神様！モフモフに囲まれることを希望しましたが自分がモフモフになるなんて聞いてません

80. 神様のお知らせ ラスト

「ごめんね…サファイア…ザジを長生きさせてあげられなくて…」

自分の力の無さを実感したよ…。

神ッターのフォロワーが急増したって喜んでいる場合ではなかったよ～。

「泣きすぎじゃない…ほら、これで拭きなさい」

「ありがとうございます…アフロディーテ様…」

僕はアフロディーテ様からハンカチをもらった。

最近、アフロディーテ様がよく来てくれるようになった。

サファイア達の事が気になるからなんだけど…。

驚く事に、神中の神のあの方まで…最近、息抜きだとか言ってやってくる。

多分…息子さんが気になるんだと思う…。

そう言えば、噂で光の神様が弟の神様の教育をやり直すと意気込んでいたらしいよ。

光の神様って、見た目は儚げ美人なんだけど、すごくしっかりしているんだよね。

まあ、上手くいって大人しくなってもらえれば有難いかな…。

神様界では新人の僕だけど最近色んな神様が来てくれるおかげで、ちょっと有名になってきたんだよね。

ありがたい…。

これも、サファイアに出会ったおかげなんだけど、肝心な時に役にたてなくてごめん…。

ザジの魂を確認したら、まだ天国には来ていないらしい。

何でも…本人の希望でしばらく地上で、アデルとサファイアを見守りたいらしいよ。

ザジ…魂だけになっても良い犬だね。

僕まで泣けてくるよ…。

だから…何の力にもなれなかった僕からのお詫びとして、サファイアにザジの姿が見える様にしてあげるよ。

ずっと側にいる事がわかれば嬉しいよね…。

これくらいなら出来るから…。

これからは、大好きなモフモフに囲まれる生活が出来るように僕も見守るからね。

まあ、満月の日に猫になるのは…アフロディーテ様がサファイアの猫姿が気にいっているから治したくないんだって…力になれなくてごめん。

…アフロディーテ様は君に会いに行くのを楽しみにしているみたいだよ。

満月の日は覚悟しててね。

「ちょっと～、お酒がなくなったわよ～」

あっ、アフロディーテ様が呼んでる。

実は今日もアフロディーテ様とあの方が僕の所に来て酒宴をされている。

大忙しだよ。

「おーい、お酒はまだか～！」

「はい、はい。待ってください、用意しますから…」

もう待てないみたい。

じゃあ、サファイア…元気でね。

異世界転生を楽しむんだよ…。