ブラッディーガールを探せ!

縁 遊

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2-② 姫様?

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「会ってみる気になったのね!」

 両親にお見合いの話を聞いたら物凄く喜んだ。

 え…そんなに嬉しいものかな?

 僕は婚約するとは言っていない。会ってみると言っただけだよ。本当に理解してるのかな?

 でもそこからの両親の動きは速かったよ。

「え!?明日?明日お見合いをするの?」

 僕が会ってみると言ってからまだ2日しか経っていないんだけど…。

「あの方はお忙しいから日にちをおさえるのが大変なのよ」

 ん?

「そうだぞ。くれぐれも失礼の無いようにな!」

 ん?

 両親の話を聞いていると疑問がわいてきたよ。

 全て相手に合わせてるの?

 お見合いって双方の意志が大切なんじゃないの?

「え?そんなに相手の人は偉い人なの?」

 僕が聞いた途端に両親が驚いた顔をして見てきた。

「え?まさか…知らないのか…」

「嘘でしょ…。私達の子供がそんな…」

 え?母さん涙ぐんでるの!

「…そんなに有名な人なの?」

 だって知らないものは知らないんだ。教えてほしいよ!

「はぁ~。私達の教育が甘すぎたのか…。一族の教育をもう一度しないとだめだな」

「そうね…」

 2人は抱き合ってお互いを慰めあっている。

「このお方は一族の中でもエリート中のエリートで時代が違うなら姫様だったかもしれない人だ」

「え!?姫様?」

「まあ、色々とあって今は田舎でお暮らしだが…。とにかく我が一族にとって大事な方には違いない!その方との縁談なんて夢のような話なんだぞ!」

 父さんがいつになく興奮している。

「そうよね。あの方が私達の義理の娘…。想像しただけで…フフッ」

 母さん…今、何を想像してますか?

 でも聞いた事がないし、記憶にも無いな…。姫様?これってヴァン様が居たら教えてもらえたんだろうな…。

 でも居ないものは仕方ない。両親に聞くしかないか。

「えっと…もう少し詳しく教えて頂きたいです」

 だってこのままだと会う=結婚になりそうだよね。何も知らない100歳も年上の女性といきなり結婚…。普通なら出会いもしてないよ!

「ドラリア様はな…」

 ここからの父さんの話が長くて、そして驚く話だった。



 

 


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