102 / 169
2-⑪ ヴァン様からの手紙
しおりを挟む「え…」
ジェシカさんからはまだ連絡が来ていない。僕は今後の事も考えて調べものをしていた。そんな時にヴァン様からの手紙が届いた。
姉妹についての対応を手紙で聞いていたからそれの返答だと思う。届いた手紙をすぐに開封した。
そして驚いた。
「姉妹オッケーなの?え…新しく契約者としてブラディーボールを作れば良い?」
ヴァン様からの手紙には次のように書かれていた。
聞かれていた姉妹との契約の件だが、可能だぞ。新しくブラディーボールを作り出せば何も問題はない。姉妹と言えども同じボールが出来上がる事はないからな。一卵性の双子というなら話は別だが…。家族でも一人一人顔や性格が違うように作り出されるボールも違うのだ。気にするな。
まあ、この話はもう終わりだ。
それより頼まれて欲しい事がある。
マリーアがもうすぐ誕生日らしいので何か贈りたいのだが、何を贈れば良いのかわからない。フルドなら今の流行りがわかるだろうからマリーアの誕生日プレゼントを選んで送ってくれないだろうか。
よろしく頼む。
ヴァン様~!
突っ込みどころが満載なんですけど~!!
まず、マリーアさんのプレゼントはヴァン様が選ばないとダメだよ!マリーアさんがガッカリするよ!!
どんなものでも良いからヴァン様がマリーアさんの為に選んだプレゼントだから価値があると思うよ。ヴァン様ってそういうところ少しズレてるよね。まったく…。
それに、姉妹や家族がまとめて契約オッケーなら最初から教えておいてよ!
大量にブラディーボールをゲットできていたかもしれないチャンスを逃していた可能性があるよね。
今までの契約者…ブラディーガール達の姉妹とか調べてなかったよ。
ヴァン様って大事な事を言わないとかって主義なのか?ただ単に忘れているだけなのか?
ん~、わからないな。
とにかくジェシカさん姉妹に関しては僕からジェシカさんに手紙を書いてみよう。"どちらが契約者になっても良いし、なんなら二人とも契約者になれますよ。"って書けばわかってもらえるかな。
手紙がこないと言うことは何か迷っていると思うし、ちょうど良いかな。
それにヴァン様にも手紙をすぐに出そう。
マリーアさんの誕生日がいつかはわからないけど早めに知らせた方が良い様な気がする。
ヴァン様には回りくどく言ってもわかってもらえないだろうからストレートでわかりやすい文章にしよう。
僕は急いでジェシカさん宛とヴァン様宛の手紙を書いた。
どちらかと言えば心配なのはヴァン様だよね。
大丈夫かな?
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説


セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる