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27. まさかの小屋!?
しおりを挟むどうしよう…。
あれから学校を休むわけにもいかず…学校に来たけどヴァン様の事が気になって勉強が頭に入ってきません。
母さん…暴走していないかな…。
ヴァン様を捕まえるって、何をするつもりなんだろう…。
そんな事を考えていたら、気がついたらもうお昼だよ~。
「何か顔色悪いけど…大丈夫か?」
ウルが今日も山盛りのランチを食べながら、僕のことを気にしてくれています。
「それ…食べないなら俺が食べてやるぞ!」
あ、僕のランチを狙ってたんだね。
「た、食べるよ。ゆっくり食べるから少し待ってよ」
ウルの食べる速度はものすごく早い。
ちなみに今日のランチはミートスパゲティーと野菜のスープだ。
もちろんウルはミートスパゲティー大盛り…じゃなくて大盛りより多い特盛りだ。5人前くらいありそうだと見ていたけど…今は僕とかわりないくらいの量になっている。
ウル…きちんと噛んでいるのかな?
またウルに僕のランチを狙われそうだから、早く食べなくちゃ!
僕も急いでランチを食べた。
だけど、寝不足と家が気になるのとで思うように進まない。
結局…スープには手がつかず、ウルのお腹におさまりました。
食べると眠気が襲ってくるわけで…。
昼からの授業はほとんどが睡眠学習になってしまいました。
基本的に昼間の僕は薄目を開けている状態なので姿勢を正しくしていれば先生も僕が寝ているって気がつかないんだよね。
学校が終わると一目散に家に帰った。
「ただいま~!」
いつもなら出迎えの声が聞こえてくるんだけど…誰の声も聞こえない。家の中が静かだ。
「誰も居ないの~!?」
もう一度大きな声を出してみるけど…やっぱり反応がない。
とりあえず自分の部屋に荷物を置いて、家の中を探してみることにした。
すると…いた!見つけたよ!!
みんな庭で何かしている。
「こんなので捕まえられるのか?」
不安げな声の父さんが腕組をして首を傾げている。
「大丈夫よ!コウモリって暗い所を好むのよね?この小屋を暗くして入り口を開けたままにしておけば…中の木の枝とかにぶら下がってくれるでしょう」
なぜか自信ありげにしている母さんの目の前には…昨日まで無かった小さな小屋があった。
罠って…まさかの小屋!?
小屋は全体的に黒色で統一されていて入り口にある扉は開けられたままだ。中も黒塗りされていて、その中に木の枝が何本か横に通されている。
これが母さんの考えた、コウモリを捕まえる方法なのかな?
いや…いくらなんでもこんな怪しそうな小屋はヴァン様も罠だと気がつくよね。
いや…もしかしてだけど、ヴァン様なら「自分の為に小屋を作ったのか!」と喜んで入る可能性もある?
…あり得るよね。
どうしよう~!!!
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