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1. プロローグ
しおりを挟むこれは僕の一族のお話…。
僕の一族のご先祖様は少し変わった能力を持っていたそうです。
それは一族でも男性だけに受け継がれる能力なんだけど男性全員には受け継がれなかった不思議な能力。
どんな能力なのかはナゼか伝えられていないんだ。
だけど能力を受け継いだ子孫は生まれてくる時に手に血色の玉(ブラッディーボール)を持って産まれてくるというのは伝えられています。
結局…能力を受け継いだ人だけがどんな能力なのかがわかるらしい。
ナゼこんなことを話しているのかと言うと…。
それは、僕が血色の玉(ブラッディーボール)を持って産まれてきたから。
だけど僕はまだ能力が何かはわかっていない。
いつか能力が発揮されるかもしれないし、一生発揮されることがないかもしれない…。
…あ~!もう!!
ご先祖様!こういうことはキチンと記録に残そうよ!子孫が困るだろ!!
僕が一族からのすごいプレッシャーに悩まされているのはご先祖様のせいだぞ!
ご先祖様~、聞こえていたらゴーストでもなんでも良いから姿を見せて能力について教えてください!
僕はのんびり、ゆったりした生活が送りたいんです。
能力が無いならそれで良いし、誰かの夢にでも出て「アイツは能力は持っていない」と告げてもらえばそれで終われる…はずです。
どうか明日の僕の15歳の誕生日プレゼントはお告げでお願いします!
頼みますよ~、ご先祖様~!!
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