33 / 169
33. なぜこのタイミング!?
しおりを挟む何でこのタイミングなの?
涙もで止まるくらいに驚いた。
最初は気になってしかたなかったけど、日が経つにつれて本当に出るのか疑っていたくらいだったのに…。
なぜこのタイミングでブラッディーボールが出てくるのかな。しかも、微妙に僕のブラッディーボールとは色が違うみたいだ。
「黒色に見える」
手に取ったブラッディーボールを光にかざして見てみたけど、黒が濃いのか光を通していない。
本来ならヴァン様にすぐに報告をするんだろうけど…ケンカしちゃったしな。
両親に聞いてみる…いや、話すと余計にややこしくなりそうだから今は止めておこう。何日も続けてお説教はきつい。
だけどこのボール…色が違うということは何かが違うということなんだと思うんだけど…。
ヴァン様なら知っているのかな。
なんだったかな…免疫と細胞?
それがブラッディーボールに関係している、みたいな事を言ってたよね。
それが関わっているなら…このブラッディーボールは僕の免疫と細胞とアリナさんの免疫と細胞が混ざってできた物ってことになるのかな?
ん~、それって子供みたいだね。
自分で考えておきながら、急に恥ずかしくなってきちゃった!子供って!
熱くなった顔を自分の手でパタパタと扇ぎながら、また考えていた。
でも、子供って考えたら面白いかも。
同じ親から産まれていても兄弟は見た目も性格も違うし、能力も違うよね。もしかしたら、ブラッディーボールも同じで、一つずつ能力が違うのかもしれない。
見ただけでわかれば苦労しないんだけどな…。
その時手に持っていたブラッディーボールが急に光をはなった。
な、何!?
一瞬顔をそらしていたけど、気を取り直してブラッディーボールを見ると…。
「え…嘘でしょ…」
ブラッディーボールの上に文字が浮かびあがっているのが見えた。しかも…。
「ブラックボール?ブラッディーボールじゃなくて?えっ、人の能力や情報が数値化して見える!?」
どうやらこのボールの情報が見えているみたいだ。
「これ凄いよね…」
人の能力や情報が見ただけてわかるなんて凄くない!?そんな事が可能なんだね。
興奮しちゃうよ。
あれ…興奮しすぎて鼻血が出てきちゃった。
「あっ!」
鼻血を拭こうとしたら、ポタリと一滴だけ持っていたブラックボールに落ちてしまった。
「え!?」
僕の鼻血が落ちてすぐに見えていた情報が書き換えられた。
契約者フルド。ブラックボールの血の契約者。
嘘!
僕の血をブラックボールが吸ったことで血の契約が完了しちゃったみたい。
これってヴァン様も欲しがってたよね?
どうしよう…。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説


セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる