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39. 考えた結果
しおりを挟むふう~、何とかヴァン様にごまかしながら説明をすることができたよ。
あの後もヴァン様は混乱していたみたいで、ブツブツと呟いたり首をひねったりしながら僕にいろいろと聞いてきたんだよ。
僕は話していなくても「話しましたよ」の言葉で片付けたから、相当混乱しただろうな。
でもそのおかけで怒られなかったしね。僕にとっては良かったかな。
でも、問題はこれからだけどね。
今後、ブラッディーガール達と出会う度にいろんな能力を持っているボールができるということになる。これを他人に知られると悪用される可能性もあるよね…。
最悪…僕が誘拐されるとか。
だって、このブラックボールも僕にしか使えないのかそうじゃないのか試すこともできないよね。試す=他人に秘密を知られるの図式になるもんね。
しかも、他人がこの能力を持つボールを使う事ができるとなれば…もっとヤバイ事になりそう!
僕はボール製造をするための道具とかにされちゃうんじゃない?!そんなの絶対に嫌だよ~!
うん、対策を考えよう!
まずは…ブラッディーガールを探す。これはそのままでよし!
次はその時に持っているヴァンボールを回収してヴァン様に返却する。
それでその後からが問題なんだよね。
ブラッディーガールと契約してできたボールを…これもいつできるかわからないしな~。もしも、もしもだよ人前でできたりした時はどうする?
…いや、何も浮かばないよ。怖すぎる…。
でもありえない事ではないんだよね。僕が涙を流すとできるんだから…。
対策としては人前で涙を見せない。これくらいしか思いつかないな。あと、冷静にしていることもかな。
ん~、人に見られたら持っていたボールを落としたって言う?ボールが出ている瞬間を見られなければごまかせるかな。
とりあえずはこれでいこう!
後はボールの能力を調べてみないと対策できないよね。
あっ、そういえばヴァン様のブラッディーガールが何人いるのか正確な人数って知らないな~。
まさか、3桁もいないよね?
いたら、僕は凄い能力者になっちゃうな。
どうせヴァン様に聞いてもハッキリとした人数は覚えてないだろうし。
これは聞かない方が良いかな。
とりあえずは僕が今できることをしてみよう。
まずはこのブラックボールを使って鑑定能力を上げてみようかな。
物でも人でも何でも見ることができるのか試してみないとね。
でも鑑定の度にこのボールを取り出していたら不思議に思われるかな…。
どうしたら…そうだ!ずっと身につけてれば良いのか!
…どうやって?
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