ブラッディーガールを探せ!

縁 遊

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90. まだまだ続くよ

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「はあ~」

 ヴァン様がこの家からいなくなって数週間が過ぎた。僕はと言うと…。

「何だろうこの喪失感…とモヤモヤ」

 胸にポッかりと穴があいたみたいな不思議な感じとモヤモヤした感じになっているんだよね。

 そう言えば、この家を出る時にヴァン様が…。

「私がいなくなったからと言ってブラッディーボール探しをやめるなんて言わないように!新たな能力を得るためには絶対に続ける事が必要です!一族の繁栄はお前にかかっているぞ!」

 なんて言ったな~。

 最後にプレッシャーをかけるってヴァン様らしいというか…本当に…。

 一人でブラッディーボール&ブラッディーガール探しか~。やる気がね~出ない。

 でも確かに、このままなにもしないと僕の能力は上がる事はないんということは分かるし、それではダメだということも分かっている。

 ヴァン様の様なヴァンパイアになるためにはもっと能力をあげないと…だよね。

 そうだ!今度ヴァン様に会う時に能力を凄いあげておいてヴァン様を驚かせよう!

 それを目標にすれば…うん、やる気が出てきたぞ!

 目標はヴァン様を驚かせるくらいの能力向上だ!!!

 そうと決まれば善は急げだ。



 僕は準備をしながら夜になるのを待った。

「ブラッディーボール頼んだよ」

 僕は自分のブラッディーボールを握りしめながら一人で夜空へと飛びたった。

 ふと横を見る…。

 今までならコウモリ姿のヴァン様が横や前を飛んでいたけど…勿論姿はない。

 これにも慣れないといけないんだよね。

 寂しいけどこれが大人になるってことなのかな…と少し感傷にひたったりしてみた。

 きっとヴァン様がこの事を知ったら笑うだろうな。なんて考えていたら、ブラッディーボールが光だし道を示した。

 今度はどんな能力何だろうな。

 押しが強い女性じゃないと良いな…。

 喪失感とかモヤモヤしていた気持ちがだんだんと薄まってきたような気がする。変わりにドキドキとワクワクがやってきたよ。

 だって…。

 僕の第2のブラッディーボール&ブラッディーガール探しはまだまだこれからだからね!





 この話で一章が終了になります。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 次話は少し間があいて10月から再開しようと思っています。

 また続けて読んでいただけると嬉しいです。



 

 

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