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67. レインボーの光
しおりを挟む『わかっておるな!ボールの数が減ったからにはもっと気合いをいれて探すんだぞ!』
「はい…」
ヴァン様にお叱りを受けながらブラディーボールを探しに夜の空を飛んでいます。
そりゃ~、最近は色んな事があったから探しに行けてなかったけど…。そんなに怒らなくても良いと思うんだけどな。
ヴァン様にとってブラディーボール探しは大事な事なんだということは何となく理解しているんだけど、本当のところどんな意味があるのかはわからないんだよね。ヴァン様って大事な事は言わない所があるんだよね。
何を隠しているのやら…。
『変な事を考えているだろ…。気合いを入れろと言ったことが理解できていないと見えるな』
低い声で話すヴァン様の怖さ…。超音波とかを出してますか?
「…考えてないです!気合いをいれてます!!」
『ふん!変な間があったぞ』
僕より前を飛んでいるヴァン様がスピードをあげた。
でも本当に僕も気合いを入れるつもりなんだよ。だって身体強化をすることができるボールを手放したんだからね。親友の為だから後悔はしていないけど、アレがあれば身長を伸ばす事が可能だったかもしれないという考えは捨てきれていないんだよね。
あ~、どこかにないかなー身長を伸ばす事ができるブラディーボール。
だけどブラディーボールを見つけるということはブラディーガールを見つけるということとイコールな訳だよね。
3人目の女性はどんな人なのかも気になる。
今までは年上の女性と年下の女性だったから今度は同い年とか?
でも知り合いとかだと大変そうだな。
僕としてはお友達になれそうな大人しい女性だったら嬉しいかな。あまり積極的に来られるとどうして良いかわからないんだよね。
嫌いじゃないけど…。
『おい!光ってる!光っているぞ!!』
「へ?」
前を飛んでいたヴァン様が僕の横にやって来て頭をバシバシと翼で叩いてきた。
…だから、地味に痛いんだって。
頭を下に向けたら…。
「あっ…ブラディーボールが光ってる。しかも、レインボー…?」
今までの光りかたと色が違う。沢山の色が混じって光っている。
『これはもしかして…』
ヴァン様の雰囲気が変わった。
「え?ヴァン様…これは意味があるのですか?」
僕が話しかけても何かを考えているのか返答が返ってこない。
『光の先を追うぞ!』
ヴァン様が凄い速さで飛んでいく。
え?!ヴァン様、本当にどうしたの?
僕はヴァン様の後を追いかけた。
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