「え?これって家の中から聞こえてる?赤ちゃんの鳴き声…みたいだけど…」
もしかして僕の知らない間にヴァン様達の子供ができたとか!?
嘘!?それはないよね!
そんな大事なことを僕に知らせないなんて無いよね…。たぶん…。
気になりすぎるので僕はすぐに扉を叩いて声をかけた。
「すいませーん!ヴァン様がこちらに伺ってませんか~!」
中からバタバタと足音が聞こえる。人が居ることは間違いないみたいだ。
「五月蝿い!静かにしろ!!」
凄い勢いで扉を開けて怒鳴ったのはヴァン様だった。
「すいません。だけどヴァン様の声も大きいですよ…」
余計な一言でヴァン様に睨まれる。
久しぶりの再会は感動の再会とはならなかった。
お知らせ
いつも読んで頂きありがとうございます。
今月、本業が忙し過ぎて更新が遅くなり申し訳ありません。
ですが、本業の忙しさが落ち着きそうにないので今年はこれで書き納めとさせていただきます。
今年一年ありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい。
来年も読んで頂けると嬉しいです。
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