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73. 神様からのお知らせ 再び
しおりを挟む「お母様…何故ここに…」
お兄様に言うのを忘れていました。
神様に夢中になりすぎでしたね…。
森が燃えているなか、私が凄い勢いで走っていったので、お母様はついてこれず…森の入り口付近で待っていたみたいです。
反省します…ごめんなさいお母様。
「あなた達が心配で来たのよ…。まさか、動物になっていたなんて思わなくて…探しても見つからなかったはずよね…と思っていたのだけど、姿が戻ったのね」
驚きますよね…。
本人達も姿が戻った事に驚いていますから…。
「私達も驚いているんです。神様が現れて姿を戻してくださったのです…」
「神様が…」
そうだ、神様達はまだ森にいらっしゃいます…。
アデル様もいるし、気になります…。
「神様が出てこられたということは、もうこの騒ぎは治まりそうなの?」
「…それが、神様同士がケンカをされていまして…どうなるかは…わかりませんね」
お母様が驚いている。
そうですよね…神様がケンカ…何故、地上でされるのでしょうね。
天界でやっていただきたいです。
いや、元はハイリのせいなんですけど…。
ハイリは気絶していた所を呆気なく捕らえられた。
自分の国に強制連行されて父親である王様から罰がくだされるみたいです。
あれだけスゴイ雷にうたれたのだから、身体にも支障がでるかもしれませんね。
自業自得ですけど。
その時、頭の中に聞き覚えのある声が聞こえてきました。
「…ファイア…サファイア、聞こえる?」
スランプ中の神様だ。
「聞こえましたよ。何ですか?」
「お知らせだよ。言いにくいのだけど…今度は満月の日だけ猫の姿にに戻るからね。気をつけてね…。あっ、お兄さんにも言っといて…犬に戻るから気をつけてねって…」
「ええ!!完全ではないんですか?そう言えばアフロディーテ様が中途半端みたいな事を言っていたよ様な気が…」
「じゃあ、伝えたからね~」
ガチャン。
また、言いたいことを言ったら切られてしまった…。
スランプ中の神様って、私が怖いのかな?
すぐに切るよね…。
少しくらい会話するとかはないんですね。
私はスランプ中の神様が、何の神様かも知らないから教えてほしかったんですけど…。
今度は絶対に聞きます!
「サファイア…何を独りでブツブツと言っているんだ?」
お兄様とお母様が可哀想な子を見るような目で私を見ています。
あ~、神様のせいで、誤解されてるじゃないですか。
「今、私を加護してくれている神様から連絡がきて、人間の姿は完全ではないらしいです。満月の日だけ動物の姿になるらしいです」
「はあ~。今度は逆になるのか…」
『あら、可愛いから良いじゃない』
『そうだな…クルシュナの犬の姿は、まだ母上には見せてないだろう。ちょうど良いじゃないか』
ホーさんもライさんも好きな様に言っています。
「お前達…今日はご飯無しだからな」
『『酷い!!』』
お兄様達がケンカをしていたら、森から一際大きな音が聞こえてきました。
ドオーーン!!
バリバリ!!
アデル様…大丈夫ですよね…。
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