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56. 不思議な夢
しおりを挟むあれからずっと考えていたのですが、やはりブラッディーボールができるには心拍数が鍵なのでは?というのが一番しっくりとくるな~と思っています。
ヴァン様の情熱の言葉の真意は心拍数だったんだね。なるほど…。
じゃあ、別に嬉しいとかじゃなくて、恐怖で心拍数が上がってもできるってこと?
あれ、もしかして簡単にボールができるかも。
例えば…お化け屋敷とかに入るとか?
怖くてドキドキして絶対に心拍数があがるよね。
いや、でもお化け屋敷は暗いからな。もしその中でボールができたら探すのが大変そうだよね。
他は…遊園地の乗り物とか?
スピードが出るのがあるよね。あのスピードにドキドキして心拍数は上がるはず。あっ、でも乗っている最中だとボールがどこに落ちたかわからなくなるか…。
簡単そうに思えたけど簡単じゃないな。
絶対に心拍数が上がって、しかもできたボールが見つけやすいという条件を満たすのは…。
思いつかないか…。
また何かしていたら思いつくかもしれないよね。それまで一旦、保留かな。
だけど、この事はヴァン様に報告した方が良いかな。
何て言うだろう…。
心拍数なんだそれ?そんなことは関係ない情熱だ~!って言うかもな~。
ヴァン様だもんね。
…必要に迫られたらしようかな。余計なお説教は嫌だもんね。
何か考えていたら眠たくなってきた…ふぁ~。
もう寝ようかな。
そして僕は夢を見た。
ブルーブラッドの花が沢山咲いていて、そこにウルがいる夢。
僕はウルに声をかけるんだけどウルは僕の声が聞こえていないみたいで、まったく僕の方を見ないんだ。
ウルはブルーブラッドの花を沢山摘んで籠に入れていたんだけど…。
バタン…と大きな音をたてて倒れてしまった。
僕はウルの近くに行こうとしたんだけど足が動かない。大声をだしてみたけど、やはり聞こえていないみたい。
そして僕は自分のだした大声で目が覚めた。
大量の冷や汗をかいて…。
「夢か…嫌な夢だな」
それに胸騒ぎがする。
もしかして…だけど正夢じゃないよね?
あの花って実は恐怖心を失くす以外にも効能があるのかな。それを知らせるのに僕に夢を見せたとか?
いや、まさかね。
まだ深夜みたいだし、もう一度寝よう。
そしてまた夢を見た。
今度は身体強化をした僕がウルを担いで走っているんだ。これってさっきの続きなのかな?
凄い速さだよ。
あのボールの身体強化ってこんなに凄いのか!
…って、夢だけどね。
何だろうこの夢?
もしかしてボールが僕に見せているのかな?
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