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2-㉑ まさかの真実!?
しおりを挟むあれからポルさんは興奮状態で結局そのまま契約をしました。家族のいる前だと少し恥ずかしいからと僕がお願いして木の影に隠れて指で契約をしたんだけど…。
ポルさんは隠れることに不思議がって僕の事を可愛いなんて言ってたんだよね。こういうのって他の人は恥ずかしくないのかな?
契約してから数日が経過してるんだけどブラディーボールはまだできていない。
なんかいつも思うんだけど次の日に出きることはないのかな。それだともっと増やせると思うんだけど。
それに、新しいブラディーボールができないと僕の気持ちも落ち着かないしね。
しかし…獣人のポルさんとの契約でできるブラディーボールって期待しちゃうのは僕だけなのかな…。
能力的に凄そうなボールが出来そうだよね。
例えば身長を自由自在に伸ばすことができるとか…。
いや、身長を気にしている訳ではないけどね!
確実に気にしてるフルドです。
だけど猫の獣人だから…高くジャンプが飛べるとか暗いところでも目がよく見えるとかかな。
どんな時に役立つだろうか。
だってすでに暗いところでも目はよく見えるしな…。ジャンプしなくても飛べるし…。
あれ?もしかしてブラディーボールが出来ても使えないなんて事もあるのか!?
いやいや、まさかそれは無いよね。
ポルさんもパルさんも体力がありそうだったし、荷物運びの様子を見ていると力もありそうだったからそっちの能力になる可能性もあるよね。
…何だか鼻がムズムズするな。
「は、ハクション!!!」
コロン…。
ん?
聞き慣れた音がしたよね。まさか…。
音がした先を見ると…やはりありました!ブラディーボールだー!
見たことない色だよ。
あれ?しかもいつもより大きくないか。
いつものブラディーボールより一回り大きい様な気がする。
何だこれ!?色も黒色と金色とがマーブル模様みたいな混ざり方をしている。
一見すると毒々しい感じもするな。
取り敢えず鑑定をしてみる。
うわぁ出た!これってウルの時の様な映像バージョンだ。
でもこれって…誰だろう?
映像に写し出されたのはポルさんでもパルさんでもない知らない男性の姿だった。だけとこの人も獣人みたいだ。でも猫って言うよりもこれって…。
「ライオンみたいだ…」
もしかしてこれってポルさん達のご先祖様だったりするのかな。
ん?猫だと思っているけど実はライオンっていうこと…。
しかも横に見えている文字が気になって仕方ない!
獣人の王様!?
ポルさん達って王族なの~!?
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