神様!モフモフに囲まれることを希望しましたが自分がモフモフになるなんて聞いてません

縁 遊

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84. モフモフは最高です

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朝早くに目が覚めた。

せっかくだから、聖獣様達に会いに森に行くことにした。

朝早くに訪れる森の空気は清々しい。

聖獣様達は森の奥の泉の近くに棲みかがある。

前にハイリに見つかったので、奥のほうに棲みかを移したんです。

あれ?

珍しくハリーさんが起きている。

「ハリーさん今日は起きていて大丈夫なのですか?」

『おはようサファイア。今日は年に数回ある寝ない日なんだよぉ』

そんな日があるなんて知らなかった…。

『あら、早いわねサファイア』

ホーさんがやって来た。

『帰ってきたんだな…』

ライさんも姿を見せた。

「皆さん…いろいろとご心配とご迷惑をおかけしました。それと力を貸してくださりありがとございました」

私は皆さんに向かって頭を下げた。

『やだ!他人行儀ね…』

ホーさん…。

『そうだな。俺達はお前の力になりたいんだから気にするな』

ライさん…。

『私もそう思うわよ』

ハリーさん…。

「皆さん…大好きです」

私は近くにいたハリーさんに抱きついた。

『ちなみに皆で話し合った結果…サファイアがアデルと結婚したら私達も一緒について行くことにするからね』

「え?良いんですか…私もう、モフモフは出来ないと諦めていました…」

『モフモフ目的…貴女らしいわね。貴女が嫌だと言ってもついていくわよ』

「ありがとうございます」

やった~!

ずっとモフモフできるんですね。

諦めていた分余計に嬉しいです。

「あの…今日はハリーさんにお願いがあって…」

『あっ、モフモフしたいの?そろそろかなと思って昨日泉で体を洗ったのよぉ』

わかっていらっしゃる。

では、お言葉に甘えて…。

私はハリーさんの背中に登り、そこで顔を埋めた。

フワフワです。

最高~!

良く考えたら…この状況は神様にお願いした事が叶っているのかな…。

「神様~、いろいろと文句を言いましたけど申し訳ありませんでした。今は私…幸せにやってますよ~。神様はスランプを抜け出せましたか~?」

「…久しぶりだね、サファイア。幸せそうで良かったよ。僕も何とかスランプを抜け出せたよ。心配してくれてありがとう。…それから、またお知らせなんだけど…満月の日に猫に戻るのはアフロディーテ様が治したくないって言ってて元通りには無理みたいなんだ…ごめんね。それから、アフロディーテ様も満月の日には行くから宜しくだってさ…あっ、呼ばれてるから行かないと…じゅあ、サファイア元気でね!」

「え?神様!また一方的に話して終わり?!待ってください!」

「………。」

「うわ~。いつもの感じで終了ですか…。フフッ…神様らしいな。でも、誰に呼ばれていたんだろう?」

猫の姿になるのは、本当は嫌ではないんだよね。

結構、気に入ってたりする。

アフロディーテ様にお会いできるのも嬉しい。

お兄様やアデル様にも知らせないとね。


…でも、もう少しモフモフを堪能してからで良いよね。


はあ~、モフモフ最高~!





本編は一応これで最終になります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

あとは、アデル様との恋愛話を番外編として書きたいと思っています。
興味がある方は続けて読んでもらえると嬉しいです。
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